十番右京ナチュールスタンド
麻布十番に十番右京ナチュールスタンドという店がある。人気店「十番右京」と同じ経営の、ナチュールワインを売りにしたスタンドバーだ。試してみたいメニューがあり、食べあるキング仲間のJaffaさん・金成姫さん・はぴいさんを誘って、訪問してみた。
十番右京ナチュールスタンドを訪れたのは、4月中旬、平日の夜のこと。六本木寄りの裏通りで、白を基調としたファサードが闇の中で灯りに照らされていた。
店舗は奥に長く、突き当りが厨房だ。店内に2つ、テラスにも2つテーブルが置かれ、壁にはワインボトルが並んでいる。
自分はかなり早めに着いたのだが、みんな待たせるより待つ方が性に合っているのか、全員集合時間の10分前には到着した。とりあえず、ロゼの微発泡のナチュールワイン、フリザン・ロザートで乾杯。
この日の参加者はそれぞれ専門分野がある。Jaffaさんはナポリピッツァ。金成姫さんは激辛料理。はぴいさんはカレー。しかし三人とも、専門以外のジャンルも広く食べ歩いていて世界の食全般に詳しく、しかもそれを人に伝えるのが上手い。一緒に食事をすると、出てきた料理をきっかけにして食の話題がとめどなく展開してゆく。新型コロナがあったため、こうして会うのは本当に久しぶりだ。とても嬉しい。
最初のおつまみはトリュフポテトサラダ(1518円)。スライスされたトリュフが、ポテサラにたっぷりトッピングされている。茹で卵といぶりがっこの風味・食感が楽しい。
続いてパクチーと青パパイヤのサラダ(858円)。乗っているのは千切り青パパイヤをカリカリに揚げたパパイヤチップス。パクチー独特の香りにサクサク歯応えが加わって面白い。
お代わりは南アフリカの赤ワイン、クラインザルゼ・ピノタージュ。ワインエキスパートの資格を持つ金成姫さんに選んでもらった。フルボディでしっかりした味わい、華やかな香りのワインだ。
肴はひよこ豆のフムス(418円)。カナッペスタイルで供され、1人前2枚というので2人分をオーダーした。フムスをきっかけに、地中海から中近東に掛けての料理の話題に花が咲く。
さて、そろそろ今日の目的の品を注文しよう。冒頭での触れた「試して見たいメニュー」とは、実はペヤングやきそばのアレンジ料理だ。この店ではあのカップ焼きそばをアレンジした2つの料理を提供している。
まずはポルチーニクリームペヤング(1628円)。ポルチーニ茸をふんだんに使ったペヤングである。掛かっているチーズはパルミジャーノ・レッジャーノか。粗挽きコショウが添えられており、好みで掛けるようになっている。食べる前からポルチーニの香りが周辺に広がり、食欲を刺激する。
縮れた細麺とともに頬張ると、ポルチーニとパルミジャーノの相まった風味が口中を満たす。もとがカップ焼きそばとは思えない、贅沢で芳醇な味わいだ。ペヤング付属のかやくも使われているのが面白い。
さらにもう一品、明太子ペヤング(935円)も食べてみた。ほぐした辛子明太子を和えて、刻み海苔と大葉がトッピングされている。ポルチーニクリームと同じく、付属のかやくも使われていた。
和風パスタではおなじみの調理法なので、まずかろうはずがない。そもそもメーカーのまるか食品自体が様々なアレンジを試みている商品だ。どんな味付けも受け止めるペヤングの麺の万能っぷりに脱帽である。
ちなみに1年ほどにこちらを訪れた際は、ペヤングのアレンジメニューはもっとたくさんあった。ソーキそばにパッタイ、ホタルイカとカラスミ、トリュフカルボナーラなどなど。
その際にいただいたのはカチョエペペ・ペヤングだ。麺が細いので、パスタよりもチーズとの絡みが良かったことを覚えている。ペコリーノ・ロマーノチーズと黒胡椒の真っ直ぐな味わいが印象的だった。
今回はアップルパイペヤングを食べようと楽しみにしていたのだが、残念ながらメニューから外されてしまったようだ。店員さんに確認したところ、トータルで5~6回しか注文されなかったらしい。なるほど、それは消えても仕方あるまい……。
ペヤングのアレンジというと、三軒茶屋・いざかやほしぐみの野菜たっぷりペヤングや、新江古田・ホワイトはうすのペヤング入りオムレツを以前紹介した。興味のある方はそれらもチェックしてみてほしい。
この日のお会計は1人あたり5千円くらい。他のアレンジを出している系列店の情報も得られたので、いつかそちらも紹介してみたい。
店舗情報 | 住所: 東京都港区麻布十番2-6-3 営業時間: 月〜木•日: 14:00〜23:30 金•土•祝前日: 14:00〜翌02:00 定休日: 無休 |
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主なメニュー | ポルチーニクリームペヤング 1628円 明太子ペヤング 935円 |
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