大龍 茅ヶ崎店 (神奈川県茅ヶ崎市)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 大龍 茅ヶ崎店
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

大龍は東日本の広範囲で展開しているラーメンのチェーン店だ。中華料理や博多ラーメンで同名のチェーンもあるが、それらとは異なるサッポロラーメン系である。ごく一般的な大衆中華食堂でメニューも普通。地域密着型の雰囲気でチェーン店と気付かない客も多い。そして一部の店で提供している大龍焼きそばという品がその地域の味として密かに定着しているようだ。

大龍 茅ヶ崎店

今回訪れたのは大龍・茅ヶ崎店。訪問したのは金曜の20時半過ぎ。茅ヶ崎駅南口から100mほどの位置にあり、店先には商品サンプルが飾られていた。店内はL字型のカウンター10席ほどに二人掛けのテーブルが3卓。カウンターには先客が三人。

大龍 茅ヶ崎店 店内

この日は友達と二人連れだったのでテーブルに着席。壁のメニューも含めて昔ながらの中華屋さんといった雰囲気だ。蛍光灯もやや暗め。これでチェーンと分かる人は居まい。

大龍 茅ヶ崎店 メニュー

普通ラーメン300円を筆頭に価格設定はかなり低めである。友達は別に焼きそば好きでも無いのだが「いいよ、同じので」ということで大龍やきそば(500円)を二つ注文。

「ピリ辛だけど大丈夫?」
「ええ、大丈夫です」

返事を聞いてヒゲのマスターが調理に取り掛かった。具を中華鍋でしっかり炒め、麺を投入したあとにスープも追加。皿に盛り付けてから謎のタレを端の方に垂らして完成。

大龍やきそば 500円

麺はラーメンと同じ中細の縮れ麺。具はモヤシ、キャベツ、人参、挽肉、玉ねぎ。青海苔のトッピングに紅生姜も添えられている。肉は少なめだが野菜はたっぷりと使われている。全体のボリュームも十分だ。そして決め手のピリ辛ダレ。

そう、大龍焼きそばはこのタレが特徴なのだ。焼きそばの味付けは中華スープがベースで薄味なのだが、このタレがオイスターソースと豆板醤を混ぜたような代物でピリ辛どころか、ずいぶんと辛くてしょっぱいのだ。麺と混ぜて食べる際は、ほんの少しで十分なほど味が濃い。

塩辛さに苦しみながらもお冷やをお代わりしつつ完食。友達も「辛い辛い」といいつつ何とか完食。こういうジャンクな品は確かに癖になりそうだ。ファンが多いのも分かる気がする。ちなみにこのお皿についているウネウネっとしたシンボルが大龍のロゴらしい。茅ヶ崎店の看板には無かったが、他所はこのマークを使ってるところも多いので目印になる。

調べ切れていないが確認済みの店で現在、大龍焼きそばを提供しているのは神奈川県の茅ヶ崎店金沢文庫店、千葉県の市原店、山形県の米沢店糠野目店。かつては東京の小金井店、狛江店、大岡山店や神奈川県のつきみ野店、長野県の中野店でも食べられたらしいが既に閉店してしまった。また大龍の武蔵境店神田店は店舗はあるが大龍焼きそばは提供してないようだ。昔食べたが地元は閉店してしまった、という人は前述の店を訪れると幸せになれるかも知れない。どの店も同じ味なのかが気になるけど。

大龍中華料理 / 茅ケ崎駅

タグ , ,

古久家 藤沢店 (神奈川県藤沢市)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 古久家 藤沢店
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

藤沢市を中心に数店舗を展開する中華チェーン、古久家。昭和22年創業の老舗でラーメンやサンマーメン、餃子に加え独特の焼きそばも藤沢市民に人気という。これは一度食べねば、ということで藤沢駅前のダイヤモンドビル地下一階にある古久家藤沢店を訪ねてみた。

訪れたのは1月中旬。土曜日の夕方、19時過ぎ。小田急線の藤沢駅南口に出て一番左手にあるのが古久家の入っているダイヤモンドビルだ。古久家藤沢店は昭和27年オープンらしいが、さすがに当時このビルはなかったろう。それでも中に入ると何ともレトロな雰囲気に満ちていた。

