【ラジオ出演】4/24 ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」

ラジオ出演のお知らせです! 先日に続いて、ニッポン放送さんです!

4月24日の月曜、ニッポン放送で午前中に放送されている「垣花正 あなたとハッピー」に電話出演します! 出演予定は朝9時半から数分程度。第4次焼きそばブームについて簡単に解説する予定です。月曜の朝からお耳汚しで恐縮ですが、良かったらお聴きくださいませ~。

【出演番組】 垣花正 あなたとハッピー@ニッポン放送
【放送日時】4/24(月) 8:00~11:30
【出演予定時間】9:30から数分間の予定
【公式サイト】http://www.1242.com/radio/happy/

垣花正 あなたとハッピー

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千里香 池袋店 (東京都豊島区)

この記事が当ブログのお店紹介、900店目になりました! 我ながらコンスタントによくぞ続けたものです。たぶん年末に1000件には到達すると思いますが、今後ともご贔屓くださいますよう、よろしくお願いいたします。


千里香という東北料理店が都内に何軒かある。店によって系列は違うらしいが、神田鯉風先生のブログでその池袋店に「カリフォルニア焼きそば」なる品があることを知った。中国の東北地方料理なのにカリフォルニア? どういうこと? 沸きあがる疑問符を解消しに訪れてみた。

千里香 池袋店

訪問したのは2月末、日曜の夜20時半ごろ。目指す店は、出会い系などのテナントが入る風俗ビルの7階にある。ビルの前では客引きが道行く人に声を掛け、エレベーターを待つのもそっち系の店が目当ての男性客か、そっち系の店に勤める女性たちばかりで、どうも落ち着かない。

千里香 池袋店 店内の様子

7階でエレベーターを降りると、エレベーターホールではなく、そのまま千里香の店内だった。ボックス席が多数あり、各テーブルに串焼き用の焼き台が設えてある。先客が何組かいるが、会話に耳を澄ませると中国人の率が高そうだ。そしてなぜか背もたれには「美国加州 牛肉面大王」の文字。そう、この店は「千里香 池袋店」であると同時に、「志瑞祥 美国加州 牛肉面大王 東京店」でもあるのだ。

美国加州 牛肉面大王の看板

実は店頭の看板でも同じ屋号がしっかり掲示されている。中国地方菜に詳しい愛吃(アイチー)さんのブログによると、アメリカ(美国)のカリフォルニア(加州)で「牛肉面大王」というチェーンが繁盛し、それが中国に逆輸入されて「美国加州 牛肉面大王」がブランド化した。さらにそれを真似る店も現れるようになり、「志瑞祥」もその後発チェーンのひとつらしい。あー、ややこしい!

難しい話は置いといて、食事に移ろう。とりあえず生ビールだ。お通しはピーナッツ、モヤシのナムル=コンナムル、千切りカクテキ=センチェ。朝鮮半島と地続きな東北地域らしい、無難な組み合わせである。

とりあえずビール

メニューは東北料理や四川料理がメインで、カイコの串焼きやポシンタン=犬肉鍋もある。できれば串焼きを食べたかったが、注文は10本からとのことで断念。なにか見慣れない品は、と探したところ、「たらともやしの出会い(辛口)」なる風変わりな名前のメニューを見つけた。風俗ビルの出会い系メニュー、辛口というのが良い。よしこれにしよう。

たらともやしの出会い(辛口) 1680円

……注文から料理が運ばれてくるまで、たっぷり30分。最初に頼んだビールはすっかり飲み干し、ウーロンハイのお代わりを頼んだころにようやく到着。楕円のさらには茹でたモヤシが敷かれ、その上に焼いた干しダラ、さらに味噌ダレが掛かっている。中国語表記は「明太鱼和豆芽相会」。ハングル表記は「명태, 콩나물 만남(ミョンテ、コンナムル マンナン)」。ちなみにハングル表記がある料理はこの品だけだった。

タラと甘辛味噌とモヤシが合うんです

味噌ダレはコチュジャンベースの甘辛ソース。青唐辛子も種ごと使われていて、なるほど辛口だ。干しダラの歯応えは年初に韓国で食べたノガリ(노가리)を思い出す。タラの旨味にコチュジャンの辛さ、そしてほんのりゴマの香り。シャキシャキのモヤシを絡めると、それらの味わいをしっかりと受け止めてくれる。モヤシ偉い。辛旨い。サイズが大きいので一人だと味に飽きてしまうのがやや難点。

志瑞祥 美国加州 牛肉面大王 メニュー

タラとモヤシをあらかた片付けたところで、目的の品の注文だ。「志瑞祥 美国加州 牛肉面大王 東京店」としてのメニューは、リーフレットで別になっている。看板メニューのカリフォルニア牛肉面は1150円と少々お高め。目的のカリフォルニア焼きそば(加州炒面/880円)には「お勧め!」の文字が入っていた。さてさて、どんな品が出てくるのやら。

カリフォルニア焼きそば(加州炒面) 880円

注文からしばらくして、皿が運ばれてきた。大きな皿の真ん中にちんまり焼きそばが盛り付けてある。パッと見はかなり少な目だ。「広尾でパスタ食べるわけじゃないんだから、こんなお上品でなくても良かろうに」という第一印象だったが、これが大誤算。この皿は中央が大きく窪んでいて、大き目の茶碗ほどの容量があり、食べ進めてみたら思いのほかボリュームがあった。完全に罠だ。

モチモチの平打ち麺&甘辛ソース、なかなか旨し

焼きそばもこれまでにあまり味わったことがないタイプだ。麺は伸びやかなコシの平打ち麺を使用。具は青梗菜・玉ねぎ・モヤシ・人参・キクラゲで肉は使われてなかった。味付けは豆鼓(トウチ)や豆板醤を使った甘辛味。少しケミカルな香りのスパイスも使っていた。メニューの写真では上海炒麺的な品を予想したが、全く違っていた。また味付けが均一でなく、ところどころムラがあるのも大陸らしくて面白い。ムラが嫌な人はよーく混ぜよう。

