ナゴヤキ55 (愛知県名古屋市)

先週に続いて今週も名古屋の焼きそば専門店をご紹介します!


先週紹介した元祖鉄そば緑家で、ご主人と会話した際に名古屋の焼きそば専門店の話題がでた。そこで聞き捨てならない情報を得る。

「そういえば大須にも専門店ができましたね」
「え? そうなんですか?」

聞けばフジヤマ55というつけ麺の人気店が、ナゴヤキ55という焼きそば専門店をつい最近オープンさせたとのこと。鉄そばを食べ終えた後、腹ごなしついでに大須まで歩いて早速訪問してみた。

自家製なま麺 焼きそば専門店 ナゴヤキ55

場所は大須観音通り沿い。鐘楼堂の脇を出て徒歩30秒。正確な屋号は「自家製なま麺 焼きそば専門店 ナゴヤキ55」。日曜の昼下がりという時間帯で、門前町は大混雑。この店も外で二人ほど待っていたが、幸いすぐに入店できた。後で店員さんに確認したところ昨日=3/11にオープンしたばかりとのこと。うひゃー、超ラッキー♪

ナゴヤキ55 店内の様子

門前町でも賑やかな辺りなので店舗もこじんまりした造りだ。間口は狭く、客席はL字型のカウンターが8席のみ。もともとお好み焼店の居抜きだそうでカウンターの天板には鉄板が設えてあるが、箸入れやお冷、調味料などで塞がれていた。

ナゴヤキ55 券売機

注文は食券制で店頭に券売機がある。黒がソース、白が塩とのこと。DXはエビ・イカ付き。大盛り無料だが、並は350グラム、大盛りは500グラムなので、普通の胃袋なら並でも十分だろう。味噌汁は無料サービス。ランチは唐揚げとライスが付くセットだそうだ。

無料トッピングもいろいろあります

少し悩んで黒DXを購入。食券を渡してしばらく待つ。やがてステンレスの楕円皿に盛り付けられた焼きそばが運ばれてきた。卓上に揚げ玉もあるし、方向性は神保町みかさを意識しているように感じた。

黒DX 890円

麺は太めの平打麺。茹で上げて水で締めたあとにざく切りキャベツと炒めてある。トッピングの豚肉スライス、半熟目玉焼き、イカ、エビは麺とは別で焼かれている。仕上げに刻み海苔をパラリ。揚げ玉と紅生姜は卓上から追加してみた。

さすがに美味しい自家製生麺

厨房背面の棚にコーミソースとオイスターソースが置かれていたが、味付けはそのブレンドがベースなのかな。旨味主体で程よい甘味と酸味。さらに黒コショウが効いていて意外とスパイシーだ。肉はカリッと焼かれていて、麺とは異なるソースが掛けてある。イカは大きな切り身で料金に十分見合うボリューム感。火加減も絶妙で柔らかい。

イカ・エビは別料金取るだけのことありますわ

元がラーメン・つけ麺の店なので、もちろん麺自体も美味しい。モチモチでズズッと手繰るのが楽しい麺だ。前述した通り並でも300グラムなので食べ応え十分。大盛無料で500グラムだから食べ盛りには嬉しいだろうなあ。先日紹介した「らな」に次いで、こういう生麺の焼きそば専門店が名古屋の地にもオープンし始めたのはとても感慨深い。

赤焼きそばにも期待したいわん

食べ終えて店長さんに一言だけご挨拶させていただいた。混んでなければ、あれこれお話しをうかがいたかったけど、そのうちまた来ることもあるだろう。満足度が高くて場所も良いし、今後大須の名物になる気がする。店頭の看板を見る限りだと、赤=台湾焼きそばもそのうちやるようだ。それにも期待したいわん。

自家製なま麺 焼きそば専門店 ナゴヤキ55

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紀ノ川 (愛知県名古屋市)

名古屋市の東区代官町にある紀ノ川は創業して10年になるという焼きそば専門店だ。焼きそば専門店が一般的でない地域で10年も続けるというのは、それだけでもかなりの偉業だ。しかも切り盛りするのは女将さん一人、女手一つというからなお凄い。

名古屋市東区代官町 焼きそば専門店 紀ノ川

3月中旬、平日の昼過ぎに訪問。カウンター10席のこじんまりした店で、夜はお酒主体の飲み屋さんになる。店主は水谷さんと仰る、しゅっとした素敵な女性。前回紹介した生麺やきそば専門店らなと同じく、こちらも前日にCBCテレビのロケでお邪魔したので、「昨日はどうも」とまずはご挨拶。真ん中あたりの席に腰かけた。

紀ノ川 メニュー

メニューはもちろん焼きそば中心。種類がバラエティに富んでいるが、全て一人で、しかもほぼ手作りで仕込んでいるそうだ。この日は前日に写真を撮り損ねた、担々肉みそ焼きそばをいただいた。

極太の全粒麺と中細の玉子麺

この店の最大の特徴は麺だろう。極太の全粒麺と中細の玉子麺、2種類の蒸し麺を使っている。どちらも大阪の製麺所から取り寄せたものを毎朝茹で上げ、扇風機で冷却し、1日置くそうだ。一人でやるので1日に40玉しか仕込めないという貴重な麺なので、心して味わおう。

担々肉みそ焼きそば 1000円

担々肉みそ焼きそば(1000円)は極太麺も玉子麺もどちらも選べるが、今回は玉子麺。まずは鉄板で麺をじっくり焼く。油を引かずに焼くのがこの店のポリシーだそうだ。具は特製の肉みそ、ニラ、モヤシ。肉みそに使うゴマダレもご自身で作るそう。カリッと焼き上げられた麺を具と混ぜ炒めて皿に盛り付け、花椒・五香粉をまぶし、目玉焼き、青海苔、紅生姜をトッピングして出来上がり。

花椒と五香粉、島唐辛子がめっちゃスパイシー!