藤沢駅前ダイヤモンドビル地下 古久家 藤沢店

地下へ降りてずっと奥まった場所に古久家発見。電飾看板と商品サンプルで存在感をアピールしている。店内は意外なほど広く、テーブルが並べられている。もうすぐラストオーダーの時間というのにほとんど埋まっていた。

古久家 藤沢店 メニュー

注文は食券制らしい。メニューを一瞥してから入り口のレジで「特製焼きそば(600円)」と伝えて食券を受け取る。空いていたテーブルに着席すると、店員さんがお冷やを持ってきてくれた。他の客はラーメン類が多そうだ。暫く待って焼きそばが登場した。

特製焼きそば 600円

ここ古久家の焼きそばはあんかけ焼きそばだ。麺は半分揚げたような茶色の細麺。餡に絡んで柔らかくなっても歯応えが残ってるタイプで美味い。具は豚肉、白菜、人参、モヤシ、木耳。餡は白っぽく緩くも固くもない手頃な粘度。少々油っ濃く感じたが味付けは甘めでマイルドだ。付け合せの練りカラシや卓上の酢を掛けるとさっぱりした味わいになる。量が少し物足りなかったけど客の年齢層が高めなのでこれくらいが丁度良いのかも知れない。

古久家 藤沢店 食品サンプル群

食後、店頭の商品サンプルを再確認してみた。焼そばのバリエーションとして五目焼そば、チャーシュー焼そばが並べられている。とりあえず今回はノーマルにしたが、他の品々も美味しそうだ。いつか食べてみたい。

ちなみに友達の奥さんが藤沢出身で、ある日会ったついでに古久家のことを訊いてみた。

「高校生のころは週に何度も友達と寄り道してたわよー!」
「ほー」
「頼むのは焼きそばがほとんどというか焼きそばしか頼まなかった!!」
「ほほー」
「でも何でそんな店まで知ってるの???」
「にやり」

期待を上回る上々の反応だった。

古久家 藤沢店ラーメン / 藤沢駅石上駅

タグ , , ,

桃太郎 (神奈川県横浜市)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 桃太郎
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

横浜市中区の港南台はなだらかな丘陵地帯を開発した住宅地だ。大規模な団地が立ち並び、横浜市中心部や東京方面のベッドタウンとして機能している。垢抜けた町並みだが開発から40年以上経っているのでそれなりに歴史もあるのだろう。その港南台にあるラーメン屋・桃太郎はチャーメン(やきそば)も美味しいと評判だ。

横浜市港南台 桃太郎

訪れたのは土曜日の20時過ぎ。横浜横須賀道路・港南台ICと直交する環状三号線の内回り沿いに桃太郎はある。順番待ち用か、店先にベンチが置いてある点からして人気ぶりが伺い知れる。店内はカウンター10席のみだが、その後ろにもやはり順番待ちの席が用意されていた。先客は4人ほど。空いててまずは一安心。

桃太郎券売機

入ってすぐ左手にあった食券の自販機でチャーメン(やきそば・730円)の食券を購入。セルフサービスの水を汲んで空いてる席に腰掛けた。厨房は旦那さん、接客は奥さんが担当されてるようだ。他の客の品が出し終わったところで中華鍋でチャーメン調理に取り掛かった。茹でた麺を具材と一緒にガシガシ炒め、お皿に盛り付けて出来上がり。出された品は噂通りのボリュームだった。

チャーメン(やきそば) 730円

麺は扁平気味の中太麺。柔らか目で一本一本が短くなるよう調理されている。具は豚肉、キャベツ、モヤシとニラが少々。加熱で嵩が減ってるはずなのに野菜たっぷりだ。調理前はかなりの量だったに違いない。味付けは塩ベースだが、大蒜・生姜を効かせてスープや化学調味料で味を調えてあるようだ。前述の通りのボリュームだが割とマイルドな口当たりでズビズビビっと胃の腑に収まっていく。付け合せのスープも上品な味わいだ。きっとラーメンも美味しかろう。

食後、券売機の脇の壁にメニューの人気ランキングが貼られていることに気付いた。一位から味噌バター、サンマーメン(=ラーメンに野菜餡を掛けた横浜周辺独特の麺類)などに続いて、四位にチャーメンがランクインしていた。ラーメン屋で焼きそばが検討しているというのは個人的に何となく嬉しくなる。チャーメン、がんばれー。

桃太郎ラーメン / 港南台駅洋光台駅

タグ , ,

第一亭 (神奈川県横浜市)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 第一亭
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

