トーキョービーフン
今年の3月16日、銀座にビーフン専門店がオープンした。屋号はトーキョービーフンで、虎杖(いたどり)という飲食グループが母体。知ったきっかけはフォーリンデブはっしーさんのこのツイートだ。どんなお店なのか、確かめに行ってみた。
訪問したのは6月上旬の平日夜、19時半頃。東急プラザ銀座店の地下2階へエスカレーターで降りると、目の前にその店があった。客席は正面のカウンターが5席と壁際に2席ほど。先客1人。
ご存知の通り、ビーフンは小麦粉ではなく米粉を使ったライスヌードルの一種だ。こちらでは国産米100%の米粉を使っていて、もちろんグルテンフリー。ビーフンを看板メニューに掲げる店というと新橋のビーフン東や神戸のYunYunを思い出すが、専門店は実に珍しい。
台湾や厦門、香港などが本場とされるビーフンだが、こちらのトーキョービーフンでは創作系のメニューを提供している。パクチーに担々、しらすに鯖オリーブオイル煮。種類が多くて目移りしてしまう。スムージーも飲んでみたい。
注文したのは「バターしょうゆが香ばしい炙りうにビーフン(1500円)」。それと生ビール(アサヒ琥珀の時間/650円)だ。ビーフンには大山鶏のスープがセットになっている。さらに炙りうにビーフンは柚子の皮を削って掛けてくれた。爽やかな香りが食欲をそそる。
ビーフンはちょっと太めだが湖南省の米線よりは細い。モチモチしたビーフン独特の食感だ。具はビーフンと別に調理されている。豚肉、桜えび、ズッキーニ、金針菜、インゲン、キクラゲ、山クラゲ、ピーナッツスプラウト、人参、ピーマン、赤パプリカを炒めた上にウニをトッピングして炙ってある。
ガストーチで炙ったウニは期待以上の量で、文句なしの主役だ。母体の虎杖(いたどり)は築地場外でウニ専門店まで出している。それ以外の系列店にも、ウニを乗せた鯛ラーメンやウニつけ蕎麦など、ウニを使った看板メニューが目立つ。グループとして、ウニに自信があるのだろう。この店にも単品メニューに炙りウニ(680円)があるので、それをツマミに飲むのも良さそうだ。
味付けはメニューの通りバターしょうゆ。さらにカリッと焼いた薄切り豚肉と桜エビが風味と食感を添え、主役のウニを下から支えている。そこに加わるたっぷりの野菜。金針菜やピーナッツスプラウトなど、食材の選び方にも相当な拘りを感じる。ウニ抜きでも驚きに満ちた一皿だ。
スープは滋味に富む味わいだ。「つけ麺のように食べても美味しいですよ」と勧められるままに試してみる。なるほど旨い。これまで何度かつけ麺風の焼きそばは食べてきたが、麺の味付けがあっさりしている方が合うことが多い。こういう遊び心も楽しい。
ビールと合わせてお会計は2150円。グルテンフリーで野菜たっぷり。女性を意識してそうなビーフンだが、食べ応えもあって美味しかった。他の具も食べに来なきゃだな。
店舗情報 | TEL:03-3289-0789 住所: 東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座 B2F 営業時間:11:00~23:00 定休日:東急プラザ銀座の休業日に準ずる → ホームページ |
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主なメニュー | バターしょうゆが香ばしい炙りうにビーフン(1500円 生ビール(アサヒ琥珀の時間) 650円 |
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