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中華料理 駒形軒

更新が滞ってしまいすみません。とある作業に掛かり切りのため、来週以降もしばらく新記事をアップできないかも知れません。ご了承下さい。


墨田区の東駒形に駒形軒という惣菜屋さんがある。10個入り110円のポテトフライが名物で、気軽な食べ歩きにピッタリの品だ。

今回紹介するのは、その二軒(三軒?)隣にある同じ屋号の大衆中華屋さん、駒形軒だ。件の惣菜屋さんとは、いとこ同士だとか。

東駒形 中華料理 駒形軒

訪れたのは、8月下旬の土曜日。すでに日が落ちて辺りは暗くなり始めていた頃。引き戸を開けると、奥行の長い土間があり、テーブルが6卓並んでいた。

中華料理 駒形軒 店内の様子

先客はおらず、店主さんがひとり、テーブルで新聞を読んでいた。突き当りは住居になっている。

「一人ですけど」
「いらっしゃい、お好きな席へどうぞ」

そう告げてお冷を汲みに席を立つ。テレビを見やすい席に腰掛けて、壁のメニューを確認。

中華料理 駒形軒 メニュー

ラーメンは400円、ギョウザは350円という価格帯。フライライスとはどんな品かと後で調べたら、冒頭で触れたあの惣菜店で、フライを調達して定食にするらしい。

焼きそばはソース焼きそばとアゲヤキソバと上アゲヤキの3種がある。歴史を感じる店ほど、柔らか麺のあんかけ焼きそばがメニューにないものなのだな。(なぜかは『焼きそばの歴史 下巻』を読んでね)

ビール 500円

注文したのは上アゲヤキ(650円)とギョウザ(350円)、それとビール(500円)。すぐにアサヒスーパードライの中瓶が運ばれてきた。”チンカチンカのしゃっこいルービー”ってやつだ。お通しは薬味なしの冷奴とコイケヤスコーン。飾りっ気なくて素晴らしい。

ギョウザ 350円

しばらくしてギョウザが出てきた。大きさや焼き具合は標準的。餡は野菜主体で、マイルドながらもちょっと不思議な味わい。断面からオレンジ色の欠片も見えたので、人参も使われているのかな。

そしてメインディッシュの上アゲヤキだ。バッキバキの揚げ麺に、野菜たっぷりで渋い色合いの餡が掛かっている。

上アゲヤキ 650円

餡の具は豚のロース肉にキャベツ、白菜、たけのこなど。さらに角切りのチャーシューや薄焼き玉子、グリンピースに椎茸の甘煮のスライスがトッピングされている。これらの飾りが「上」なのだろう。

上アゲヤキ 650円

味付けはほんのり甘めで出汁が効いている。練り辛子や酢を適度に混ぜても美味しい。粘度が高めで水分はそれなりに出ているが、揚げ麺は最後までバキバキだった。

お会計はちょうど1500円。「ごちそうさまでした」と言いながら外へ出る。すぐ先で振り返ると、もう暖簾を下げていた。客の入り具合で閉店時間はまちまちなのだろう。すぐそこにそびえるスカイツリーとは対照的な、昭和で時が止まったような、趣き深い中華屋さんだった。

見上げればスカイツリーが

店舗情報住所: 東京都墨田区東駒形2-9-9
営業時間: 11:30~13:30, 17:00~19:30(多少の前後あり)
定休日: 木曜日
主なメニュー上アゲヤキ 650円
アゲヤキソバ 500円
ソース焼きそば 400円

ギョウザ 350円