日の出町駅のすぐ近所にある老舗の中華料理屋、第一亭。居酒屋礼賛の浜田信郎氏を始め、横浜近辺を飲み歩く左党から絶大な支持を集める大衆的な中華食堂である。台湾の家庭料理をルーツとする定番の人気メニューが幾つもあるのだが、今回は敢えて焼きそばを食べに行った。

横浜 日の出町 第一亭

頃は4月下旬、日曜の夕方。桜木町駅から野毛の歓楽街をのんびりと歩いて第一亭に到着。訪れたのはこれで二度目だ。並びにはソープランドもあって、日の出町ブルースの歌詞そのままな、かなりディープな界隈である。

客席はテーブルに小上がり、カウンターが数席ずつ。裏手は大岡川沿いの歩道に面している。雨模様のせいか、たまたま空いていて先客は一組だけだった。カウンターに腰掛けてまずは瓶ビール(550円)としじみ醤油漬(600円)を注文。

しじみ醤油漬600円と瓶ビール550円

しじみ醤油漬はこの店の人気メニューのひとつで、大粒のしじみがニンニクの効いた醤油ダレに漬け込まれたもの。この店は90歳になる創業店主とそのご家族、手伝いの女性で切り盛りしているのだが、しじみ醤油漬の作り方は店主しか知らないそうだ。殻の中の身肉はトロンとして、生でもなく加熱されてるわけでもない不思議な料理だ。ビールに合う上、すぐに出てくるので最初の一品にはもってこいの珍味である。

しじみの身を穿りながらビールをグビグビと飲んでると、先客がチート(豚胃)生姜炒め(600円)を注文したので自分もそれに便乗。豚モツを中華風に炒めた料理はこの店の看板メニューで、チート生姜炒め、ホルモン炒め、レバニラ炒めの3品が特に人気だ。後者二つは前回食べたので今回はチートにしてみた。豚の胃を、生姜と酸味を効かせて柔らかく仕上げた逸品だ。酒が進み、ビールからウーロンハイへと移行。

チート(豚胃)生姜炒め 600円

注文がしばらく途切れた頃合に、店主のご子息に当たる若旦那が小上がりでギターの練習を始めた。地元界隈の地名を織り込んで作詞・作曲されたフォークソングで、地元のお祭りで披露することもあるらしい。「居酒屋礼賛の浜田さんとは面識があるんですよー」と告げたのをきっかけに話が弾み、カウンターの横で弾き語りを一曲披露して下さった。曲も演奏も素晴らしく、声も美声だ! ブラボー!

若旦那の弾き語り

聴き終えてからウーロンハイをもう一杯お代わりして、〆にヤキソバ(550円)を注文。この店の〆と言えば、裏メニューなのに誰でも知ってる『パターン』という冷製のニンニク和え麺が定番だ。私も前回そいつを食べ、ニンニクがガツンと効いたシコシコ麺に感動した。その日は単に呑むのが目的でヤキソバは意識的に外していたのだが、他の客が3組もヤキソバを頼んでいたのを偶々見た。その様子を横目に眺め「これはヤキソバも絶対旨いに違いない」と直感し、再訪を誓ったのだった。

ヤキソバ 550円

さてそのヤキソバ。麺はパターンと同じ茹で置いた平打ち麺で、しっかり焼かれて焼き目が付いている。具は豚肉、モヤシ、ニラ、チンゲン菜、人参。それらを一緒に中華なべで炒めて、塩コショウ、ニンニク、スープ等で味付けしたものだ。麺はモチモチ、野菜はシャキシャキで予想通り美味い。パターンのようなガツンと来る強烈さはないが、酒の肴としても〆としても申し分ない味わいだ。調理してくれたおばちゃん(=娘さんの一人)によると、やはりヤキソバもよく出る人気の品だそうだ。

1時間ほど滞在してお会計は3300円也。やはり楽しく美味しい店だった。ところでこの第一亭にはでっぷり太った猫が一匹飼われている。今回も小上がりに寝ていたのだが、凄まじく無愛想でなかなか撫でさせてくれない。次回訪問時は、そいつを撫でることを目標にしようと考えている。

第一亭台湾料理 / 日ノ出町駅桜木町駅伊勢佐木長者町駅

タグ , ,

三幸苑 (神奈川県横浜市)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 三幸苑
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

