宝龍
上海風焼きそば特集、3週目。今週は東京都内で昭和20~30年代に創業した上海料理の店を3軒ご紹介します。
神楽坂にある宝龍は昭和20年代に創業した上海料理の老舗だ。ぐるなびでは「神楽坂がまだ石畳だったころから60年続く親子3代にわたる老舗の名店です」と書かれている。
ちなみに創業年について、こちらのインタビューでは昭和25年、こちらでは昭和27年、食べログでは昭和28年となっている。正確な創業年がいつだったかは判断しかねるが、まあとりあえずそこは置いとこう。こちらの店は上海焼きそばが創業以来の人気メニューらしい。
1月末、土曜の昼過ぎに訪問。地下鉄東西線・神楽坂駅の神楽坂を出て飯田橋方面へ。目的の店はすぐに見つかった。近年改装したのだろう、60年の歴史の割りには垢抜けた店舗だ。
店内はこじんまりした印象。手前に四人掛けのテーブルが4卓、奥に丸テーブルが1卓。その奥が厨房になっている。ランチタイムの少し後だったが6割ほど埋まっていた。一人客は基本的に相席のようだ。
テーブルに腰掛けてメニューを確認。庶民に嬉しいお手頃価格でほっとする。ランチの上海焼きそばセット(780円)がお得なのでそれを注文。オプションは炒飯をチョイスした。
先客は他のランチセットや汁麺など思い思いなものを食べている。出ているメニューにあまり偏りはなさそうだ。
自分の注文した品は7分ほどで配膳された。焼きそば、炒飯、スープに焼売。焼売だけが先に運ばれて一口すでに齧ってしまった。
上海焼きそばの麺はごく一般的な中細の茹で麺だった。具は短冊切りの豚肉にキャベツ、モヤシ、玉葱、人参、木耳、白菜、サヤエンドウ。魚介類は入ってない。
味付けは野菜炒め的な旨味が主体の醤油風味。オイスターソースも使っているかも知れない。特徴があるわけではないが食べ飽きない味わいで美味しい。
チャーハンはパラパラではなく、ややベチャっとしたタイプ。これはこれで個人的に好み。焼売も肉たっぷりでなかなかいける。ワカメスープとザーサイも良い箸休めになった。この値段でこの品数なら文句なし!
神楽坂で気取らずにランチを食べるには持ってこいのお店。客足も途切れず、老舗ならではの根強い人気が窺えた。
ちなみに近所には以前紹介した炒飯で有名な龍朋という店がある。龍朋と宝龍。似た響きの屋号で混乱しそうだがお間違えなきように。
店舗情報 | TEL:03-3260-8733 住所:東京都新宿区神楽坂6-24 営業時間:11:30~14:00 17:00~22:00 定休日:日曜・祝日 → ホームページ |
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主なメニュー | 上海焼きそば 720円 上海焼きそば ランチセット 780円 |
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