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広東炒麺 南国酒家 東京駅店

前回、東京駅にできたタイ風焼きそば=パッタイの専門店、マンゴツリーキッチン・パッタイを紹介した。しかし、東京駅には他にも焼きそばを屋号に冠する店がある。1961年(昭和36年)創業の広東料理店・南国酒家が運営するブランドのひとつ、「広東炒麺・南国酒家」の東京駅店だ。

夜の東京駅

前々から気にはなっていたのだが、これまで行く機会が無かった。しかし、この機会に東京駅繋がりで食べておこうと思い立ち、マンゴツリーキッチン・パッタイを訪問した夜に行ってみた。朝も夜も東京駅で焼きそばを食べるという、なんとも濃厚な一日である。

広東炒麺 南国酒家 東京駅店

広東炒麺・南国酒家の東京駅店は、八重洲北口改札寄りの1階、北側自由通路に繋がるレストラン街にある。客席はテーブル4卓、カウンター15卓。平日の20時前という時間帯で、テーブル席はほぼ埋まっていた。一人と告げるとカウンター席に案内された。

広東炒麺 南国酒家 メニュー

屋号は「炒麺」だが、メニューは焼きそばだけでなく烩麺(あんかけそば)やチャーハンもあった。寒い季節のためか、周りはつゆそばの注文が多い。しかし、まずはやはり定番からだろう。原宿の本店で人気という五目具だくさんあんかけやきそば(1250円)を注文した。

生ビール(中)550円

一緒に注文した生ビールの中(550円)がすぐに出てきた。続いて具沢山あんかけ焼きそばもほとんど間を置かずに出てきた。早い。

五目具だくさんあんかけやきそば 1250円

麺は黄色い細麺。かん水入りのゴワゴワした麺で、ところどころ焼き目が付いている。揚げ焼きか、あるいはもっとパリッと焼かれているかと思ったがそうでもない。その麺に、メニュー名通り、具だくさんのアツアツ餡がたっぷり掛かっている。

具沢山のあんがたっぷり

味付けは醤油ベースで、出汁主体のマイルドな味わい。具は赤チャーシュー、肉、エビ、イカ、白菜、玉ねぎ、小松菜、干し椎茸。漢字表記の「八珍菜炒麺」そのままに8種類の豪華な具が使われている。素材の包丁使いや油通しの加減など、仕事も丁寧だ。

麺は柔らか目

「広東炒麺(廣東炒麵/广东炒面/Cantonese Chow Mein)」は、一般的にはカタ焼きそばを指すことが多い。これまでに何度か触れてきたが、カタ焼きそばはアメリカ生まれで、もともと広東になかった料理だ。ただ、明治時代に中華料理が日本に入ってきた時点で、既に広東料理の一品に組み込まれていた。そのため日本では当たり前のように広東料理として扱われているのが面白い。

周りが赤いチャーシュー、好きなんです

後半は卓上に置かれていた酢やカラシも足してみた。味変しても美味しい。個人的には周りが赤いチャーシューが入っている点に、テンションがあがる。付け合せのスープはトロミのついたカキたまスープ。優しい味わいだ。

ビールと焼きそばで会計は1800円。定番の人気商品だけあって優等生的な美味しさの焼きそばだった。季節限定にもっと冒険的なメニューもあったので、いつかそれらも注文してみたい。あと、もう少し麺をカリッと焼いたのが好みなので、今度はよく焼きを指定してみようっと。

広東炒麺 南国酒家 東京駅店

店舗情報TEL: 03-5224-5560
住所: 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅 改札外 1F キッチンストリート
営業時間: 11:00~23:00
定休日: 元日
ホームページ
主なメニュー五目具だくさんあんかけやきそば 1250円
海鮮あんかけやきそば 1450円
牛肉と季節の野菜のあんかけやきそば 1450円
いっぱい野菜ときのこのあんかけやきそば 1250円
スーラータンのあんかけやきそば 1350円
豚肉の細切りあんかけやきそば 1350円