横浜・桜木町駅から日ノ出町方向に歩いて200mほど。野毛大通り左手に三幸苑という大衆中華の店がある。創業は1964年(昭和39年)らしいので、ざっと50年近い老舗だ。『あとを引く味、たんめん・ぎょうざ』と看板に謳っているが、独特の焼きそばも人気だと言う。

横浜桜木町 三幸苑

訪れたのは三月中旬の日曜日。店内へ入ると「いらっしゃいませ」と少し中国語訛りのある女性スタッフが迎えてくれた。客席は4人掛けと2人掛けのテーブルで24席、奥のほうにカウンターが6席。御昼時でテーブルが半分ほど埋まっている中を、「こちらへどうぞ」と手前の2人掛けのテーブル席に促された。

三幸苑 メニュー

壁に貼られているメニューには、たんめんを中心に麺類と餃子が並んでいる。背中がそちらを向いている位置だったため大変見づらい。先客は、たんめん半分、焼きそばが半分くらいか。

「ご注文はお決まりですか?」
「ビールの小(400円)とちゃーめん(780円)をください」
「セットで無くて良い?」

ランチタイムは50円増しで半餃子(4ヶ)が付くらしい。

「じゃ、セット(830円)にしてください」
「はい、焼きそば一丁ーっ!」

焼きそばはメニューには「ちゃーめん」と書かれているが、符丁や伝票は「焼きそば」で通っていた。奥の厨房から中華鍋を振るう音が聞こえてくる。

まずビールが出される。小瓶は一番絞りだったが、大瓶だとアサヒ・サッポロもあるようだ。続いて餃子がやってきた。

ビール小瓶と半餃子

餃子は小ぶりで皮の薄いタイプだ。なかなかニンニクが利いている。ビールを飲みながら半分ほど平らげたところでメインのちゃーめん登場。運ばれてくる段階からニンニクの臭いが漂ってきた。

ちゃーめん 780円

麺はかなり太い生の平打ち麺で、柔らかめに茹でてある。一本一本が短めだ。具は豚肉、モヤシ、ニラ。そして何より大量の摩り下ろしニンニクによる味付けが特徴的だ。ラードもかなりの量が使われていて、そんじょそこらには無い、ギトギトでパンチの効いたどぎつい焼きそばである。しかしこれがなかなかビールに合う。万人にはお勧めできないが、確かに癖になる味で固定ファンが居るのも頷ける。

お会計は〆て1230円。我ながらニンニク臭が気になって仕方ない。店を出てフリスクを噛みながら駅まで歩いた。

三幸苑中華料理 / 桜木町駅日ノ出町駅馬車道駅

タグ ,

萬来亭 (神奈川県横浜市)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 萬来亭
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

神奈川の焼きそばといえばソース焼きそば以外にも、横浜中華街を中心とする本格的な中華料理の流れも無視できない。以前、紹介した梅蘭以外にも個性的な焼きそばを提供する店がいくつもある。

横浜中華街にある上海料理の店、萬来亭。中華街に数ある焼きそばの中でも、この店の看板メニュー「上海焼きそば」の評判が随分と良いらしい。V6の番組の『グルメライターが選んだ中華街焼きそばランキング』という企画でも一位を獲得したそうだ。これは行かねばなるまい。

横浜中華街 萬来亭

訪れたのは3月下旬の土曜日、お昼を少し過ぎた時間帯。賑わう中華街大通りから隘路を抜けて南の外れにある萬来亭に到着。思っていたよりこじんまりとした外観だ。店頭には前述のTV番組のポスターが貼られていた。

「いらっしゃいませ」

店内は明るい雰囲気で女性スタッフ数名がホールを担当している。最奥に8人掛けの丸テーブルがあり、あとは2人掛けテーブルを組み合わせた席が24人分ほど用意されていた。先客は家族連れやカップルなど数組。だいぶ席には余裕があったが、先客に挟まれた手狭な席に案内された。なるほど、この辺りのおざなりな接客は少々難があるかも知れない。まぁ、大陸的とも言えるけど。

青島ビール 520円

渡されたメニューを確認して上海焼きそば(780円)と青島ビール(520円)を注文。先に運ばれたビールをチビチビ飲りながら待つ。他のテーブルに様々料理が運ばれるのを見送ること5分ほど。「お待たせしましたー」と焼きそばが運ばれてきた。