一口頬張るとすぐに花椒や八角の峻烈な風味が、内側から鼻腔を刺激する。しっかり焼かれた麵を噛み締めているうちに、唐辛子の辛さもじんわり舌に伝わってきた。ほどよい痺れが心地よい。目玉焼きの玉子は「もみじ卵」というブランドで、黄身が濃厚だ。絡めると辛さがマイルドになって、また違った味わいが楽しめる。辛口の麺が好きな人は一度は食べて欲しいなあ。

和牛ホルモン焼きそば 1100円

番組収録では和牛ホルモン焼きそば(1100円)もいただいた。これは極太の全粒麺が合うとのこと。具はざく切りキャベツ、厚みのある上質な和牛ホルモン、油カス、九条ネギ、天かす。特製タレと自家製の島唐辛子を使ったコーレーグースで味付けし、鰹節と青海苔、目玉焼きがトッピングされている。骨太な食味の極太全粒麺が、牛ホルモンと特製ダレのパンチの効いた味わいをがっちりキャッチ。油カス・天かすのコク、島唐辛子の辛味も効いていて、癖になる美味しさだ。

四川麻婆豆腐焼きそば 1100円

食べ掛けの写真で済まないが、四川風麻婆豆腐焼きそば(1100円)も載せておこう。これも玉子麺を使用。カリカリに焼いた麺を皿に盛り、上から麻婆豆腐を掛けたあんかけスタイルだ。豆腐は高価ではないが入手経路が限られている貴重な品。挽き肉は和牛ホルモンと同じ業者から仕入れている合い挽きの粗挽き肉で、ゴロッとした食感が楽しめる。葱は九条ネギ。豆板醤、甜面醤、豆鼓などで味付けした麻婆豆腐に、花椒・五香粉をトッピング。麺に麻婆豆腐が良く辛み、本格的な四川の風味が楽しめる。餡が滲みて少し柔らかくなった麺も美味しい。

紀ノ川 店内の様子

メディアからの取材依頼はこれまでもあったが全て断ってきたそうだ。しかし開業から10年経ち、店の切り盛りもある程度慣れてきたので引き受けてくださったとのこと。ありがたや。

ロケで収録した内容は明日3/25(土)の9:25~11:45、CBCテレビ「花咲かタイムズ」で放送予定です! 東海地方の方は是非ご覧ください。詳しくはこちら

開業前に全国の焼きそばを食べ歩かれたそうで、その辺の話も盛り上がった。大阪の地ソースを使っているという基本のソース焼きそばはまだ食べていないので、いつかまた再訪したい。水谷さん、どうもありがとうございました! いつかまた必ずお邪魔しますっ!

紀ノ川

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生麺 やきそば専門店 らな (愛知県名古屋市)

名古屋市街中心部の広小路沿い、堀川の西にある生麺やきそば専門店、らな。今年の2月1日にオープンしたばかりの注目店だ。もともとは鉄板焼屋だったが、ランチの焼きそばが人気だったため、生麺で勝負してみようと始めたらしい。

名古屋市 名駅南 生麺焼きそば専門店 らな

3月中旬、平日の11時半に訪問。最寄りは地下鉄伏見駅だが名古屋駅からも近く、徒歩で来れる距離だ。オフィス街の真っただ中に位置する店舗は、鉄板バルらしい落ち着いたシックな造り。白金高輪のBARチェローナと似た雰囲気を醸している。

生麺焼きそば専門店 らな 店内の様子

客席はカウンターのみ11席で、私が口開けだった。実はこの前日にCBCテレビのロケでうかがったばかり。店長の宮原さんを始め、店員の皆さんにご挨拶して着席した。

生麺焼きそば専門店 らな メニュー

さてメニュー。専門店なのでもちろん焼きそばがメインだが、バリエーションが多くて目移りしてしまう。この日は最もベーシックなソース焼きそば(780円)を注文。ランチタイムはご飯お代わり無料という太っ腹なサービスがあるが、食べ歩きということで今回は遠慮しておいた。

茹で上げた生麺をさっと焼き上げます

屋号の通り、こちらの店は生麺を使用している。製麺所と相談して厳選した太麺を熱湯で5分茹でて水で締める。茹で上げた麺をキャベツ、豚肉スライスと混ぜ炒め、ソースで味付け。皿に盛り付け、軽く火を通したネギの細切り、イカ天かす、目玉焼きをトッピングして出来上がり。

ソース焼きそば 780円

味付けは甘味と酸味をバランス良くブレンドしたオリジナルソース。それをモチモチの太麺がしっかり受け止めている。キャベツと豚肉も存在感を保ちつつも主張しすぎず。魚粉の旨味とザラッとした舌触り、カリッとした揚げ玉も良いアクセントになっている。麺とソースをじっくり味わえる、まさに鉄板メニュー。期待以上の完成度に唸ってしまった。

ちなみにソース味だけでノーマル、焦がし、特製と3種あり、ソースもそれぞれ別々に用意されている。このソース焼きそばは鉄板焼屋時代の焼きそばとほぼ同じ味だそうだが、他の二つも味わってみたいなあ。

ところでこの前日の番組収録では五島牛ビーフカレー焼きそば(880円)もいただいた。麺は同じく生麺を使用。茹でた麺と玉ねぎ、ピーマンを炒めただけで、なんと味付けなし。カレーを掛け、目玉焼きを乗せてできあがり。

ディレクターさん「塩崎さん、写真撮っていいですよ」

わお、マジっすか。なんて緩くて素晴らしいロケなんだ。ありがたくパシャリとな。

五島牛ビーフカレー焼きそば 880円

麺の素焼きはそのまま食べても小麦の風味が楽しめる。貴重な五島牛を使ったビーフカレーはかなりのハイレベル。それを素焼きにした麺に合わせるというのが斬新なスタイルだ。もともと鉄板焼屋の頃に客のリクエストで作ったという。新しいカレーの食べ方として大いにあり。ランチだとご飯も付くので、カレーとご飯で締めくくるのも面白そうだ。

つけ焼きそば 800円

そしてもう一品、つけ焼きそば(800円)。これがまた驚きの美味しさだった。焼きそばの味付けは鶏油(チーユ)を思わせるコクのある塩ダレで極薄く。つけ汁もごくあっさりな鶏がらスープだ。柚子皮のピールで柑橘系の爽やかな香りをつけてある。そして麺をつゆにつけて食べたときの調和が素晴らしい。

海南鶏飯を思わせる完成度

鶏肉は照り焼きで、軽く火を通したネギにも合う。これまでつけ焼きそばというスタイルは何軒か食べてきたが、塩風味の焼きそばにあっさりスープというのは予想だにせず。麺・スープ・具、その全体が鶏の旨味でまとまっていて、海南鶏飯やカオマンガイを思い出させる逸品だった。なお、つけ焼きそばはランチではやっておらず、夜だけなのでご注意を。

ロケで収録した内容は今週末の3/25(土)の9:25~11:45、CBCテレビ「花咲かタイムズ」で放送予定です! 東海地方の方は是非ご覧ください。お楽しみに! 詳しくはこちら

夜はバルとしてステーキなどの鉄板焼きも楽しめるし、ほかの焼きそばも興味深々だし。今度は夜にゆっくり訪れたいなー。宮原店長、店員の皆さん、ありがとうございました! また必ず寄らせていただきまーす!

