お好み焼 大野
先週まで3週に渡って書き連ねてきた広島遠征の続きです! 今週でラスト!
広島遠征最終日。広島を離れる前にお好み焼の食べ修めをしよう。有名店・人気店よりも地元密着型の店を探して、選んだのが中区千田町にあるお好み焼・大野さん。
訪れたのは10月10日、体育の日の午前11時過ぎ。広電本社前の電停から徒歩2分くらい距離にあるマンションの一階に看板が出ていた。
大きな鉄板の向こう側から女将さんが「いらっしゃいませ」と迎えてくれた。客席はテーブルが1卓と鉄板前に椅子が4つ、壁沿いに4つ。先客は一人だけだったが、持ち帰り客がちょくちょくやってきた。
メニューに書かれた値段が、すこぶる安い。肉玉そばがワンコインで食べられるなんて、素晴らしい。せっかくなので精一杯奮発して、お好み焼そばの肉・玉子・イカ天入り(550円)を注文した。
先客のお好み焼きと平行して調理開始。麺は蒸し麺。袋から出したそのままの状態で先に焼く。焼きながら女将さんに色々とお話を伺った。聞いたところ60年近くになるらしい。長いこと地元の学生相手だったけど、口コミサイトとかできて一見さんも増えたので、あれこれ気を遣わねばならなくなった、と笑顔で語る女将さん。
「最近も台風とか噴火とかいろいろあったし……今年、良かったのはカープくらい」
「それ、大きいですね(笑)」
先客のお好み焼ができあがり、空いたスペースに生地を薄く丸く広げる。キャベツ、モヤシ、揚げ玉、豚肉と重ねて、生地を垂らす。焼いておいた麺をざっと解して乗せ、イカ天を割って乗せる。ひっくり返して、しばらく蒸し焼きに。
頃合をみて玉子を鉄板に落とし、目玉を崩して本体を乗せる。ひっくり返してソースを塗り、青海苔を塗す。
「ネギは掛けていいですか?」
「はい、お願いします」
この値段なのにネギ掛けが無料サービスだなんて、嬉しいなあ。熱々のできたてホヤホヤを手前に寄せていただき、鉄板から直接いただいた。
麺は中太の蒸し麺。ブロックのまま焼いたので、焦げ目は付いていない。野菜が高騰しているけど、キャベツとモヤシはたっぷり惜しみなく使われている。イカ天と天かすの風味もよい。クリスピーな玉子にモチモチの生地。コントラストが楽しい。
塗られたソースは割りと薄めなので、好みで後掛けするのも良し。オタフクソースの濃厚かつすっきりした甘さが食欲をさらに刺激する。値段の割にボリュームもあり。食べ終わる頃にはすっかり汗だくになってしまった。
そのうち後客も来て混んできた。550円を支払って店を出る。
「ごちそうさまでした、美味しかったです」
「ありがとうございます、お気をつけて」
家庭的な優しい味わいで、食べ修めにふさわしい良い店だった。地元で愛されるこういう個人店、やっぱり好きだなあ。ああ、来てよかったー。
店舗情報 | TEL: 082-241-3924 住所: 広島県広島市中区千田町2-10-6 営業時間: 11:00~20:00 定休日: 水曜日 |
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主なメニュー | お好み焼 そば・うどん 焼きそば・焼うどん 肉入 450円 肉・玉子入 500円 肉・玉子・イカ天入 550円 |
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