上海焼きそば 780円

おー、これは美味そうだ。一口に「上海焼きそば」と言っても作り手によって随分差異がある。野菜と魚介類を具にオイスターソースで炒めたものから、あんかけ焼きそばまで様々だが、この店の品は黒っぽい色合いのソース焼きそば風だ。こちらのサイトで紹介されている現地・上海の焼きそばの数々と比べてみると、なるほどこれが本場のスタンダードなんだなと納得できる。

麺は極太でゴワゴワとした腰があり、シコシコした食感。具は豚肉と小松菜のみ。豚肉は青椒肉絲風に細く切られており、麺に馴染んで食べやすい。小松菜はシャキシャキした仕上がり具合。そして味付けは不思議な旨味とコクがある甘じょっぱい独特のタレ。前述のサイトで記されていた中国醤油の老抽なのかも知れない。

こちらのサイトで『戦前から3代続く上海出身の製麺所一家が営む料理店』と紹介されている通り、元々この萬来亭は製麺所だった。麺そのものが美味しいのは当然で、それをシンプルな具と本場の味付けでいただくのだから旨くないわけが無い。ボリュームもあり、ビールにもあう満足度の高い逸品だった。

萬来亭中華料理 / 元町・中華街駅石川町駅日本大通り駅

タグ , ,

あづま商店 (神奈川県横浜市)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - あづま商店
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

JR横浜線・大口駅の近くにあづま商店という焼きそば専門店がある。屋号から古い店かと推測したが、2010年の9月にオープンしたそうだ。神奈川県内の貴重な焼きそば専門店、いったいどんなお店だろうか。

横浜市大口駅近く あづま商店

3月のとある日曜日。大口駅から子安方向に100m歩くと、交差点の向こうに「あづま商店」の暖簾を発見。店内へ入ると左手の厨房から美人のお姉さんが「いらっしゃいませー」と明るく迎えてくれた。このお姉さんが店主らしい。鉄板台で真剣に焼きそばを炒めている。

客席は厨房に面したカウンターが5席と右手にテーブルが2卓。最近開業した店ということもあるが、清潔感に溢れた明るい店だ。午後3時という中途半端な時間だが先客が数人いた。コミック本が沢山置かれ、一人客はその一冊を読みながら焼きそばを食べている。とりあえず鉄板の真正面のカウンターに腰掛けた。

あづま商店メニュー

メニューは勿論焼きそばが中心で、裏にはお好み焼きやアルコール類も記されていた。ただし、お好み焼きは混雑時には不可の場合もあるようだ。ビールの中瓶が400円ってのはかなり安いが、食べ歩きなので控えておこう。

「お決まりですか?」
「豚焼きそばの並(600円)と目玉焼き(50円)ください」
「はい!」

お冷やを汲んで自分も『賭博覇王伝 零』を読みふける。待つ間、持ち帰りを注文する客もやって来たり、割と流行っているようだ。そして待つこと10分ほど。

「豚肉並の目玉焼き、お待たせしました!」

豚焼きそば 並 600円+目玉焼き 50円

麺はかなり太めのストレート麺。具は豚肉にキャベツ、モヤシ、それから竹輪。焼きそばの具で竹輪は珍しい。京都のおやじ(そのうち紹介)以来だ。目玉焼きは半熟で、ソースと青海苔が掛けられ、脇に紅生姜が添えられている。

まず一口。麺は茹でてから水で締めてあるのだろうか、腰があってツルツル・シコシコとした食感だ。味付けは関東では珍しい甘口ソースを使っている。ルーツは関西方面だろうか、これは美味い。ボリュームも十分で他の客が注文していたメガ盛りもかなりのものだった。超メガ盛りが気になる。

先客の二人組みが会計の際に「職場の人に薦められて来たんです」と店主に話していた。どうやら口コミで評判が広がっているようだ。明るい店主と店舗、手頃で美味しい焼きそば。この地の味として定着するといいなあ。

あづま商店焼きそば / 大口駅子安駅新子安駅

タグ , , ,

焼そば亭文 (神奈川県相模原市)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 焼そば亭文
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

相模原と座間の市境に位置する相武台。この地名は戦前、座間に陸軍士官学校が移転した際に昭和天皇から賜ったそうだ。戦後、士官学校は米軍のキャンプ座間に代わり、周辺は団地を要する閑静な住宅街になった。その相武台に「焼きそば亭文(ぶん)」という焼きそば専門店がある。