やきそば専門店 らな

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【TV出演】3/25 CBCテレビ「花咲かタイムズ」

TV出演のお知らせです。今週末、3/25(土)、CBCテレビ「花咲かタイムズ」の「ハマカーンのそんな簡単にはうなずカーン」というコーナーに出演します!

花咲かタイムズ@CBCテレビ

【出演番組】花咲かタイムズ@CBCテレビ
【出演コーナー】ハマカーンのそんな簡単にはうなずカーン
【放映日時】 2017/3/25(土) 9:25 ~ 11:45
【公式サイト】http://hicbc.com/tv/hanasaka-times/

人気お笑いコンビ、ハマカーンのお二人と、東海地方の焼きそばを食べ歩いてきました! めっちゃ楽しいロケでした! 浜谷さん・神田さん、ありがとうございました!

ハマカーンの浜谷さん、神田さんと記念撮影!

放送エリアは愛知・岐阜・三重の東海3県です。視聴可能な方はぜひご覧ください!

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元祖 鉄そば 緑家 (愛知県名古屋市)

東京では最近焼きそば専門店が増えていますが、実は名古屋周辺でもオリジナルな焼きそばを出す専門店が増えつつあります。今回の名古屋滞在中に、それらの店も集中して食べ歩いてみました。今週・来週はそんな焼きそば専門店をご紹介します。


まず一軒目にご紹介するのは昨年6月8日オープンしたばかりの焼きそば専門店、元祖鉄そば・緑家。中川区にある鉄板家GREEN ROOMという店の2号店らしい。「GREEN ROOM」で「緑家」ね。元祖と謳う「鉄そば」とは、果たしてどんな品なのだろう?

名古屋市中村区 元祖鉄そば 緑家

3月中旬、日曜の11時過ぎに訪問。場所は八田駅から徒歩数分。JRでも近鉄でも地下鉄でも来られて便利な場所だ。並木二交差点を右に折れると、すぐ看板が見えた。

元祖鉄そば 緑家 店内の様子

オープンして一年も経っていないからか、店内はとても綺麗だ。カフェのような内装で、明るく清潔感に満ちている。客席はカウンター6席、テーブル2卓。奥にもくつろげそうなボックス席が2卓ある。早い時間帯で先客はなし。カウンターに着席。

元祖鉄そば 緑家 メニュー

メニューはもちろん焼きそば中心。バリエーションが複数あるが、やはりまずは屋号にもなっている元祖鉄そば(780円)を注文せねば。ランチタイムはライスサービスとのこと。普段は断るのだが、今回はあえてライスもお願いした。理由はあとでわかる。

元祖 鉄そば ランチサービスセット

熱した鉄板に野菜、麺を乗せ、味付けしながらコテで混ぜ炒め。しばらくして焼きそばの盛り付けられた丼、ご飯、スープ、冷奴。それと紅生姜の入ったタッパーを乗せたお盆が配膳された。

元祖 鉄そば 780円

麺は中太の蒸し麺。あとでご主人に話をうかがったところ、生麺も考えたがあえて蒸し麺を使っているそうだ。モチっとしたコシのあるその蒸し麺と味付けされたミンチ、キャベツ、ニラが炒められている。トッピングは生卵、刻んだ味付け海苔、揚げ玉、小口切りのネギ。刻み紅生姜も加えてみた。

中太の蒸し麺がソースに合うんです

味付けはメニューにソースと書かれているが、ただのソースではない。諸々出汁をブレンドしていて複雑なあとを引く味わいだ。生卵や揚げ玉、海苔も混ぜこぜにして頬張ると、ガツンとくる味わいが楽しめる。港屋系のラー油和そばも脳裏を過ぎった。

こういうのはガーッと混ぜるべし

そのパンチの効いた焼きそばがご飯にも合う。焼きそばなのにかなりオカズ力が高い。あっさりしたワカメスープや冷奴も付いた定食は、満足度の高いランチになるだろう。

焼きそばでご飯……ありです!

そしてこの店が推奨する追い飯! 焼きそばをあらかた食べ終わると丼にはミンチがたっぷり残る。そこに残しておいたライスを投入するのだ。カウンターに詳しく案内されているが、このためにライスが必要となる。ガシガシ混ぜたセルフそば飯は、ある意味デザート。じっくり味わいながら平らげて、鉄そばの余韻を楽しんだ。

追い飯! これは美味い

「焼きそばが好きで、ラーメンのような位置づけにしたくて始めた」とおっしゃるご主人。その言葉には深く共感してしまった。10枚綴りのお得な食券も常連さんに好評で、会社名で購入されているのもあった。まるで社員食堂ですね、と言ったら笑っていた。

10枚つづりのお得な食券もあり

それにしても、元祖鉄そば。味はもちろんだが、元祖というだけあって完全オリジナルなのが面白い。ご当地焼きそばならぬ、まさにご当店焼きそばだ。こういう個性的な焼きそばが地方でも増えつつあることを実感できた。東海地方の焼きそば好きなら必食ですよ。

元祖 鉄そば 緑屋

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【Retty】第4次焼きそばブームがやってきた!!

実名口コミNo.1 グルメサービス Rettyさんにて、インタビューを受けました! 昨年来、都内で焼きそば専門店が急増している「第4次焼きそばブーム」の話題を中心に、ぜひ食べていただきたいお店などを紹介しました。インタビュアーの草深さん、良い記事にまとめてくださり、ありがとうございました。ぜひご一読くださーい!

【2017年必読】いよいよ大ブレーク!?第4次焼きそばブームがやってきた!!

【2017年必読】いよいよ大ブレーク!?第4次焼きそばブームがやってきた!!

