とり幸
今回紹介するのは横浜駅の近くにある「とり幸(とりこう)」さん。創業18年くらいの焼き鳥屋さんだ。ここになんとも変わったメニューがあるらしい。
訪れたのは6月下旬、平日の20時ごろ。横浜駅の東口を出て徒歩数分。飲食街が並ぶ裏通りのドンづまりの左手に看板を発見。ちなみに突き当たりにある中華料理店・幸楽はとり幸の女将さんのご実家なんだとか。
店内は案外広く、客席は厨房を囲むL字カウンターとテーブル2卓、奥に座敷席もあるようだ。キリンビールの営業さんが頑張ってるなーって感じでポスターやグッズが飾られている。仕事帰りのサラリーマンやカップルで客の入りは8割ほど。これぞ焼き鳥屋という雰囲気で楽しい。
この店は自分で注文伝票を書いてスタッフに渡すという注文方法。とりあえずキリンラガーの中瓶(550円)と、とりねぎ(150円)・レバー(150円)・皮(160円)の3本を注文。ビールはすぐに出てきた。グッとビアタンを煽る。んー、旨い。お通しはコールスローサラダ。
焼き鳥はまずとりねぎと皮の塩、続いてレバーのタレ焼きが運ばれてきた。最初に渡された取り皿の隅にちょんと盛られた甘辛の味噌ダレ、それを付けてガブリ。カリカリに焼かれた鶏皮も、ほどよい締まり具合のとりねぎも、柔らかいレバーもそれぞれ美味しい。
ところでこちらの店は冒頭で触れた隣の中華料理店、幸楽のメニューも注文できる。餃子やレバニラ、そして焼きそば。しかし目的の品はそれではない。「豚串」の欄にある「やきそば巻(250円)」という品なのだ。
「やきそばを巻いた串」というだけの予備知識しかないまま、注文伝票に「1」と記す。ついでにトマト巻き(250円)と緑茶ハイ(480円)も注文した。大阪・今里の「さとみ」という店でオム焼きそばを「そばロール」と呼んでいるけど、それとは違うよなあ。
やがて運ばれて来たのはイメージよりずっと小粒の串焼きだった。見た目ではこれが何なのかさっぱり要領を得ないが、一粒を取り分けて割り箸の先で崩してみると、焼きそば用の蒸し麺が薄くスライスされた豚肉で巻かれていた。なるほど、これは確かにやきそば巻だ。この発想は無かった。
一口大に切り分けて串に打ったのをカリッと焼き上げ、オーロラソース風味のタレを掛け、浅葱をパラリ。食感も味も独特で面白い。これはありだなあ。紅生姜とか青海苔などをトッピングしても面白そうだ。しかし仕込むのは大変そうだなあ。
一緒に注文したトマト巻きは大ぶりでジューシー。そちらもつまみに緑茶ハイをグビッと飲み干して、お会計は2360円。最後まで客足は途絶えず、普通に焼き鳥屋としても良い店だった。横浜駅からも近いし、また機会があれば寄らせてもらおうっと。
店舗情報 | TEL: 045-441-5580 住所: 神奈川県横浜市西区高島2-10-25 営業時間: 17:00~23:00(L.O.22:00) 定休日: 土曜・日曜・祝日 → ホームページ |
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主なメニュー | やきそば巻 250円 焼き鳥 一本150円~ |
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