相武台 三和スーパー前 やきそば亭 文(ぶん)

訪れたのは4月上旬の平日、お昼過ぎ。住宅地にある入り組んだ商店街に目印となる三和スーパーを発見。目的の焼きそば屋はその正面にある。

こじんまりした店舗に入ると中はウッディかつファンシーな造りだ。あまり見かけないタイプの焼きそば専門店である。お店のブログによると2009年の4月に開業したらしい。左手にガラス張りの厨房があり、右手に2人掛けのテーブルが4つばかり配置されている。先客は無し。

「いらっしゃいませ」
「食べて行きたいんですが」
「はい、そちらへどうぞ」

持ち帰りでないことを告げると男性店主が客席へと促した。店の雰囲気から女性店主かと思っていたが、このご主人一人でお店を切り盛りしてるらしい。WEBでの情報によると元理学療法士で、材料も無化調にこだわっているそうだ。ちなみに仕込みに手間が掛かるため、週三日、水木金しか営業していない。

やきそば亭 文 メニュー

メニューはほぼ焼きそばのみで、ソース、塩、あんかけの味付けが選べ、肉・目玉焼き・イカのオプションも指定できる。他に焼ラーメンもあるとは知らなかった。スープ入り焼きそば的な品らしいがそれはまた今度にしよう。

「肉目玉焼焼きそばの並(420円)をください」
「味付けはどうされます?」
「ソースと塩のどちらがお勧めですか?」
「お客様の好き好きですねー」
「うーん、ではソースで」

調理の様子だと、この店では具と麺を別々に鉄板で炒めているようだ。それも同時に別々ではなくシングルタスクである。このため出来上がりまでは凡そ10分余り。さらに別の味の焼きそばの注文が入った場合、前の焼きそばが完成してから次のに取り掛かるようだ。時間に余裕の無い人には厳しい店である。

「お待たせしました」

焼きそばの盛られた皿の他、スープとお新香がお盆に載せられ運ばれてきた。

肉目玉焼焼きそば 並 420円

麺は中太で柔らか目。焼き目も付いていてカリッとした食感も楽しめる。炒める際に削り粉を少々塗してあるため味の滲み具合も良い。具はモヤシにキャベツ、人参で前述の通り別々に炒められたものだ。シャキシャキした歯応えの残る仕上がり。味付けはソースで特製タレの出汁だろうか、円やかな旨味も感じる。トッピングは青海苔、目玉焼きに黒胡椒。脇に紅生姜。これは好き好きだが黒胡椒は客の側で掛ける方が良い気がする。

付け合せのオニオンスープは、ほっとする爽やかな味わい。お新香も嬉しいが、ちょっと塩っぱいかな。しかしこのクォリティで420円は安い。

後客や持ち帰りの客も訪れて、地元では親しまれているようだ。営業日が水木金に限られているので難易度は高いが、何かのついでに寄るだけの価値はある美味しい焼きそばだった。

焼きそば亭 文焼きそば / 小田急相模原駅

タグ , , , ,

マツモト (神奈川県横浜市)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - マツモト
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

横浜市旭区の市沢町にマツモトという甘味処がある。創業三十数年の老舗で現店主は三代目。大判焼きが看板メニューなのだが、焼きそばも地元で人気だという。

横浜市旭区市沢町 大判焼きマツモト

四月中旬の昼下がりに訪問。店舗は環状2号線から市沢町の住宅街に少し入った場所にある。私はバイクで訪れたが、交通の便はあまり良くない上に、この辺りの土地は起伏も激しいので徒歩では辛いかも知れない。

店内は広々としていて清潔感もある。客席は四人掛けのテーブルが4つ、二人掛けが2つ。幼稚園からの帰りか小さな子を連れた母子のグループが、おしゃべりをしながら食事をしていた。家族経営なのだろう、スタッフはホール担当に女性2・3人、厨房には男性の姿もある。手近なテーブルに腰掛けてメニューを確認。

マツモト 焼きそば・焼きうどんメニュー

看板メニューの大判焼きは、あずきやクリームといった定番から、チーズソーセージ、ツナコーンマヨネーズなどの変わり種までバラエティに富んでいる。食事メニューは焼きそばと焼きうどんだけで、あとはデザートやドリンク類のみ。焼きそばは味付けがソース、醤油、キムチから選べ、肉・玉子・えび・いかのオプションも指定できる。具材が全て入ってるデラックスにしようか迷ったが、初めての店ではやはり定番を抑えておきたい。結局、玉子(野菜・玉子入)の焼きそばをソース味で(578円)、それとデザートとして大判焼きのあずき(147円)を注文した。