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加屋 (愛知県名古屋市)

名古屋の麺料理と言えば、台湾ラーメンを忘れちゃいけない。発祥の店、味仙の今池本店で食べたのは11年前のこと。ニラと挽肉の峻烈な辛さが印象的だった。3年前には人生餃子という店でドライタイプの皿台湾を食べたこともあるが、焼いて(炒めて)ない和え麺だったので記事は結局お蔵入りになっている。

名東区 鉄板焼・お好み焼 加屋 藤が丘

今回改めて台湾ラーメンの焼きそば版を探したところ、加屋(かや)という鉄板焼・お好み焼の店がヒットした。名古屋滞在初日、平日の19時半くらいにその藤が丘店を訪問。場所は地下鉄東山線の本郷駅と藤が丘駅の中間あたり。長久手市の市境手前だが、ぎりぎり名古屋市内だ。街道筋の大箱で建物はでかく、駐車場は広い。

生ビール 480円

店内には鉄板テーブルが多数あって、客は3割ほどの入り。手近なテーブルに促されて着席し、とりあえず生ビール(480円)を注文。アサヒスーパードライで喉を潤す。

お得な食べ放題コースもあり

メニューはもちろんコナモン中心だ。お好み焼や焼きそばはもちろん、もんじゃ焼もある。基本的には自分で焼く店のようだが、空いているときは焼いて持ってきてくれるらしい。宴会向けのお得な食べ放題コースってのも面白いなあ。

加屋 焼きそばメニューの一部

目的の元祖台湾焼きそば(890円)は焼きそばのページの中段あたりに載っていた。台湾焼きそばを提供している店はいくつか見つかったが、こちらでは20年前の創業以来の人気の品とのこと。台湾あんかけ焼きそば(890円)の方が人気らしいが今回は台湾焼きそばにしておいた。辛さは三段階あり激辛を指定。味付けも醤油とソースがあると言われ、醤油をお願いした。

元祖台湾焼きそば 890円

麺は太からず細からず。コシの加減や食味は、かなり私の好みだ。具は台湾ミンチと呼ばれる挽き肉にモヤシ、ニラ。目玉焼きと鰹節をトッピングし、紅生姜を添えてある。ボリュームほどほどなので、本来はお好み焼と一緒に頼むのが良さそうだ。

台湾ミンチが欠かせない

台湾の担仔麺に着想を得たとされる台湾ラーメンには、味付けされた挽き肉=台湾ミンチが欠かせない。ネットでレシピを検索すると、豆板醤やコチュジャンを使ったスパイシーな品が沢山ヒットする。こちらの店の台湾ミンチは辛さ控えめのドライな仕上げ。食感と風味に彩を添える。

唐辛子とニラで辛旨に

そして唐辛子。激辛指定ということで麺にたっぷり塗されていて、ニラとともに味付けの方向性を決定づけている。さらに醤油味の特性なのか、辛さがストレートに刺激してくる。なるほど、台湾ラーメンと通じる味わいだ。目玉焼き・鰹節・紅生姜を省略すればさらに近づくかも……まあ、それじゃ見た目が寂しいか。辛旨焼きそばにビールが進む。たまらずお代わり。

ナスとトマトのチーズ焼き 680円

焼きそばだけではちょっと足りなかったので、ナスとトマトのチーズ焼き(680円)も追加注文。こちらはスキレットで提供された。ひき肉と玉ねぎも入ってて良いツマミになるが、汁っ気がが多くて箸だと食べづらい。スプーンを頼むのも野暮ったいので、コテで食べたらなかなか具合が良かった。どうにかなるものだな。

食べ終えてお会計は2731円。「加屋」という屋号の由来を尋ねてみたが、前のオーナーがつけたそうで不明とのこと。80品が食べられるプレミアムな食べ放題コースなら、台湾焼きそばも含まれているようだ。大勢でワーッと飲みたいときにはピッタリの店だろう。近所だったらいいのになー。

鉄板焼・お好み焼 加屋

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【TV出演……ではないけど】3/18 TBSテレビ「王様のブランチ」

お知らせでーす。今週土曜に放送されるTBSテレビ「王様のブランチ」にて、都内の焼きそば専門店が取り上げられます。それに関連しまして第4次焼きそばブームがどんなものか、最新事情を示す資料を提供させていただきました。

【番組】王様のブランチ@TBSテレビ
【放映日時】 2017/3/18(土) 9:30 ~ 14:00
【公式サイト】http://www.tbs.co.jp/brunch/

私が出演するわけではありませんけど、こうやって焼きそばに注目していただけるのは、ありがたいことですねー。放送エリアの皆様、ぜひご覧ください!

 

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カフェメルス 猪子石店 (愛知県名古屋市)

名古屋の喫茶店文化は独自の発展を遂げている。モーニングが豪華なのは有名だが、普通にコーヒーを頼むとピーナッツやクッキーなど、なにかスナックが付いてきたりする。また喫茶マウンテンを始め、変わったメニューを出している店も多い。カフェメルスもちょっと変わったメニューがある喫茶店の一つだ。

名古屋市 カフェメルス 猪子石店

今回訪れたのはカフェメルス猪子石(いのこいし)店。名古屋市千種区郊外の住宅地に面した立地で、すぐ近所にはショッピングセンターやデニーズがある。同じ並びにあるパンダらーめんという店がちょっと気になったが、初志貫徹で入店。

カフェメルス 猪子石店 店内の様子

内装は喫茶店というよりはアメリカンダイナーのような雰囲気。客席は入ったあたりにボックス席が5卓ほど。一段下がった奥にはボックス席と、その頭上にロフト席がある面白い造りだ。昼下がりでランチのピークは過ぎたはずだが、店内はほぼ満席。大盛り無料だからか、若者が多い。

カフェメルス 猪子石店 メニューの一部

イタリアンスパゲッティやあんかけスパゲッティなどの名古屋飯もあるが、この店の一番人気は、にんにくピラフのホワイトソース掛け。実はこの店、いろんな品にホワイトソースを掛けたメニューが用意されているのだ。ホワイトソースが独立したカテゴリにまでなっている。もちろん焼きそばもある。

「ご注文はお決まりですか?」
「焼きそばのホワイトソースがけ(900円)を、あとホットコーヒーも」
「大盛になさいますか?」
「いえ、普通で結構です」

「W」マークのついたメニューは無料で大盛にできるが、他の客のを観察したところ盛り具合はかなりのもの。食べ歩きなのでノーマルにしておいた。

漫画たくさんあります

入口脇に本棚があり、マンガがギッチリ詰まっている。あずまんが大王の一巻を選んで、ふんふん読んで待つ。やがて焼きそばが運ばれてきた。器はなんと、直径25cmほどのフライパンだ。そうきたか。

