中華料理 駒形軒
更新が滞ってしまいすみません。とある作業に掛かり切りのため、来週以降もしばらく新記事をアップできないかも知れません。ご了承下さい。
墨田区の東駒形に駒形軒という惣菜屋さんがある。10個入り110円のポテトフライが名物で、気軽な食べ歩きにピッタリの品だ。
食べ歩きついでに、ちょっと足を伸ばして本所吾妻橋にある惣菜屋の駒形軒へ。目当てはポテトフライ。10個入で110円。ここで食べてくというと、チラシを器にしてソースをざっと掛け、楊枝を刺してくれました。串に刺さってはいませんが、両毛や静岡、兵庫などにも同様の品がありますね。熱々ホクホク。 pic.twitter.com/mZVByvscAg
— 塩崎省吾/焼きそばおじさん (@SaltyDog_wow) October 24, 2021
今回紹介するのは、その二軒(三軒?)隣にある同じ屋号の大衆中華屋さん、駒形軒だ。件の惣菜屋さんとは、いとこ同士だとか。
訪れたのは、8月下旬の土曜日。すでに日が落ちて辺りは暗くなり始めていた頃。引き戸を開けると、奥行の長い土間があり、テーブルが6卓並んでいた。
先客はおらず、店主さんがひとり、テーブルで新聞を読んでいた。突き当りは住居になっている。
「一人ですけど」
「いらっしゃい、お好きな席へどうぞ」
そう告げてお冷を汲みに席を立つ。テレビを見やすい席に腰掛けて、壁のメニューを確認。
ラーメンは400円、ギョウザは350円という価格帯。フライライスとはどんな品かと後で調べたら、冒頭で触れたあの惣菜店で、フライを調達して定食にするらしい。
焼きそばはソース焼きそばとアゲヤキソバと上アゲヤキの3種がある。歴史を感じる店ほど、柔らか麺のあんかけ焼きそばがメニューにないものなのだな。(なぜかは『焼きそばの歴史 下巻』を読んでね)
注文したのは上アゲヤキ(650円)とギョウザ(350円)、それとビール(500円)。すぐにアサヒスーパードライの中瓶が運ばれてきた。”チンカチンカのしゃっこいルービー”ってやつだ。お通しは薬味なしの冷奴とコイケヤスコーン。飾りっ気なくて素晴らしい。
しばらくしてギョウザが出てきた。大きさや焼き具合は標準的。餡は野菜主体で、マイルドながらもちょっと不思議な味わい。断面からオレンジ色の欠片も見えたので、人参も使われているのかな。
そしてメインディッシュの上アゲヤキだ。バッキバキの揚げ麺に、野菜たっぷりで渋い色合いの餡が掛かっている。
餡の具は豚のロース肉にキャベツ、白菜、たけのこなど。さらに角切りのチャーシューや薄焼き玉子、グリンピースに椎茸の甘煮のスライスがトッピングされている。これらの飾りが「上」なのだろう。
味付けはほんのり甘めで出汁が効いている。練り辛子や酢を適度に混ぜても美味しい。粘度が高めで水分はそれなりに出ているが、揚げ麺は最後までバキバキだった。
お会計はちょうど1500円。「ごちそうさまでした」と言いながら外へ出る。すぐ先で振り返ると、もう暖簾を下げていた。客の入り具合で閉店時間はまちまちなのだろう。すぐそこにそびえるスカイツリーとは対照的な、昭和で時が止まったような、趣き深い中華屋さんだった。
店舗情報 | 住所: 東京都墨田区東駒形2-9-9 営業時間: 11:30~13:30, 17:00~19:30(多少の前後あり) 定休日: 木曜日 |
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主なメニュー | 上アゲヤキ 650円 アゲヤキソバ 500円 ソース焼きそば 400円 ギョウザ 350円 |
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