後から男性客も入ってきて焼きそばを注文していた。厨房はガラス張りだが調理作業は客席からは良く見えない。そして待つことしばし。焼きそばが運ばれてきた。

焼きそば 玉子・ソース味 578円

麺はコシがやや強めで歯切れの良い細麺。具はキャベツにモヤシ、人参の千切りと野菜がたっぷり。そして削り節と青のり、丁度良い焼き加減の目玉焼きのトッピング。紅生姜は卓上にあるので適量を自分で載せた。

ソースでの味付けはかなりあっさり目だ。歯応えのある程度の仕上がり具合で麺と炒められている野菜の風味が生きている。目玉焼きの黄身を崩して絡めれば、円やかなコクも加わってさらに美味しい。ボリュームもあったが一気にモリモリと食べてしまった。

焼きそばを食べ終わってから大判焼きもいただいた。「松」の字が押された生地はフワフワで、中にはたっぷりの餡子。一個147円という値段は大判焼きにしては少し高いが、満足できる美味しさだった。

大判焼き あずき 147円

大判焼きを配膳する際に「温かいお茶もお出ししましょうか?」と訊いてくれるなど、接客も丁寧で好印象。のんびり焼きそばと甘味を楽しめる隠れ家的なお店である。近くを訪れることがあれば、また寄ってみたい。

大判焼き マツモト焼きそば / 上星川駅鶴ケ峰駅

タグ , , ,

新井屋 (神奈川県横浜市)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 新井屋
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed

美味い焼きそばがあると聞けば私は普通の人が躊躇するであろう店にも平気で赴く。子供相手の駄菓子屋や常連しか来ないような飲み屋、廃墟のような食堂。さらには(未紹介だが)競馬場、競輪場などにまで、「焼きそばのためならエーンヤァーコーラァー♪」とばかりに脚を伸ばしてきた。しかし今回紹介する店は別格だ。これまでになく緊張したお店訪問である。記事もいつになく長いがご容赦の程。

横浜市中区寿町。東京の山谷、大阪の釜ヶ崎と併せて日本三大ドヤ街と呼ばれている寄せ場である。一泊1000~2000円程度の簡易宿泊所(ドヤ)が密集し、そこで寝泊りする労働者たちが日銭を稼ぎ、仕事にあぶれれば朝から酒を飲み、酔えば道端だろうと構わず寝る街。金が無ければ路上生活となり、毎年寒い季節には凍死者も出る。一歩足を踏み入れれば誰もがその独特の異様な雰囲気を感じることだろう。地元の人は遠回りしてでもこのエリアを避け、若い女性は一人で近づいてはならぬと言われる禁忌の場所である。

横浜市の寄せ場 寿町

そのドヤ街のど真ん中に新井屋という焼きそば屋がある。こちらのサイトによると戦前からこの地で焼きそば屋を営んで、現店主で三代目という。そんな店を知ってしまった以上、これはもう行くしかない。行かざるを得ない。営業時間も定休日も不明だが、とりあえず3月下旬、土曜の昼に駄目元で訪れてみた。

ここでドヤ街訪問の心構えについて。まず小奇麗な服装は禁物。私は草臥れたジャンパーによれよれのジーパン、労務者風のキャップ帽で赴いた。歩く際は誰とも視線を合わさぬよう、なるべくリラックスした雰囲気で。町並みの撮影は人が写らないよう要注意。人にカメラを向けるのはトラブル必至なので絶対厳禁だ。

この日は横浜スタジアム側から寿町に入り、挙動不審にならぬ程度に街並みを観察しながらドヤ街のメイン通りを歩いた。普段ならスマフォで地図を確認しながら店を探すのだが、そんなものを取り出したくないので今回は事前に地図を記憶しておいた。ちなみに後日、山谷も釜ヶ崎も訪れたが、寿町が最も立ち入り難い雰囲気を醸していた。