「お熱いのでお気をつけくださーい」
「は、はい」

焼きそばのホワイトソースがけ 900円

麺は中細の蒸し麺。縮れていて柔らかく、長さがとても短い。長くて7〜8cmくらいか。その麺を豚挽き肉&ざく切りキャベツと炒めて、酸っぱめのソースで味付けしてある。鉄板の周りを玉子で固めるのは中京文化圏の鉄則なんだな。トッピングにホワイトソースと刻み海苔。脇に紅生姜。

麺がめっちゃ短いです

ホワイトソースはバター・ミルク・小麦粉を使った、正統派のベシャメルソースだ。新潟みかづきホワイトイタリアン的な品を想像していたのだが、それとは全く異なって具は一切使われていない。毎日店で仕込んでいるらしく、なめらかでとてもマイルドな味わいだ。焼きそばに混ぜてみるとコクが増すが、味の変化はそれほど感じられない。刻み海苔との相性も良いとは言いにくいかなあ。一番人気のにんにくピラフがやはり合うのだろう。

たとえフライパンでも周囲は玉子で固めます

個人的にはホワイトソースより、むしろフライパンから直接焼きそばを食べるというスタイルが印象に残った。学生の頃、食器を洗うのが面倒臭くてやった覚えがある。スキレットは良く見かけるが、フライパンでの提供は思いつかなかったなあ。全体的にいろいろ予想外だったが、これも食べ歩きの醍醐味だ。

焼きそばホワイトソースは「そば白」なのです

食後はホットコーヒーでまったり。ランチタイムの食事はドリンク1杯無料というのは嬉しい。あずまんが大王を数ページ読み進め、972円を支払って店を出た。ちなみに伝票の記載は「そば白」。単刀直入でわかりやすい。名古屋の喫茶店、やっぱり面白いなー。

カフェメルス 猪子石店

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朝日屋 うどん店 (愛知県名古屋市)

とあるTV番組の出演オファーを受け、この3月に名古屋へ行くことになった。番組収録は日帰りでも可能だったが、名古屋は数年ぶりで課題店も溜まっていたので、自腹で宿を取り4泊5日で食べ歩くことにした。訪問は先週の金曜からなので、この記事が公開されるころにも、まだ名古屋にいるはずだ。

名古屋駅 太閤通口 朝日屋 うどん店

初日にまず訪れたのは名古屋駅の太閤通口から徒歩数分の場所にある朝日屋うどん店。ホテルに荷物を預け、午前11時の開店直後に入店。

朝日屋 うどん店 店内の様子

店内は町場の蕎麦屋といった雰囲気。客席はテーブル6卓、小上がり6卓。私が口開けだったが、すぐあとにスーツケースを転がしながら二人連れが入ってきた。ふーむ、観光客も多いんだな。

通常の1.5倍という太きしめん

さて、「名古屋」で「うどん」と言ったら、思い出すのは味噌煮込みうどんときしめんだ。こちらの店では「太きしめん」なるオリジナルの麺を推している。通常のきしめんの1.5倍も幅が広く、同価格で指定可能なんだそうだ。私の目的は、その太きしめんを焼いた「焼き太きしめん(720円)」である。

朝日屋 焼き太きしめんメニュー

約一年前にとある人気番組で「ネオ名古屋めし」の一つとしてこの品が紹介された。それもあってか、店内の壁にはあちこちに同メニューの写真が貼られている。これ目当てで訪れる客は多いらしく、後客も同じものを頼んでいた。

「お決まりですか?」
「焼き太きしめんをください」
「単品でいいですか?」
「はい」

焼き太きしめん 720円

10分も掛からずに熱々の鉄板が運ばれてきた。麺は前述の太きしめん。具は豚肉、玉ねぎ、ピーマン。周りを玉子で固めてあって、鰹節と干しエビがトッピングされている。湯気をかき分け、太きしめんを箸で持ち上げる。上州桐生のひもかわほどではないが、通常の1.5倍というだけあって十分に幅広い。

太きしめん、幅広いー

味付けは自家製の焼肉のタレで、つゆだく気味に仕上げてある。玉ねぎの甘さも加わって甘じょっぱく、ご飯が合いそうな味わいだ。鉄板に張り付いた玉子と焦げた醤油の風味も食欲を刺激する。

熱々の鉄板の周りは玉子で固めるのが名古屋流

後半は一味唐辛子を掛けてみた。味わいが引き締まって、これも美味しい。なかなか個性的な焼きうどんならぬ焼ききしめんだった。味噌味のバリエーションもあるようなので、次回はそちらも試してみたい。

一味唐辛子も良く合います

食後、お茶のお代わりを運んでくれた花番さんにいろいろお話をうかがった。お店は昭和8年の創業。先代は焼きうどんをやりたがらず、今の代になって「何か変わったものを」と思い、8年くらい前から始めたそうだ。焼いたきしめんというと、今はなき伏見のみその亭が思い出されるが、こちらも名物として定着して欲しいなあ。

お会計は720円。接客も気持ちよく、名古屋駅からも近くて使い勝手の良い店だ。出張なんかで名古屋を訪れた際には、ぜひ寄ってみてちょー。

朝日屋 うどん店

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がらくた居酒屋 いっぽん (東京都練馬区)

西武池袋線桜台駅からほど近い場所に、がらくた居酒屋いっぽんという飲み屋さんがある。静岡の郷土料理を中心にした居酒屋で、焼きそばにも力を入れているそうな。私の家からも割と近いし、故郷・静岡の味が懐かしくなって、ふらっと訪れてみた。

練馬区桜台 がらくた居酒屋 いっぽん

頃は3月上旬、平日の夜。実はこれが二度目の訪問だ。桜台駅の北口を出て徒歩1分ほどの店舗は、カウンター6席にテーブル2卓のこじんまりした造り。訪れたのは20時くらいで、ちょうど客が引けたところらしく、先客は常連さんが1人だけだった。

グラスビール(大)500円&お通し

とりあえずグラスビールの大(500円)をぐびっと。お通しは練り物と大根の煮物。味付けは甘めだが、七味を利かせている。とあるサイトでブログ掲載NGという口コミを見かけたので、「変なこと聞きますが」と確認したところ、写真撮影もブログ掲載も問題ないそうだ。ほっ。