食べ終えてすっかり満腹。お会計は3682円。「あの焼きそば、カリフォルニアと同じ味なんですか?」とレジで小姐に尋ねたら「あっはっは」と爆笑された。

「私まだカリフォルニア行ったことないから、わかりません(笑)」
「あはは! ですよね〜(笑)」

そりゃそうだろうなあ。これは一度カリフォルニアに行って確かめなきゃ。

というわけで、6月にアメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルスとサンフランシスコに行ってきます。主目的は例の如くBABYMETALですけど、あちらの焼きそば事情ももちろん取材してきますのでお楽しみに!

千里香 池袋店

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東北烤羊腿 (東京都新宿区)

JR新大久保の線路脇に東北烤羊腿(トウホクコウヤンテイ)という中華料理店がある。屋号の通り、中国の東北料理を出す店だ。ホームからも看板が見えるのだが、そこに「烤冷麺(烤冷面)」の文字が見える。そう、前回紹介した天天楽と同じく、この店でも「焼き冷麺」を提供しているのだ。しかし、これが全く異なるスタイルだったりする。

東北烤羊腿 ホームからも見える看板

訪れたのは3月中旬、日曜のお昼時。その日は東京タワーで台湾フェスが開催された。メシコレ仲間のぼさのばさんと、そのお連れさんがそのフェスに行ったのだが、あまりの行列の長さで台湾を諦め、東北の誘いに乗ってくださった。中華料理は大人数だといろいろ食べられるのでありがたい。

新大久保 東北烤羊腿

店舗は大勝軒まるいち新大久保店駅の2階にある。一段一段が微妙に歪んでいる狭い階段を登ると、店内の様子が全く分からない殺風景なドアが現れる。心理的ハードルが高いけど、臆せず入店。

まずは生ビールで乾杯

フロアにはボックス席が多数あり。先客はいなかったが、店主夫妻の娘さんらしき小学校低学年くらいのとても元気の良い女の子がウロウロしている。とりあえず窓際に着席して、まずは生ビールで乾杯した。

テーブルには自由に使える香辛料が

「烤羊腿(コウヤンテイ)」を謳うだけあって、各テーブルには焼肉用の設備が整っている。しかし昼から焼肉というのも何なので、他のメニューで攻めることに。ちなみにテーブルの調味料入れには、クミン・胡椒・唐辛子の各スパイスとチリソースも用意されていた。香辛料使い放題ってのは嬉しいなあ。

トウミョウと木耳の和え(豆苗拌木耳) 480円

まずは前菜にトウミョウと木耳の和え(豆苗拌木耳/480円)を。豆苗がシャキシャキで、普段見かける品より葉っぱも大きめだ。酸味を効かせた、さっぱりした味付けで食欲増進。理想的なスターターである。

ホルモンの醤油煮(卤肥肠) 680円

続いてホルモンの醤油煮(卤肥肠/680円)。肉厚なホルモンを甘辛く煮た品で、にんにくダレも付いてきた。とても柔らかく煮込まれていて期待以上に旨い。日本の居酒屋で食べるモツ煮込みに通じる味わいだが、五香粉の風味もあってやはりどこか違うんだな。ビールが進む。

羊肉のクミン揚げ

羊肉のクミン揚げは価格失念。羊肉をカリッと揚げ、ゴマとクミンシードをたっぷり塗してある。羊独特の香りが芳醇なスパイスによって旨味へと昇華している。うんうん、羊とクミンの相性は鉄板だなー。さらにビールが進んでしまう。

干し豆腐と青唐辛子炒め

干し豆腐と青唐辛子炒め。ピーマンに似ているのは中国の青唐辛子、尖椒(ジャンジャオ)かな。一口目の辛さはせいぜい万願寺唐辛子と同程度だが、種も使っているので後からジンワリと辛味がやって来る。幅広の干し豆腐はザラッとしたテクスチャで歯応えあり。ぼさのばさんのお連れさんは「布みたい」とあまりお気に召さない様子だった。

東北烤羊腿 メニューの一部

そしてお待ちかねの烤冷面(1200円)。この店では「焼き冷麺」ではなく「冷麺焼き」と表記されている。事前に口コミサイトで調べたメニューの写真では、前回紹介した天天楽の「烤冷面」とほぼ同じに見えたのだが、出てきた品は似ても似つかない料理だ。

冷麺焼き(烤冷面) 1200円

麺は天天楽と同じく、シート状の冷麺を使用。それを切ってあるのか、千切っているのか、一口大に分割して、玉子・ソーセージ・尖椒(ジャンジャオ)・玉ねぎ・レタスと炒めてある。味付けはラー油と醤油ベースだろうか、スパイシーな甘辛味。モチっとした冷麺がなかなか美味しい。玉ねぎがほぼ生なのも強烈で面白い。

予想外のスタイルの冷麺焼き

使っている素材や味付けは確かに天天楽と似ているのだが、スタイルは全く違う。ぜひ、前回の記事と見比べて欲しい。入口の柱に書かれていた「特色烤冷面」の謳い文句にふさわしい、個性的な一皿だった。

臭い豆腐の揚げ(炸臭豆腐) 880円

もう少し何か食べたいね、と締めに注文したのは「臭い豆腐の揚げ(炸臭豆腐/880円)」。くっさいくっさい臭豆腐を揚げ、串刺しにしてスパイスをたっぷり塗したもの。臭豆腐のこういうスタイルは初めてみた。リクエストしたぼさのばさんはもっと臭いがキツイのを期待していた様子だが、たっぷりスパイスは歓迎していた。

