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まつのや

2023年3月26日

ソース後掛けタイプをテーマにお送りしてますが、ついでということで後掛けではありませんけど山形のお店を2軒ご紹介。


かつて酒田に浜田屋という人気の焼きそば屋があったという。その味を30年ぶりに再現したというのが今回紹介するまつのや。店主は当時浜田屋を手伝っていた方とのこと。どんな焼きそばなのか興味が沸く。

酒田市 たこ焼き・焼きそば専門店 まつのや

訪れたのは1月中旬、平日の昼下がり。秀まるから帰るバスを途中下車。雪の中をトボトボ歩き、酒田税務署向かい側に看板を発見した。店舗は半地下になっていて天井が低い。随分と変わっているなあと思ったが、自宅の車庫を改造したそうだ。

店内は奥に長く、客席はカウンター6席と一番奥の小上がり一つ。スタッフは女性店主と出前担当のおばちゃん2人。先客はいないが出前注文が入っているようで忙しそうにしていた。

まつのや メニュー

メニューは焼きそばとラーメン主体だが、たこ焼きも売っている。お冷をいただいて、目的の酒田風焼きそば(400円)を注文。出前の分と一緒に焼きそばの調理に取り掛かった。ここの焼きそばは粉末ソースとダシ入りスープを絡めて焼くそうだ。油は引かずに豚肉から出る油脂だけで炒めるらしい。小手を捌く手元は見えないが随分と独特な調理法である。

「お待たせしました、焼きそばです」

酒田風焼きそば 400円

麺は太目のモチモチ茹で麺。具はキャベツとモヤシと豚肉。そしてトッピングにおかかと刻み海苔、微塵切りの紅生姜。前述の通り、独自のソースとスープによる味付けは円やかでありつつちょっぴりスパイシー。味わいに深みがある。

ソース後掛け焼きそばの文化圏だがこの店では後掛け不要、そのままで十分美味い。念のため卓上のソースも試してみたが、とんかつソースっぽい品で私の口には合わず。ボリュームはほどほどだが、400円というお値段以上の満足感だった。

メディアでも紹介された品

店内にWEBなどのメディアで紹介された記事も貼られていたが、この焼きそばを「酒田風」と名乗って提供しているのが面白い。ここ酒田は米沢屋や余目・文杉系のソース後掛け焼きそばだけでなく、ミート・カレー焼きそばがある新潟の村上とも関係が深い。庄内地方をめぐる味の勢力争い、焼きそば好きとしては見逃せないかも!?

まつのや

店舗情報TEL:0234-33-8503
住所:山形県酒田市光が丘1-9-21
営業時間:10:30~19:00(冬期は18:30まで)
定休日:火曜日
ホームページ
主なメニュー酒田風焼きそば 400円
焼きそば・たこ焼きセット 500円

ラーメン 500円
冷しラーメン 600円
あげたこ焼き(8個入り) 400円
ゴマあん玉(6個入り) 300円