店を切り盛りする店主は静岡の清水出身、美人の奥さんは中野区出身。オープンして今年で11年目になるとのこと。私も旧清水市で生まれたのだが、ご主人と話してみたら生まれた病院が同じだった。世間は広いようで狭いなあ。

いわし黒はんぺん 400円

さて、おつまみ。まずは日替わりオススメメニューに載ってた、いわし黒はんぺん(400円)を注文。静岡ではんぺんと言ったらこれだ。私も東京に出て白いはんぺんに憤った口である。軽く炙ったのを生姜醤油でいただく。うんうん、このイワシが薫るシンプルな味わいが良い。土産物で売っているのは厚めのが多いが、あれは普段地元で食べている品とは別物なんだよね。懐かしいなあ。ビールはすぐに飲みほして、緑茶と焼酎の静岡割りへ。飲みやすくて、このあとカパカパお代わりしてしまった。

なんか焼き 480円

静岡割りに合わせた肴は、静岡の郷土料理と紹介されていた「なんか焼き(480円)」。聞いたことがない品で、初訪問の時から気になっていた。白身魚のすり身と山芋、適当に余った野菜を混ぜ、フライパンでじっくり焼き上げたものだ。ふんわりした口当たりで乙な味。添えられたからしマヨをつけてもいける。あまり知られていないが実際に静岡でも存在していて、焼くのではなく揚げる場合もあるそうだ。へー。

がらくた居酒屋いっぽん 焼きそばメニュー

そして締めの焼きそば。ご主人のご実家は現在富士市にあるそうで、焼きそばの麺も同市の荒川製麺から送ってもらっているそうだ。お隣にある富士宮市の富士宮やきそば学会ではないが、富士宮と同じ製法で昔から作られてきたコシのある蒸し麺である。当ブログで以前紹介した曙橋のカフェみつばちという店でも同社の麺を使っていた。茹でる手間を掛けずにパスタ的に利用できる、なかなか使い勝手のよい麺なのだろう。

富士山焼きそば 580円

こちらにはオーソドックスな富士宮スタイルの焼きそばもあるが、初回訪問時には荒川製麺が推しているという富士山焼きそば(580円)をいただいた。麺と豚肉、キャベツ、桜えびを炒めて味付けし、刻み海苔・シラス・ゴマ・ネギをトッピングして、紅生姜を添えてある。シラスを雪に見立てて富士山を模しているのだろう。基本的に新規開発系のご当地焼きそばは後回しにしているのだが、自治体や商工会議所ではなくメーカーやお店が独自に頑張っている場合は応援したくなる。東村山の黒焼きそばとか、福山の備後焼きそばとかね。

モチモチ麺と醤油ベースの味付けがGood!

荒川製麺が作ったという醤油ベースのソースは、香ばしくて桜エビやしらすなどの海鮮系の風味と相性が良い。子供の頃、父の晩酌のつまみに、母が干した桜エビとキャベツを炒め、鰹節を乗せ醤油を掛けて出していた。それを思い出す懐かしい味わいだ。ボリュームは軽め。さっと締めるのにピッタリの焼きそばだった。

にく味噌まぜソバ 600円

今回の〆はにく味噌まぜソバ(600円)。つい最近始めた新メニューとのこと。まぜソバという品名だが、麺はしっかり炒めてある。具無しの炒め麺に、サニーレタス、甘めの肉みそ、チーズ、ネギ、白ごまなどをタコライス風にトッピングした焼きそばだ。盛り付けの際にトーチでチーズを炙って溶かしていた。

よーく混ぜていただきましょう

「よーく混ぜてください」との指示通り、よーく混ぜてから頬張る。ほー、これは美味い。コシのある麺に味噌とチーズが絡んで、濃厚な味わいだ。ゴマの風味も隠し味に効いている。割と塩気もあって酒のつまみにはピッタリだろう。こうして荒川製麺が活躍する店が、曙橋のカフェみつばち以外にも東京にあったとは嬉しいなあ。富士宮やきそばも大好きだけど、ルールに縛られない実験的な味を試せるってのも強みだね。

がらくた居酒屋いっぽん 店内の様子

店主ご夫妻と静岡あるある話に花を咲かせつつ、静岡割りをガンガンお代わりして、この日のお会計は3800円也。あー、楽しかった。もちろん静岡おでんもあり、初訪問の時にいただいた。黒はんぺんが2枚入ってて、かなり得した気分になれた。静岡県出身の東京在住者は、一度寄ってみてくりょー。

いっぽん

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大金星 総本店 (東京都江東区)

「お値段以上の大衆居酒屋」というキャッチコピーで都内に10店舗を展開している居酒屋チェーン、大金星。このチェーンがかなり焼きそばに力を入れている。とある焼きそば好きのグループに誘われ、大金星本店で飲む機会があったので紹介しておこう。

大金星 門前仲町本店

大金星は2009年1月に田町にて1号店を開業し、現在は2014年にオープンした門前仲町店が総本店となっている。訪れたのは2月中旬、平日の19時ごろのこと。客席は1階と2階に分かれ、我々のグループは2階の座敷席にいた。仕事を終えて駆け付けたので、自分が最後だ。

キンキンに冷えたジョッキで乾杯

「お待たせしてすみませーん」と頭を下げつつ、男性5人で乾杯! 生はサッポロ、瓶も赤星がある。うーん、もうそれだけで好きになりそう。ジョッキがキンキンに冷えていて、泡の外周が半分シャーベット状になっている。2月にはちょっと冷え過ぎだが、夏なら最高だろうねー。

モツ焼き おまかせ5本 800円

つまみもあれこれ頼んだが、代表的なものをピックアップしておこう。まずはモツ焼き。焼きそばに次ぐ大金星の看板メニューだ。新鮮朝挽きを謳っていて、おまかせ5本で800円。単品だと1本160~200円。私が普段行く秋元屋なんかに比べると若干お高めだが、一切れが大きいので許せてしまう。焼き加減も上々だ。

牛すじ煮込み 580円

煮込みは豚モツを使った白みそ仕立てのもつ煮込み(390円)と、牛すじを使った牛すじ煮込み(580円)の2種類ある。注文したのは後者。甘目の醤油仕立てでとろっとろに煮込まれている。コンニャクも良いアクセントになっていた。