お酒も何度かお代わりして、お会計は一人4000円くらい。目的の焼き冷麺=烤冷面はもちろん、他の料理も色々と個性的な店だった。今度は夜に来て羊肉をじっくり食べてみたいなー。

トウホクコウヤンテイ

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天天楽 (東京都台東区)

今週は中国東北料理店を3軒ご紹介します! 珍品揃いですよー。


中国の東北地域で食べられている「焼き冷麺」を御存じだろうか? 簡体字表記だと「烤冷面(カオレンミョン)」。焼いているのに冷たい麺というややこしい料理である。調べたところ、1990年代に黒竜江の辺りで生まれたストリートフードらしい。

その「焼き冷麺(烤冷面)」だが、実は上野アメ横の天天楽という中華屋台で食べられる。見つけた時には「東京は本当に何でもあるなあ」と驚いた。

上野アメ横 東北料理屋台 天天楽

天天楽を訪れたのは今年の1月上旬、雨の日曜の夜19時半ごろのこと。さすがにこの時間帯になると人通りは少ない。海鮮丼やケバブなどを商っているどの屋台も空いている。ま、こんな雨が降る真冬の夜にわざわざ野外で食事する人間も限られているわなあ。

天天楽 メニューの一部

天天楽は通りの両側に店舗があり、どちらの客席でも同じメニューを頼むことができる。麻辣鍋や干し豆腐、豚モツや鴨の各部位など東北の定番に始まり、かなりマニアックな品々が並ぶ。凉皮(リャンピー)に至っては、東北凉皮と狭西凉皮の2種類もある。なんともディープな店だ。

「ご注文は?」
「生ビールと焼き冷麺、あと肉夹馍(ロージャーモー)もください」

350円という値段に釣られ生ビールを注文したが完全に失敗だった。こんな寒い夜に冷たいビールを煽るのは辛い。

焼き冷麺(烤冷面) 500円

っと、焼き冷麺(烤冷面/500円)が早速運ばれてきた。私は未食だが盛岡のとある店でも焼き冷麺を提供している。しかしこの店の焼き冷麺(烤冷面)は、それとは全く異なるスタイル・味付けなのだ。普通の冷麺と同じくジャガイモや緑豆などのでんぷんが原材料のはずだが、そもそも麺がまるで違う。

シート状の独特な麺

この料理で「冷麺」とされているのは、麺をくっつけた、あるいは切り離していないシート状の生地である。その生地を広げ、玉子やソーセージなどを乗せて焼きあげ、丸めたものが焼き冷麺(烤冷面)なのだ。味付けはスパイシーな甘辛ソース。ひと口大に切り分け、ゴマと香菜もトッピングしてある。基本的な調理手順は、この動画が分かりやすい。

具のウインナーや玉子もジャンクな味わいで良い

食べてみると、これが不思議にちゃんと冷麺ぽい。ツルツル啜るわけにはいかないが、モチモチというかムニュムニュした独特の食感なのだ。歯応えあるデンプンを使ったどんどん焼とでも呼ぶべきか。焦げた部分は固く、ウインナーや玉子などの具と、ピリ辛な味付けが相まってジャンクな味わい深さがある。こんな品が食べられるなんて、アメ横侮りがたし。

肉夹馍(ロージャーモー) 500円

肉夹馍(ロージャーモー/500円)は、狭西省のハンバーガーとして最近少しずつ知られてきた料理だ。この店の肉夹馍は肉だけでなく野菜もゴロゴロ入っていた。馍(モー)≒バンズも厚みがあり、煮汁が滲みてなかなか美味しい。

ビールも飲み終わり、料理もあらかた片付いて、もう一品欲しくなった。寒さを吹き飛ばすべく、土鍋マーラー燙(土锅麻辣烫/600円)と白酒(300円)を追加注文した。

土鍋マーラー燙(土锅麻辣烫) 600円

土鍋マーラー燙は熱々の旨辛鍋だ。注文時に辛さを聞かれ、辛いの大丈夫ですと伝えたので、ほどよい辛さに味付けされている。野菜に春雨、ウインナー。カニカマ・竹輪・ナルトなど、日本的な食材もふんだんに使われている。無国籍なこの街らしくて面白い。

白酒 300円

白酒は「しろざけ」ではなく、もちろんアルコール度数の高い「パイチュウ」の方。有機溶剤を思い出させる香りが妙に癖になるあれだ。プラ製コップ一杯でいい感じで酔うことができた。お会計は2250円。台北の夜市にも似た雰囲気で楽しい店だなあ。また来ようっと。

ちなみに「焼き冷麺(烤冷面)」は韓国にも伝播し、釜山の冨平缶詰市場明洞の屋台通りで「冷麺焼き(냉면구이/ネンミョングイ)」という名前で売られているらしい。1月の訪韓時に探した際には見つけることができなかったが、そちらもいつか食べ比べてみたい。

天天楽

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【Retty】「焼きそばをオカズにご飯」はあり?なし?

Rettyさんに寄稿しました!

「焼きそばをオカズにご飯」はあり?なし? 関東・関西の食文化のヒミツから導く結論はこれ!

「焼きそばをオカズにご飯」はあり?なし? 関東・関西の食文化のヒミツから導く結論はこれ!

焼きそばをオカズにご飯、あなたはあり派? なし派?

そういえばつい先日放送された孤独のグルメの影響で、ちょうどお好み焼でご飯ってのが話題になっていましたね。この辺と併せて読むとより楽しめるかもです。

あり派の方も、なし派の方もご一読くださーい。

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カレーショップ C&C 渋谷店 (東京都渋谷区)

京王グループが運営するカレー専門チェーン、カレーショップC&C。通っていた大学が京王線沿線だったこともあり、新宿本店は学生時代に何度か利用したことがある。その一部の店舗にて最近気になる限定メニューが始まった。その名も「お好みソース・焼きそば&オムカレー」。公式サイトの告知によると渋谷店のほか、明大前店・渋谷店・秋葉原店・笹塚店・府中店・桜ヶ丘店で提供しているそうだ。

焼きそば&オムカレー発売!

