清風楼

中国本土の焼きそば特集、9週目! 今週は西北料理の店を紹介……する予定だったのですが、予定していた店が臨時の長期休暇に入ったりして、ちょっと予定変更。10週目に予定していた「この特集で食べ歩いている最中に気になった中華料理店」、3軒を今週はご紹介します。まずは横浜中華街のこちらから!


横浜中華街の関亭廟通りにある清風楼は、シウマイ(焼売)とヤキメシ(炒飯)が人気の老舗だ。創業は昭和20年(1945年)。池波正太郎がここの五目ヤキソバを好んだらしいと知って訪れてみた。

横浜中華街 関亭廟通り 清風楼

3月上旬、平日の夕方5時前という中途半端な時間帯。歴史を感じさせる外観だが店内は意外に殺風景でざっかけない雰囲気だ。

店内の様子

客席は丸テーブル3卓にテーブル3卓。2階もある。この時間になると昼時の行列は消えていたが、先客が数組いた。丸テーブルの1人客と相席になる。

清風楼 店頭メニューの一部

注文する品は店頭のメニューを眺めて決めていた。名物のシウマイ(壱皿4ヶ 540円)と五目ヤキソバ(楊州炒麺・1150円)、それとビール(880円)。

シウマイ(540円)とビール(大瓶・880円)

まずはビールとシウマイが配膳。1皿4ヶ。ギュッと詰まった具の旨味でビールが進む。カラシ醤油をつけても美味い。たった4ヶなので1つ1つが愛おしくなる。大事に食べ進もう。

ちなみに焼売とビールだけの客は断られる。昔それで粘った長っ尻の客が居たため、そういうルールを設けたそうだ。その他にもややぞんざいな客あしらいが目に付くが、まあ悪気はないのだろう。

五目ヤキソバ 1150円

そして五目ヤキソバ登場。広東料理風のあんかけ焼きそばで、麺は太麺でかなり歯ごたえのある蒸し麺を使っている。

麺は歯応えのある蒸し麺

餡の具は叉焼・海老・イカ・ウズラの玉子・鳴門巻・キャベツ・長葱・筍・サヤエンドウ。汁っけが少ないのが特徴的だ。麺にとろみの付いた五目炒めが乗った風にも見える。

赤い叉焼でノスタルジーに浸る

味付けは塩ベース。一口二口めは塩っぱく感じたが、食べているうちにキャベツの甘味で中和された。ノスタルジックな赤い叉焼や鳴門巻など、具の一つ一つが個性的だ。酢カラシも合う。

シウマイと焼きそばをビールで胃の腑に流し込んでお会計は2570円。うーん、やっぱり割高かなあ。

往年の写真なども飾られています

相席した客のヤキメシは丼ぶりに詰め込まれたような重量感。食いでがありそう。コスパだけならヤキメシとシウマイという組み合わせがよいかも知れない。

清風楼

店舗情報TEL:045-681-2901
住所:神奈川県横浜市中区山下町190
営業時間:11:45~14:30 17:00~20:30(土日祝 12:00~20:30)
定休日:木曜日(祝日の場合は翌日)
主なメニュー炒麺(ヤキソバ) 880円
楊州炒麺(五目ヤキソバ) 1150円
鶏炒麺(トリヤキソバ) 1150円

焼売(シウマイ) 壱皿4ヶ 540円
ビール 880円