円盤焼き餃子 460円

円盤焼き餃子(460円)はパリパリの羽根つきタイプ。箸で崩しながら取り分け、タレに付けて頬張る。ビールに合わないわけがない。焼きむらがあるのはご愛嬌。その他、つゆだくの揚げ茄子(460円)や大人の麻婆春雨(680円)などを平らげた。

大金星 メニューの一部

そして締めの焼きそば。こちらでは「屋台風鉄板夜鳴き焼そば」というのが正式な商品名で、面白いのがその注文方法だ。焼きそばは毎時ゼロ分、1時間置きに焼きあがる。その30分前に各テーブルへスタッフが注文を取りに来るという独特なシステムを採用している。

大金星 焼きそばメニュー

無印の焼きそばは390円とかなりリーズナブル。さらにもろもろトッピングした「のっけ盛」というオプションも用意されている。例えば目玉焼き盛は600円。目玉焼きで200円以上アップというと高い気がするが、実は目玉2つのトッピングなのでそこまで割高というわけではない。

「どれにしましょうか?」
「一通り頼みましょうよ」
「5人いるから喰えますよね」
「オム盛は被るから、それはチーズオム盛の方で」
「じゃ目玉焼きとチーズオム、ネギぼっかけね」
「あと普通の焼きそばも忘れずに」

結局、焼きそばを4つも注文してしまった。店員さんも苦笑いしている。5人グループとはいえ、これまで散々食べているのに皆、良く食べるなあ。人のこと言えないけど。1時間に1度きりという機会損失も心理的に作用しているのかも知れない。

屋台風鉄板夜鳴き焼そば 390円

30分後、まずやってきたのはノーマルの焼きそば(390円)だ。麺は太めの角麺。ソースは割と濃厚な甘目のソース。具は粗挽きの豚ひき肉にキャベツ。花鰹に青海苔がトッピングされ、脇に紅生姜が添えてある。

もっちり太麺に濃厚ソースが合うんです

モッチリとした太麺にコッテリとした味付けがマッチしている。粗挽き肉やクタッとなったキャベツの食感、コクも良い。さすが看板メニューだけあって、こだわりを感じるソース焼きそばだ。つまみに良し、締めに良し。この食べ応えで390円ってのはお得だなー。

焼きそばのっけ盛 3種

目玉焼き盛(600円)とチーズオム盛(700円)は、デフォルトでマヨネーズが格子状に掛けられている。どちらもソースに加え、卵とマヨの風味が味わいの濃厚さを増していた。ぼっかけの甘味とネギが爽やかさを活かしたネギぼっかけ盛(750円)もひと味違った美味しさだ。ただ、とりあえずはノーマルを試すのが良い気がする。基本は大事だからね。

一通り平らげてお会計。門前仲町と言えば、つい先日も鉄板バル・魂の焼きそばなる店ができたばかりだ。ソース焼きそばとアルコールの親和性はかなり高いので、今後も焼きそばを売りにした酒場が増えてくるような気がする。飲み過ぎに注意せねば。

大金星総本店 門前仲町店

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あぺたいと酒場 月島店 (東京都中央区)

新高島平に本店を構え、創業30年に及ぶ焼きそば専門店・あぺたいと。日田の想夫恋をルーツとする両面焼きそばは根強いファンを多く持ち、首都圏に5店舗を展開している。最近、東京に焼きそば専門店が増えているが、生麺を使ったハイレベルな焼きそばの先駆者として外せない店だ。

そのあぺたいとが、2月9日にオープンした複合飲食施設・月島宴会博物館で新業態の店を始めたそうだ。施設のサイトでは単に「あぺたいと」となっているが、あぺたいとの公式サイトの表記に倣って、当ブログでは「あぺたいと酒場 月島店」と呼んでおこう。メシコレのキュレーター仲間・ぼさのばさんを誘って早速訪問してみた。

あぺたいと酒場 月島店@月島宴会博物館

訪れたのは3月上旬、平日の20時近く。月島宴会博物館は地下鉄の月島駅と勝どき駅の丁度中間あたり、清澄通りともんじゃストリート四番街を結ぶ横道沿いにあった。以前紹介した老舗のもんじゃ屋、好美屋からも近い。表通りに案内が出ていないので、ちょっと迷うかも知れない。

あぺたいと酒場 月島店 店内の様子

建物は3階建て、打ちっぱなしに軽く内装しただけの簡素な造りだ。1階と2階に2店舗ずつ飲食店が入り、3階は貸切の宴会場、屋上ではBBQもできるらしい。あぺたいとはその1階に入っている。

あぺたいと酒場 月島店

フロアは空いていたので適当なテーブルに腰掛ける。あぺたいと酒場は両面焼きそばのほかに酒肴に力を入れた業態ということで、メニューもおつまみが結構充実している。なお飲み物の注文はそのフロアの店に限るが、食べ物は他の店舗のを注文してもOKというシステムだ。

しびれる水餃子 620円

とりありあえず一番搾りの生(480円)で乾杯。つまみにしびれる水餃子(620円)とガツのスタミナ炒め(620円)を注文。水餃子は厚めの皮にピリピリと刺激的な山椒が効いた肉餡が詰まっている。舌先の痺れが心地よい。

ガツのスタミナ炒め 620円

ガツのスタミナ炒めは歯応えのあるガツ=豚の胃とモヤシ・ニラを炒めたもの。ニンニクや醤油に加えて、芝麻醤だろうか、胡麻やナッツのような香ばしい風味もある。モヤシもニラも焼きそばの材料を上手に活用している点が面白い。

ビールのあとに頼んだプレミアムレモンサワー(550円)は檸檬酒(ニンモンチュウ)という中国のリキュールを使っていた。甘い酒があまり得意でない私の口にはちょっと合わず。

紅サワー(紅生姜サワー) 480円

むしろネタ的に頼んだ紅サワー(480円)が大当たり。紅生姜と漬け汁がジンジャーエール的に作用して、面白い上に美味しかった。昨年の夏にホテルニューオータニ大阪で飲んだ、小石原はるかさんプロデュースの「ガリハイ」を思い出させる味わいだ。紅生姜を残して中(焼酎と炭酸)を400円でお代わりできるのも嬉しい。

辛子蓮根 550円

続いて注文したのは辛子蓮根(550円)。ツーンとくる辛味が良い。昨年熊本へ行ったときにも食べたのだが、鼻風邪が悪化して嗅覚が無くなってしまい、バクバク食べても何ともないという事態に。辛くない辛子蓮根がどれほど味気ないかを体験したっけ。