昨年、富士そばがカレーライスと焼きそばの合い盛りをやはり店舗限定で提供したが、カレーチェーンから焼きそばへのアプローチも、とても興味深い現象だ。これはぜひ食べて置かねば、と思っていたところ、食べあるキングカレー担当・はぴぃさんもご同行いただけることになった。カレー担当と焼きそば担当、このメニューを食べるにはうってつけの二人である。

カレーショップ C&C 渋谷店

選んだ店舗はC&C渋谷店。場所は渋谷マークシティの北側、道路に面した並びにある。入ってすぐ左手に注文カウンターがあり、すぐ隣が厨房だ。ホールは奥に長く、2人掛けだがテーブルも用意されていた。

「やきそば&オムカレー(680円)をください」
「盛りは普通でよろしいですか?」
「はい」
「辛さはどれに?」
「辛口でお願いします」

カレーショップ C&C 渋谷店 店内の様子

はぴぃさんは同じ品に温泉玉子を付けて注文していた。トレイを持って厨房前で待つ。焼きそばはあらかじめ角型のフードコンテナに1食分ずつ小分けされている。それをレンジで温めていた。予想はしていたが、やはり各店舗で焼きそばを調理するのは難しいんだろうなあ。一方でオムレツはフライパンで注文を受けてから作っている。店舗調理かセントラルキッチン方式か、その線引きが興味深い。

お好みソース やきそば&オムカレー 680円

「お待たせしました」と、渡された皿を受け取る。スプーンと箸もトレイに載せてテーブルへ。丸い皿の半分はカレーに覆われ、残り半分にオムレツと焼きそば、ウインナーが配されていた。オムレツにはマヨネーズ・鰹節・紅生姜のトッピング。皿の端に福神漬けも添えてみる。

焼きそばはオーソドックスなタイプ

ソース焼きそばは細麺を使ったオーソドックスなタイプ。「お好みソース」を商品名で謳っているが、たしかに何となくフルーティ。具は人参のかけらがチラっと見えた程度でほぼなし。富士そばもそうだったが、業務用の出来合いの品っぽさを感じるのは否めない。しかしオムレツは期待以上だ。フンワリ仕上げで、鰹節とマヨネーズが風味を増して、なかなか美味しい。

オムレツの下にご飯が埋まってます

オムレツの下にはご飯が隠れていた。さらっとしたタイプのカレーを、オムレツごとご飯に絡めて頬張る。あー、この味だ。学生時代を思い出す。こういうカレーショップへはめったに来ないが、久々に食べると美味しいなあ。長時間煮込まれ、わずかに固体として残っている肉も良いんだよね。

オムカレーと焼きそばを一緒に頬張る

そしてオムカレーと焼きそばを一緒にいただく。カレーとソース味の相性の良さはこれまで何度も述べたが、やはりこのメニューも両者がマッチしている。鰹節や紅生姜という、普段カレーライスに使わないトッピングも面白い。はぴぃさんの話によると、カレーライスに福神漬けではなく紅生姜をつける店もあるそうだ。横手やきそばの真逆だなあ。

味としての意外性には正直欠けるが、カレーライスの専門チェーンが焼きそばに着目した点を個人的には評価したい。店の方にうかがったところ、4月末か、遅くとも5月一杯までの提供らしいので、スパイシーな焼きそばが好みの方はお早めにどうぞ。……あれ? 前々回の〆と同じになってしまったぞ。ま、いいか。

食べあるキング、カレー担当・はぴぃさんと

はぴぃさん、お忙しい中お付き合いいただき、ありがとうございました! はぴぃさんのブログ、「カレーですよ」もよろしくですよ。

カレーショップ C&C 渋谷店

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陳麻家 さくら通り店 (東京都品川区)

五反田駅の東口に1号店があるせいか、五反田駅の周辺には陳麻家の支店が割と多い。前回紹介した陳麻家・大崎センタービル店もしかり。今回紹介するさくら通り店も五反田駅の西口にある店だ。

陳麻家 さくら通り店

こちらにもランチを探索している最中に偶然見つけた変わり種の焼きそば系メニューがある。訪れたのは2月末。さくら通りという名前に反して、まだ蕾すらない寒い季節のことだった。

陳麻家 さくら通り店 店内の様子

半地下の店舗はこじんまりした造りで、2人掛けのテーブルが多数並んでいた。13時を回っていたが客席は半分ほど埋まっている。小姐(シャオジエ)に促され、入り口脇のテーブルに腰掛けた。

陳麻家 さくら通り店 ランチメニュー

ランチメニューは担々麺など麺類と陳麻飯のセットがメインだ。しかし求める品はこのメニューに見当たらない。

「すみません、店頭にあった『五目麺飯』とかいう品を……」
「あー、そばめしですねー」
「あ、それです」
「そばめし、いっちょー」

陳麻家 さくら通り店 メニューの一部

そう、店頭の看板では「五目麺飯」、また階段の壁には「よくばりそばめし(880円)」という名前で貼りだされていた品が、今回の目的だ。前回と同じく、これもこの店だけのオリジナルメニューらしい。

よくばりそばめし 880円

注文したよくばりそばめしは8分ほどで配膳された。焼いた中華麺と白飯の五目中華あんかけ、要はあんかけ焼きそばと中華丼の合い盛りである。ちなみに伝票には平仮名で「そばめし」と記されていた。

