自慢亭

ソース後掛け&塩焼きそば特集。4週目は東京にある中華系の塩味焼きそばを三軒ご紹介。


東急目黒線の武蔵小山駅に自慢亭という中華料理店がある。創業は昭和29年。ここの炒麺=焼きそばが地元で長年好評らしい。自家製の「カラシ」が良く合うとか、そんな噂を耳にしては行かずにおれまい。

武蔵小山 自慢亭

昨年の12月上旬、日曜の昼下がりに訪問。武蔵小山駅から右手に進み、都道26号線を渡った左手に看板発見。近年建て替えたのだろうか、老舗の割に小奇麗な店舗だ。

店は奥に広く、右手には長ーい白木のカウンターが設えられている。カウンター席が20ほど、テーブルが2卓。ほぼ満席だったが辛うじてカウンターに腰掛けることができた。

自慢亭 メニュー

メニューは麺類や炒飯、定食など。こういう店にしては珍しく餃子が無い。焼きそばは炒麵=「軟い焼ソバ」と揚炒麵=「かたい焼ソバ」の2種がある。注文したのは軟らかい方の炒麺(770円)。周りの客はモヤシソバやタンメン、焼きそばなどが多かった。

厨房からはチャッチャッという麺を茹で上げる音やガシガシという中華鍋で炒める音が絶え間なく聞こえてくる。混んでいたが5分ほどで配膳された。

炒麺(軟い焼ソバ) 770円

麺は細めの茹で麺。具は豚肉、キャベツ、モヤシ、人参、ニラ。野菜主体で塩ベースのクタっとした仕上がり。いかにも中華屋さんの焼きそば風。

かなりニンニクが利いてます

ニンニクがかなり利いてて、そのまま食べても刺激的な味わいである。麺が軟かいためか、一本一本がかなり短い。野菜の太さも丁度良く切り揃えられていて食べやすい。

自慢亭特製カラシ

3分の1ほど食べたところで例の自家製カラシ登場。桃屋のヒット商品「食べるラー油」に良く似た品だ。赤唐辛子を種子ごと細かく刻んで油で炒めそのまま漬け込んである。

胃にズンとくる辛さ

缶の中で佇む赤い悪魔を金属製のレンゲで麺に適量乗せる。麺に良く絡めて食べると胃にズンとくる辛さ。なるほど、こりゃ癖になる味だ。お土産に持ち帰る客もいたがその気持ちが良く分かる。ボリュームもなかなかで満足度の高い逸品だった。

駅前から延びる大きなアーケードや昼から賑わう立ち飲み処など、魅力に富んだ街、武蔵小山。初めて訪れたが、また改めてじっくり探検してみたい。

自慢亭

店舗情報TEL:03-3781-5103
住所:東京都品川区小山4-3-15
営業時間:11:30~14:30、17:00~19:45
定休日:火曜日、第一・第三月曜日
主なメニュー炒麵(軟い焼ソバ) 770円
揚炒麵(かたい焼ソバ) 950円

柳麵(ラーメン) 670円
湯麵(タンメン) 750円
豆芽麵(モヤシソバ) 750円