メイン通りの両側には放置車両がずらっと並び、住民は歩道・車道の区別無くうろついている。その多くは年配者で車椅子や足の不自由な人が目立った。寒い季節はその辺に一斗缶を置いて焚き火してるらしいが彼岸過ぎなのでさすがに見かけなかった。これがもっと暖かくなると路上でたむろする人が増え、かえって歩きにくくなるのだろう。時々紛れている高級車は道を極めている方々のものなので要注意。

13時半過ぎ。新井屋に着いたがシャッターは下りている。やはり夜だけの営業か。こればかりは仕方ないので少し離れたエリアにある漫画喫茶で夕方まで時間を潰す。

夕方。なるべく暗くならないうちにと、17時過ぎに再訪してみるもやはりシャッターは下りたままだ。「今日は休みなのかなあ」と半ば諦め、日ノ出町まで歩いて別の店で飲むことにし、また時間を潰す。

そして19時過ぎ。夜は避けたかったのだが酔った勢いもあってすっかり暗くなった寿町を再訪。開き直って店まで歩いたらなんと営業しているではないか!(

横浜寿町 新井屋

どうやら目的は果たせそうだ。ここからようやく普段の記事と同じような内容になる。

外に席もあるが、あまりオープンスペースには陣取りたくはない。中は空いてる様子だったので覚悟を決めて入店。腰の辺りがすりガラスの引き戸を開けると「いらっしゃい」と店主さんが迎えてくれた。右手が鉄板台でカウンターに椅子が3脚。左手にはテーブルがひとつあり、常連さんが二人で飲んでいた。一番入り口に近い席に腰掛けて手元のメニューを確認。

新井屋 メニュー

焼きそばの他にはお好み焼き、焼き鳥、さらに枝豆などの酒肴が並ぶ。焼きそばは並が500円で大盛りが650円、肉や玉子などのオプションもある。

「なんにします?」
「とりあえずウーロンハイ(400円)、あと焼きそば(500円)を」

よくしゃべる常連のおっちゃんの会話をBGMにウーロンハイをチビチビ飲む。目の前の鉄板では店主が手際よく焼きそばを調理していった。おっちゃんのおしゃべりの合間合間に店主の突っ込みが入って、それがかなり面白かった。実際に入ってみれば美味しくて良い雰囲気のお店である。

「はい、焼きそばどーぞ」

キャッシュオンデリバリーかと思ったら違うようだ。調理の様子を見ていたが実に美味そうな焼きそばである。

焼きそば 500円

麺は中細で、インスタントラーメンにも似た縮れの強い麺だ。具はキャベツと干しエビと天カス。トッピングは削り節に青海苔。そして脇に紅生姜。ソースで炒められているがコショウを利かせたピリ辛仕立てである。シンプルながらエビの風味と天カスのコクも相まって思ってた以上に美味い。ウーロンハイにも良く合う。

ちなみにお好み焼は生地と具を混ぜずに重ねて焼く関西風の重ね焼き。広島風とは異なって重ねた一番上にも生地を垂らす。

「うちは関西風なんですがちょぼ焼きが元になってるんですよ」

牛スジ煮込みを入れた「ねぎ焼き」もあるが、こっちでは客に伝わらないのでメニューには「スジ焼き」と記載しているそうだ。

入った注文を鉄板で手際よく焼いてゆく

持ち帰りの注文をこなす間も相変わらず続く常連さんのおしゃべりと店主の突っ込み。そのやり取りに思わず私も笑ってしまった。

常連「ほら、あのお客さんも笑てるわ」
店主「すんませんね、うるさくて」
私「いやいや、マスターの突込みが面白くて(笑)」

前の店でほぼ満腹だったがぺろりと平らげてお勘定。ポケットに裸で突っ込んでおいた千円札で900円を支払って店を出た。土地柄が特殊なので決して他人には勧められないが、個人的にまた来てみたい店だった。今度は緊張感も和らいで、より味わって食べられるんじゃないかと思う。

後日、車橋もつ肉店からのハシゴ酒で再訪して、店主や常連さんとワイワイ楽しく呑むことができた。定休日は不定で営業時間は16時から21時半くらいとのこと。

「結構早く締めちゃうんですね」
「今は遅くまでやってもお客さんが来ないからねー」
「へー、そうなんですか」
「昔はこの通りも毎晩縁日みたいに賑わっていたんですけどね」

というわけでこのレポの日はたまたまオープンが遅かったのかも知れない。

新井屋焼きそば / 石川町駅伊勢佐木長者町駅関内駅

タグ , , , ,