あんかけ焼きそばと中華丼の合い盛り

麺は中細で焦げもしっかりつけられている。ご飯は普通の白飯。中華餡の具は豚肉にうずらの玉子、白菜・人参・フクロダケ・クワイ・キクラゲ・ヤングコーン・小松菜と、バラエティに富んでいる。

しっかり焼かれた麺が香ばしい

味付けは醤油ベースで粘度はほどほど。MSGありありな味わいながらも、塩っぱさと甘みのバランスが良く、麺にもご飯にもいい感じで馴染んでいる。ダブル炭水化物でボリュームもなかなか。カラシや酢で味変するのも楽しい。あんかけ焼きそばと中華丼、両方の味わいが一皿で楽しめる、文字通りよくばり向けのメニューだった。

白飯にも合います

付け合せのスープはモヤシと青菜入りであっさり、さっぱり。デザートの杏仁豆腐で締めくくり。コスパの良さが受けているのだろう、出る頃にはほぼ満席になっていた。人気あるなー。

こういうスタイルの品は十日町市のオガワヤなどでもあったが、それを「そばめし」と呼ぶ点が独特で面白い。同じ陳麻家ですぐ隣の駅なのに、全く異なるメニューってのも油断ならない。訪れる際はお腹を空かしてどうぞ。

陳麻家 さくら通り店

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【Retty】Rettyに直訴して「焼きそば」検索機能を追加してもらった話

実名口コミNo.1 グルメサービス Rettyさん。急成長中の有名サイトに、今回直訴してジャンルに「焼きそば」を追加していただきました! でも作業は結局自分でやることに……(マジです)。ぜひご一読くださーい!

Rettyに直訴して「焼きそば」検索機能を追加してもらった話

Rettyに直訴して「焼きそば」検索機能を追加してもらった話

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陳麻家 大崎センタービル店 (東京都品川区)

先週のとある平日のこと。ランチを食べにJR大崎駅のすぐ北に位置する大崎センタービルを訪れた。目黒川のほとりには桜が咲き誇り、春の陽気に誘われたのだろう、花見がてら散歩する人々で賑わっている。

目黒川沿い 大崎センタービル

外と同じく、ビル内もやや混雑気味だった。ピークタイムは過ぎているはずだが、2階にある目的の店の店頭には行列ができている。わざわざ並ぶのも億劫なので他の店にしようと周りを見渡してみると、とある中華屋の看板が目に留まった。

陳麻家 大崎センタービル店

店は陳麻家の大崎センタービル店。ご飯に麻婆豆腐を掛けた「陳麻飯」を売りにする中華チェーンで、五反田駅の東口にある1号店を1度訪れたことがある。

陳麻家 大崎センタービル店 店内の様子

店の中を覗いてみるとフロアにはテーブルが多数並び、天井から提灯が下がっている。空席もあった。よし、ここにしよう。

焼・担々麺 リーフレット

ランチメニューは担々麺と陳麻飯のセットを推しているが、私の目的は店頭の看板で宣伝されていた「焼・担々麺」だ。「担々麺を焼くと旨くなる」というコピーが気に入った。

「ご注文は?」
「焼・担々麺(800円)とミニ陳麻飯(250円)をください」

店員さんに訊いたところ、「焼・担々麺」はこの店だけのオリジナルメニューで、4月一杯の期間限定商品とのこと。調理に手間が掛かるのだろう、注文も13時以降に限られている。実際、注文から配膳までに10分近く掛かった。

焼・担々麺&ミニ陳麻飯

焼・担々麺は中華鍋で焼き目を付け、さらに熱々の鉄板に盛り付けてある。麺の周りは豚骨スープと芝麻醤・マー油をベースにしたタレで囲まれ、挽肉を味付けした肉味噌とゴマ、刻みネギがトッピングされていた。

焼・担々麺 800円

カリッと焼き上げられた麺に熱々のタレと肉味噌を絡めて頬張る。香ばしいゴマの風味が口の中に広がり、そのあとから肉味噌の旨味と辛さが追いかけてきた。

カリカリの麺に担々スープが絡んで辛旨い

焦げた麺が鉄板に張り付いてやや食べにくいが、焦げた風味もまた一興。熱々で、辛旨で、日本で一般的な汁あり担々麺や、麻辣を売りにする本格的な四川風の汁なし担々麺とも異なる面白い味わいだ。「お好みでお掛けください」と渡されたラー油や四川山椒も合う。

ミニ陳麻飯 250円

白飯を麻婆豆腐で覆った陳麻飯も安定の美味しさ。シンプルながら看板メニューだけのことはある。ちなみに陳麻家は今全国で60店ほどあり、ルーツは同じだが、オーナーはバラバラ。陳麻飯一つとっても、店ごとに味付けが違うそうだ。

お会計は1050円。担々焼きそばはこれまで何度か食べたことがあるが、こういうつゆだく気味のスタイルは初めてだ。たまたま見つけてラッキーだった。前述した通り、提供は4月一杯らしい。スパイシーな焼きそばが好みの方はお早めにどうぞ。

陳麻家 大崎センタービル店

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【ラジオ出演】4/10~14 ニッポン放送「あさナビ」

ラジオ出演のお知らせです!

ニッポン放送で早朝に放送されている「ENEOSプレゼンツ あさナビ」に、来週の月曜から金曜まで毎日出演します! ナビゲータは女優の黒木瞳さん! 以前、某TV番組でも明かされてましたが、実は焼きそばが大好物なんだそうです。今回は私がおススメする焼きそばも実際にいくつか食べていただきました。みなさま、ぜひ早起きしてお聴きください~!