茹で上げた麺の両面をしっかり焼き上げる

そして締めはもちろん両面焼きそば。ぼさのばさんは「三元豚と紫蘇と海苔の両面焼きそば(850円)」を、私はトッピング盛りだくさんの「三元豚のお祭り両面焼きそば(1050円)」を注文。注文が入ってから麺を茹で上げ、鉄板で両面を焼き上げて……という手順は本店そのままだ。

あぺたいと自慢の両面焼きそば

麺はパリパリに焼き上げられた中太の生麺。味付けは甘さと酸味のバランスが取れたオリジナルソース。短冊切りの三元豚にモヤシとニラを一緒に炒めてある。具材も麺の太さと調和するよう揃えている点も含め、とことんまでこだわりぬいたのが、あぺたいと自慢の両面焼きそばだ。

三元豚のお祭り両面焼きそば 1050円

私が注文したお祭り焼きそばはそこにあれこれトッピングしたもの。生卵と青葱は一般的だが、紫蘇・海苔・辛子高菜も盛られている。特に紫蘇と海苔はこの店のオリジナルで、あぺたいととしても初の試みらしい。紫蘇や海苔の風味に高菜の辛さと酸味も加わり、未経験の複雑な味わいに仕上がっている。これは美味いなあ。酒にも合う。

三元豚と紫蘇と海苔の両面焼きそば 850円

ぼさのばさんのは紫蘇と海苔のトッピング。これもひと口いただいたが、抑制された風味がソース味に意外なほど馴染んで、とても味わい深かった。このようにかなりアレンジしても揺るがないのは、やはりベースがしっかりしているからだろう。これまでにあぺたいとの焼きそばは新高島平本店で2回、馬喰町で1回食べたが、さすがと言える完成度だったのを思い出す。

その後、紅生姜サワーの中を一杯ずつお代わりして、お会計は一人約4000円。実力のある店が、こういう実験的な業態を始めてくれるのは個人的にとても嬉しい。この月島博物館に限らず他地域にも展開してくれるといいなあ。今度食べる時はノーマルの焼きそばを生卵も抜きで、麺とソースをじっくり堪能してみようっと。

あぺたいと酒場 月島店

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ブルーコーナー 本店 (東京都大田区)

羽田空港に関連した焼きそばと言えば、ブルーコーナーという喫茶店も忘れちゃいけない。タモリ倶楽部で2度も紹介された品だ。以前から行かねばと思っていた店だが、なかなか行けず。前回の店、羽田空港にできた焼きそば専門店を紹介するこの機会に羽田繋がりで訪問してみた。ただしハシゴではない。理由は後でわかるはず。

整備場 ブルーコーナー 本店

ブルーコーナーは東京モノレール羽田空港線の整備場駅前の本店と、新整備場駅前のUC店の2店舗がある。UC店は食べ放題飲み放題コースでのみ焼きそばが提供され、単品で食べるには本店へ行かなければならない。それも平日の17時以降からという狭き門だ。

店内は近隣オフィスの酔客でにぎわっている

本店を訪れたのは2月下旬、平日の19:30過ぎ。フロアにはテーブルが多数。ネクタイ姿でジョッキを傾ける方々で6割ほどの席が埋まっていて、なかなか賑やかだ。どうやら夜は喫茶店ではなく飲み屋さんとして機能しているらしい。近所に飲食店がないから、この辺の会社員(もちろん航空関連)はどうしてもここに集まるのだろう。

ブルーコーナー 本店 メニュー

空いている席に着き、オーセンティックなメイドファッションに包まれたウェイトレスさんに渡されたメニューを確認する。目的の品は……あったあった。焼きそば、750円。ランチメニューには載っていないらしい。不思議だ。それと生ビールの中ジョッキ(500円)を注文した。

「お時間掛かりますがよろしいですか?」
「いいですよ」

生ビール 500円

私もジョッキを傾け、店内のTVを見ながら待つ。ちょうど日本テレビの番組で「焼きそばの得ワザ12連発!」なんて企画をやっていた。音声が絞ってあるので細部は分からないが、焼きそばを作るときのコツを特集している。「どんな内容が紹介されたか、あとでちゃんと調べなきゃ」なんて思いつつ待つこと15分近く。山盛りのプレートが運ばれてきた。

焼きそば 750円

「うわ、こりゃ凄いボリュームだ」

あちこちで焼きそばを食べてきたが、ノーマルでこの盛りは特筆ものだ。比較用にSuicaを置いてみたが、プレートのサイズ感が伝わるだろうか。高さもなかなかある。これはほかの店とのハシゴは無理だ。敗北せぬよう、心していただきます。

ボリューム満点、高さも結構ある

麺は細い蒸し麺で、市販のチルド麺チックだが3玉くらい使っている。豚肉、キャベツ、ピーマン、キャベツ、玉ねぎ、人参、モヤシ。青海苔、紅生姜。キャベツや豚肉は大ぶりにカットされていて存在感がある。

キャベツや豚肉は大ぶりにカット

味付けも市販の製品についている粉末ソースっぽい。ただ、味ムラもなく、野菜がたっぷりの割に水分でビチャビチャなんてこともない。全体としては丁寧に作られた家庭的なソース焼きそばという印象だ。

家庭的なソース焼きそばですな

がっつり大盛りで、コスパは文句なし。最後の方はややペースダウンしたが、どうにか平らげた。いやあ、ビールと焼きそばだけですっかり満腹になってしまった。お会計は1250円。

こんな場所までわざわざ焼きそばを食べに来る物好きな人は限られているだろうが、訪れる際はお腹を空かせてどうぞ。UC店は飛行機を間近で見られるロケーションらしいので、焼きそば目当てで無い方はそちらを選択肢に入れて良いかも知れない。

ブルーコーナー

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【メシコレ】真打みかさ渋谷店オープン!

メシコレの新記事です! 先週土曜日にオープンしたばかりの真打みかさ渋谷店をご紹介してみました。

焼きそばの概念が覆る!渋谷に進出した行列必至の専門店で生麺を体験せよ

自家製の生麺を使った新食感の焼きそばはリピーター続出! まだ食べたことが無いという方は、ぜひこの機会にどうぞ! 良かったらご一読くださいませ。

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