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喫茶マリヤ

8月の関西遠征特集も今週で締めとなります。ラストは京都でーす!


関西滞在6日目は大阪から京都へ移動。一泊だけ予約した烏丸御池のホテルに荷物を預け、まず向かったのは千本通にある喫茶マリヤ。昭和55年(1960年)創業というこの喫茶店に、前々から一度食べてみたいと思っていた焼きそばがあるのだ。

京都市 千本中立売 喫茶マリヤ

千本中立売でバスを下車してお店に着いたのは8月中旬、平日の11時過ぎ。真夏の京都の暑さは相変わらずだ。店名はマリ「ア」ではなくマリ「ヤ」なのね。屋号の書体や店の醸す雰囲気から年月の積み重ねが伝わってくる。

喫茶マリヤ 店内の様子

店内はいかにも昔ながらの喫茶店という趣だ。エアコンで冷やされた空気が実に気持ち良い。テーブルは8卓、先客3人。店員さんも3人。お客さんはモーニングを食べながら新聞などに目を通していた。

「いらっしゃいませ」とお冷を出してくれたお姐さんに、汗を拭いながらメニューをお願いすると、店頭のガラスケースでご覧くださいとのこと。なるほど、メニューはないのねとガラスケースをチェック。

ガラスケースでメニューをチェック

で、今日の目的は……あったあった、ありましたイタリアン焼きそば(500円)。そう、焼きそばにミートソースを掛けた、新潟名物として有名なイタリアン焼きそばである。山梨県下や西日本だと滋賀県長浜にもあるのはだいぶ知られてきたが、京都のここでも何故か提供されているのだ。

「イタリアン焼きそば(500円)をコーラ付きで」
「サービスでコーヒーか紅茶がつきますけど?」
「あ、それじゃアイスコーヒーで」
「食後でええですか?」
「はい」
「はい、焼きそばワンー!」

イタリアン焼きそば 500円

7分ほど待って湯気を立てたお皿が到着。ほほー、こういうビジュアルなのね。焼きそば+ミートソースという点は余所と共通しているが、トッピングなど見た目だけでもオリジナリティが際立っている。面白いなー。

かなり独特なビジュアルですな

麺はストレートの中細麺で、ところどころに焼き目が付いている。表面がザラッとした粉っぽい独特な麺だ。乾麺かも知れないが自信はない。具はキャベツとモヤシ。モヤシは細く、髭根付き。シャキシャキした歯ごたえを程よく残す程度に加熱処理されている。麺とは別々に炒めてあるのかな。

焼きそば自体は極薄めのソース味

焼きそばだけを食べてみると、ほんのり甘酸っぱいごく薄めのソース味だった。その焼きそばにトマトベースのミートソースが掛かっている。さらに刻み海苔と花鰹のトッピング。ミートソースに刻み海苔は韮崎の金糸雀で食べたけど、花鰹は初めてだ。

ミートソースやトッピングで複雑な味わいに

ミートソースやトッピングも混ぜて焼きそばを食べてみる。トマトと挽肉、海苔と鰹の風味が混じり合い、何とも複雑な味わいだ。ミートソースの量が控えめなので、全体として絶妙なバランスを保っている。後を引く美味しさでペロリと平らげてしまった。これならおやつ感覚で食べられるな。

食後のコーヒーはサービスで

食べ終えて、サービスのアイスコーヒーを一服。この焼きそばがいつからあるのか尋ねてみたが、年配の店員さんも覚えてないとのこと。しかし、かなり古いのは確かなようだ。これまで食べたイタリアン焼きそばとは異なる点も多いが、とても興味深く美味しい品だった。

外回りの営業らしき客が、昼食目当てで入ってきた。あの汗だくぶりだと、外は相変わらず容赦のない暑さらしい。ふむ、もう少し涼んでいこう。

喫茶マリヤ

店舗情報TEL: 075-464-0465
住所: 京都府京都市上京区千本中立売下ル西側
営業時間: 6:30~20:00
主なメニューイタリアン焼きそば 500円
コーラ付 600円