【出演番組】 ENEOSプレゼンツ あさナビ@ニッポン放送
【放送日時】4/10(月)~4/14(金) 6:43 – 6:49
【公式サイト】http://www.1242.com/radio/asa/asanav/

ニッポン放送 あさナビ

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金龍 (岐阜県岐阜市)

東海地方で食べ歩いた焼きそば特集。最後は名古屋を離れ岐阜市から。前回前々回と硬い焼きそばが続いたので、締めは柔らかな中華系焼きそばをご紹介しよう。

長良川と金華山、頂上には岐阜城

岐阜市街の北側、岐阜城を頂く金華山。その脇を流れる長良川からほど近い住宅街に、金龍という中華屋がある。創業60年に及ぶという老舗で、安くてボリュームたっぷりと地元で評判の店だ。

岐阜市 純中華料理 金龍

3月中旬、土曜日の昼下がりに訪問。店舗は鄙びた感じの渋い雰囲気。客席はコの字カウンターが15人分ほどと、二人がけのテーブルが何卓か。中途半端な時間帯だったが先客が数組いた。ちょうど入れ違いで客が帰ったばかりの左手カウンターに腰掛ける。

金龍 メニューの一部

メニューには街中華でおなじみの品々が並んでいる。しかし漢字表記が独特だ。例えば焼きそばは「揚州沙麺」。火偏の「炒」ではなく、なぜか「さんずい(氵)」の「沙」なのだ。店内に人気ランキングが貼り出されていて、焼きそばや両面焼きそばもランクインしていた。一番人気はヤキメシだが、焼きそばのファンも根強いようだ。

「焼きそば(揚州沙麺/800円)ください」
「はい、焼きそばね」

金龍 店内の様子

注文を受けた店主は年季の入った中華鍋をガス台にかざして、手際よく調理してゆく。建物こそ古びてはいるが、水回りやフードはちゃんと清潔に保たれていた。ご飯を炊飯器でなく、白木のおひつで保存している辺りに、この店のポリシーを感じる。

「はい、おまたせ」

はやっ! 出来上がるまでに3分程度しか掛かっていない。さすがの職人芸だ。

揚州沙麺(焼きそば) 800円

麺は細めの中華麺。具は豚肉、鶏肉、キャベツ、玉ねぎ、人参、タケノコ、キクラゲ。肉厚なしいたけも入っていた。そして見ての通り、かなりつゆだくなのだ。

麺はかなり柔らかめだ

味付けは塩ベースで、凾館の鳳蘭を思い出させる風味だ。麺と具を炒め煮しているため麺はかなり柔らかい。デンプン質が溶け出してスープにはトロミもついている。見た目以上に濃厚な味わいだ。

濃厚な味わいのつゆだく焼きそば

仕上げに白コショウをパッパッと掛けていて、それも良い塩梅に効いている。熱々な上にボリュームもあり、食べてる最中に汗だくになってしまった。清流・長良川のおかげなのか、お冷がまた美味しい。身体を冷やすために2度ほどお代わりしてしまった。

肉厚のシイタケも嬉しい

「ごちそうさま、美味しかったです」
「おおきにー」

会計を済ませて店を出る。個性的で満足度の高い一皿だった。それにしても他の焼きそばもどんな品なのか気になる。手打沙麺(特製焼きそば)、廣東焼麺(両面焼きそば)、揚麺(揚そば)……。店主はだいぶご年配のようだったが、いつかまた来れるよう末永く続いて欲しいなあ。


というわけで東海地方の焼きそば特集、いかかでしたでしょうか? 焼きそばのニューウェーブがこのエリアまで広がっていることを実感できる旅でした。まだまだ行ってみたい宿題店がありますので、そのうちまた行かねば。地元の皆さんもぜひ訪れてみてくださーい。

金龍

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【メシコレ】名古屋の焼きそば専門店5選

メシコレの新記事です! 名古屋でオススメの焼きそば専門店をまとめてみました。密かに新店も増えてまして、とても楽しみなエリアです。ぜひご一読のほどを~。

名古屋にも焼きそばブーム到来か!?個性派揃いの焼きそば専門店5選

名古屋にも焼きそばブーム到来か!?個性派揃いの焼きそば専門店5選

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百老亭 今池店 (愛知県名古屋市)

名古屋のかた焼きそば=バリそばの事例としてもう一軒、百老亭今池店を紹介したい。前回紹介した味仙今池本店の裏手の通りに店を構える、老舗の餃子専門店だ。

餃子専門 百老亭 今池店

訪問したのは土曜日の20時ごろ。地下鉄の9番出口を出ると、目的の通りがある。土曜の夜ならもっと賑わっているかと思ったが、看板の灯りが点っている店は限られていた。不景気なのかね。

店舗は間口が狭く奥に長いウナギの寝床スタイルだ。暖簾をくぐると、厨房を囲むL字カウンターが目の前に現れる。満席のためカップルが店内で順番待ちしていたが、5分も経たずに私まで着席できた。

百老亭 今池店 メニュー

さてメニュー。餃子は焼き、炊き、玉子スープ、スープの4種ある。漢字表記がちょっと面白い。「炊(すい)」と「スープ」と、どっちがいわゆる「水(すい)」餃子なのか、なんて思ったり。

目的の品は漢字で「炸麺」、読み仮名は「ツアメン」と表記され、その下に括弧書きで「バリそば」と添えられている。ちなみに百老亭は大須店と上飯田店もあり、開業は大須の方が古いようだ。ただ、そっちは「バリそば」と書いてないらしい。こんな理由で店を選ぶ人、あまりいないよね……

瓶ビール 620円

とりあえずバリそばは置いといて、瓶ビール(620円)と鍋貼餃子(ヤキギョウザ/520円)を一人前注文した。ビールはキリンとアサヒがあり、キリンを指定。アサヒのタンブラーとキリンの大瓶がすぐに出てきた。

焼き餃子は底面が平たい大きなフライパンで調理していた。餃子を並べ、水をさして火に掛け、茹であがったらお湯を捨てる。焼き餃子はそこから時間をかけて焼き上げていた。

鍋貼餃子(ヤキギョウザ) 520円

焼き餃子は1人前が10個入り。博多の鉄鍋餃子くらいの小粒で、焼き面を下にして盛り付けられている。皮は薄く、モチモチというよりペタペタする独特な生地だ。その表面をパリッと焼き上げてある。

パリッと焼かれた小粒の餃子、めちゃウマ

まずは何もつけずに食べてみた。ニラの風味のあとに肉の旨味がふわっと香る。なるほど美味しい。入店してすぐに出されたタレをつけても旨い。さすが餃子専門の老舗。これなら3皿くらいペロリと行けそうだ。しかし餃子だけ食べるわけにも行かない。私の目的は別にある。餃子はあの人に任せよう。

「すみません、バリそば(470円)もください」
「はい、バリそば一つ〜」

バリそば調理中のご主人

バリそばの注文を受け、ご主人が小鍋で野菜餡を作り始めた。その脇で皿に予め揚げ麺を盛り付けておく。餡が煮えたら、それを麺の上から掛けて出来上がり。

炸麺(ツアメン/バリそば) 470円

麺はカリカリに揚げられた茶色い細麺。量は少なめでスナック感覚の軽いおつまみという程度。ちょうどここの餃子の一人前くらいの分量か。味仙よりさらに少ないかも知れない。一般的なかた焼きそば並の盛り具合だったら、どうしようかと思っていた。

パリパリ麺に優しい味わいの餡が絡む

餡は味仙のものとは全く異なり、マイルドな塩味で麺にもちゃんと絡む。具は豚肉、キャベツ、玉ねぎ、ニラ。仕上げに白コショウを散らしてある。香ばしい揚げ麺に優しい味わいの熱々餡がマッチして、じんわり美味い。特別感は無いが、こういう品は何度食べても食べ飽きない気がする。味仙もそうだが、それが老舗の力なんだろうなあ。

お会計は1610円。隣の兄ちゃんが食べていた玉子スープ餃子が実に旨そうだった。スマホゲームに夢中で、最後はすっかり冷めちゃっていたけどね……。次はあれ頼もうっと。

百老亭 今池店

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味仙 今池本店 (愛知県名古屋市)

今回の名古屋滞在では中華系の焼きそばもいくつか食べ歩きました。今週それら3軒を紹介して、名古屋編の締めとします。


1960年創業、味仙の今池本店。言わずと知れた台湾ラーメン発祥の店で、おそらく名古屋で最も有名な中華料理店だ。その中華料理の方に着目しようと、今回の旅の最後の夜に一人慰労会と称して訪れてみた。

味仙 今池本店

3月中旬、平日の21時近くに訪問。2006年に訪れてこれが2度目、11年ぶりの味仙本店だ。当時も有名店だったが今ではさらに名前が知れて、今は行列も凄いとか……と思ったらすぐ入れた。時間帯が遅いと割と空いているのね。1階奥の4人がけテーブルに案内された。

瓶ビール(大瓶) 580円

メニューをざっと確認して、瓶ビールと子袋(韮泥生腸/680円)と青菜炒め(炒青菜/680円)を注文。瓶ビールは大瓶で580円。銘柄は中野区が誇るキリンラガー。タンブラーは味仙のロゴ入りだ。

子袋(韮泥生腸) 680円

子袋はボイルしたのを唐辛子たっぷりの醤油ダレで和えてある。シコシコした小袋独特の歯ごたえと唐辛子の辛さは、まさにビール泥棒。生ニンニクもがっつり効いてる。ヤバいなこれ、癖になるわ。

青菜炒め(炒青菜) 680円

青菜炒めも味仙の名物。潰したニンニクと青菜(小松菜)を炒めたシンプルな料理だが、評判だけあって箸が進む。焼きそば食べ歩きの遠征中はどうしても野菜不足になるのでありがたい。ちなみに小松菜に含まれるビタミンAは油と相性が良いらしい。ヘルシー!

味仙 今池本店 麺類メニュー

青菜と子袋を平らげて、メニューの麺類カテゴリを開き、締めの品を物色する。定番ならもちろん台湾ラーメンなのたが、狙いはもちろん焼きそば系。台湾料理店なので焼きビーフンが王道だろうが、今回あえて注文したのはバリ焼そば(什錦炸麺/800円)だ。

実は名古屋ではカタ焼きそばを「バリそば」「バリ焼きそば」と呼ぶ文化がある。同様の呼び方をするのは山口くらいか。大阪では「フライ麺」で、名古屋・山口では「バリそば」、九州なら「皿うどん」、台湾では「廣東炒麵」、英語では「Cantonese Chow Mein」と呼ばれ、アメリカ発祥説もある。カタ焼きそばはまことに不思議な料理なのだ。

時間が掛かるだろうと思ったが、注文して5分ほどで運ばれてきた。早っ!

バリ焼そば(什錦炸麺) 800円

麺は中細の揚げ麺。餡の具は豚肉、イカ、エビ、白菜、玉ねぎ、人参、ピーマン、キクラゲ、タケノコ。ズームアップしているので分かりにくいが、量はかなり少ない。ここの台湾ラーメンと同様、普通のカタ焼きそばの半人前くらいか。

餡が絡みにくい独特なバリそば

餡は醤油ベースの割りと濃い目の味付けだ。ただ粘度は低く汁っ気は僅かなので、麺に絡めて食べづらい。むしろ大ぶりな具が特徴的で、特にキクラゲは特筆したいサイズだった。揚げ麺も具のひとつ、くらいの感覚でバリバリサクサクいただくのがよろしかろう。

「まだ行けるかなー行けそうだなー」

さっきのが締めのはずだったが、締めの締めで台湾ラーメン(台湾拉麺/630円)も注文してしまった。以前頼んだ頃と全く同じ、ごく少なめのサイズでホッとする。

台湾ラーメン(台湾拉麺) 630円

刺激的なスープや粉っぽいテクスチャのシコシコ麺も相変わらず。11年ぶりに食べ、「味仙の台湾ラーメンは辛いんじゃなくて、辛旨いんだよなー」と改めて感じた。そういえば台湾ではこのスタイルのラーメンを「名古屋ラーメン」て呼ぶそうだ。実に面白い。

お会計は3370円。一品一品のポーションが控えめなのは一人飲みには嬉しいなー。それにしても特徴的なカタ焼きそば、いやバリ焼きそばだった。他の中華料理店はどうなのか気になるなー。

味仙 今池本店

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焼きそば たつみ亭 (愛知県名古屋市)

名古屋の焼きそば専門店をもう一軒ご紹介しよう。守山区の焼きそばたつみ亭。屋号に焼きそばを冠する店なのだが、ある意味でこれまでにないハードルの高さを感じる店だ。

名古屋市守山区 焼きそば たつみ亭

訪れたのは3月中旬、日曜の夜21時近く。名鉄瀬戸線を喜多山駅で下車。ずっと乗っていけば瀬戸焼きそばの本場だが、今回はそっちへは行かない。徒歩5分ほどで目的のお店に到着した。

たつみ亭 店内の様子

お邪魔しまーすという感じで入店。手前にテーブル2卓、その奥にL字カウンターが8人分くらい。そして壁には人気アイドルグループ・乃木坂46のポスターやグッズがびっしり! 所狭しと配置されている。そう、この店はただの焼きそば屋ではなく、乃木坂46ファンが夜な夜な集う店なのだ。

壁にはポスターやグッズがびっしり

店内はほぼ満席で、テーブルではプロジェクタを使ってライブ映像を鑑賞していた。カウンターも埋まっていたが、マスターは調理で忙しく「いらっしゃいませ」と告げるだけで精一杯。っと、先客の方が「ここ空いてますよー」と手前のカウンター席へと促してくれた。ありがたやありがたや。

たつみ亭 メニュー

さて、メニュー。乃木坂46のテーマカラー=紫に彩られたそれは、個性的なメニュー名が並んでいた。残念ながら乃木坂46をよく知らないので、どれがどういう由来か全くわからない。ただ私はBABYMETALのファンなので(この記事参照)、同グループのボーカル・Su-METALこと中元すず香さんの姉、中元日芽香さんだけはかろうじて存じあげている。

中元日芽香、通称・ひめたん。訪問当時は体調不良で活動休止中だったが、最近ラジオにサプライズ出演して復帰したそうな。彼女の持ちネタの「ひめたんビ~ム」に絡めた「ひめたんビ~ル(590円)」がドリンクメニューにあったので、顔をこわばらせつつポーズを取って注文してみた。

ひめたんビ~ムはこうやるそうです

「ひめたん~ビ~~~ル、ください」
「奥の冷蔵庫からご自由にどうぞ」
「あ、はい」

ひめたんビールは大瓶でキリンとアサヒがあり、キリンを選択……って、普通のビールかよっ! いや、そんな気はしていたんだが。高円寺メタルめしの乗りに近いんだな。

ひめたんビ~ル 590円

「栓抜きはそこ、グラスはそこです」と常連さん。マスターが一人で忙しいので、みんなで協力して負担を減らしているようだ。乃木坂ファン、優しいなあ。ありがたやありがたや。

乃木坂46という共通項があるため、一見客が後からきてもすぐに打ち解けていた。一方、一般客への気遣いと節度ある盛り上がりも心掛けてらっしゃるようだ。常連さんの一人がBABYMETALも好きとのことで話を振ってくださったり、私のような乃木坂ファンではない一見客にも温かく接してくれて感謝感謝である。

食べ物も個性的なメニュー名が並んでます

それはそうと焼きそばだ。注文したのは「超絶可愛いまい焼んきそば(530円)」。「まいやん」というのが乃木坂46・白石麻衣さんのニックネームで、それに掛けたメニュー名らしい。あとで調べた。

「すみません、この超絶……可愛い? まい……えっと」
「焼きそばですね」
「あ、はい」

あとで会計したら「愛されまい焼んきそば(460円)」で通っていたようだ。声に出すのを躊躇してモゴモゴ注文するとこうなるので注意しよう。でもま、たぶん目玉焼きが乗るか乗らないか程度の違いだろうけど。

焼きそば 調理の様子

焼きそばの調理はカウンター内側の鉄板で行う。しばらくして出来上がり。麺は中太の蒸し麺。具は豚肉、キャベツ、玉ねぎ、ピーマン。トッピングに青海苔と花がつお。

愛されまい焼んきそば 460円

調理の様子を見ていたらソースは2種使っていた。コーミソースのウスターで味付けしながら炒め、最後にお好みソースを垂らして仕上げていた。この店の雰囲気に合う家庭的な味わいだ。野菜たっぷりで独身男性にはありがたい。

野菜たっぷりの家庭的なソース焼きそばです

瓶ビールと焼きそばでお会計は1050円。みな親切で和気あいあい、高校の部室のようだった。これもマスターの人徳だろうなあ。飲食店ってのは味とかサービスだけじゃなく、文化を醸成したりコミュニティを形成したりする場でもあるんだよね。最後にトイレをお借りしたら、こんなんだった。徹底していて清々しい。

やはりトイレまでも!

ちなみに火曜日はオタ活禁止で、一般の方も入りやすいそうだ。乃木坂46ファンでない方はその日がおススメだそうですよ。

焼きそば たつみ亭

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