大衆鉄板食堂 栄屋 (東京都板橋区)

Share on FacebookShare on Google+Tweet about this on TwitterShare on LinkedIn

今週は今年に入ってから都内でオープンした焼きそば専門店のうち、最近知ったお店を中心にご紹介します。「えー、そんな店がオープンしてたの!?」みたいなことって、良くあるんですよね。


東京都内でちゃんとした横手やきそばを食べられる店は限られている。縁日で出ているのは横手やきそば暖簾会の公認を得ていない屋台ばかり。秋田の郷土料理店や大手のお好み焼チェーンなど食べられる店もあるにはあるが、横手やきそばを主力にしているわけではないので、いまいち食指が動かない。

五反田にて3月に撮影

そんな中で恐らく唯一、横手やきそば一本で勝負してきたのが移動販売の栄屋だ。2009年に横手やきそばがB1グランプリで優勝するずっと前から営業を続けている。私も今年の3月初旬に五反田でその栄屋さんの横手やきそばをいただいたのだが、期待以上に本場の味だった。詳しい出店情報はこちら。有楽町の国際フォーラムの前で出店していたりするので興味ある方はチェックして欲しい。

その栄屋が今年3月ついに店舗を構えたらしい。場所は板橋区。いたばしTIMESのこちらの記事を、知り合いがFBでシェアしているのを見て、つい最近知った。富士宮や日田はともかく横手の専門店は実に希少だ。これは個人的になかなかのビッグニュース。早速行ってみた。

板橋区 大衆鉄板食堂 栄屋

訪問したのは7月中旬、平日の夜20時過ぎ。私の自宅からだと環七沿いの東山町バス停からアプローチするのが最も近いのだが、普通は東武東上線の大山駅を利用するのが良いだろう。ハッピーロードのアーケードを抜け、川越街道を渡って住宅街を抜けると、日大病院前というミニストップのあるT字路が現れる。その角にあるのが目的の店だ。

横手やきそば暖簾会の幟を横目に入店。お店はこじんまりしていて、厨房に面したカウンターが6席と、小上がりテーブルが2卓ある。前客は一人だけだったが、あとからカップルや若者グループがやって来て、なかなかの繁盛ぶりだった。

大衆鉄板食堂 栄屋 メニュー

メニューは焼きそばのほか、酒肴が意外と充実している。大衆鉄板食堂の屋号に相応しく、定食類もある。黒板に書かれた本日のおすすめメニューもなかなか魅力的だった。とりあえず生ビール・キリン一番搾り(480円)を注文。肴にいぶりがっこクリームチーズというのを食べてみたかったが、残念ながら今日は品切れとのこと。

代わりにお願いしたのがホルモン鉄板焼(480円)。ムニュムニュのホルモンは、ほんのり酸味のあるタレが滲みていて、いい感じで焦げている。一緒に炒められている野菜も旨い。ウーロンハイをお代わりして、店主の前澤さんに色々とお話を伺った。

ホルモン鉄板焼 480円

前澤さんは横手の出身で、幼いころからあの藤春食堂の焼きそばで育ったとのこと。あの焼きそばの味を広めたいと思い、B1グランプリが始まるずっと前から東京で移動販売を開始。最初は売上も伸び悩んだが、そのうちリピーターも定着してイベントなどへの出店も増えた。さらに2009年のB1グランプリ優勝で横手やきそばの知名度も一気にアップし、その後は地元・横手の暖簾会とも連携して東京で横手やきそばの名前を広めているそうだ。

横手やきそば 550円

頃合いを見てこちらのお店の最もベーシックな横手やきそば(550円)を注文。麺は横手で見慣れた太い角麺を使用。具は豚ひき肉とキャベツで、ひき肉はたっぷり使われていた。そして半熟目玉焼きに青海苔、福神漬のトッピング。これぞ横手やきそばという王道スタイルだ。

ヒタヒタ、ダボダボのソース

使われているソースは甘めでサラサラ。ヒタヒタのダボダボ。本場だと後から自分で掛けるのが主流だが、東京だと客がそれに慣れていないから店の方であらかじめ調節しているのだろう。底の方から混ぜてください、とのアドバイスに従い、よく混ぜて頬張る。うむ、これだこれ、横手の味だ。

麺は軽く蒸してあるそうです

ただ麺がちょっとごわっとしてるのが気になった。横手やきそばは柔らかい茹で麺が特徴のひとつだが、これは若干蒸してあるっぽい。啜りやすさやモチモチ食感など、ちゃんと横手の特徴はあって美味しいんだけど、何故蒸し麺を……?

「すみません、変なことお聞きしますけど……」

と確認してみたところ、横手で使われる茹で麺そのままではなく、やはり軽く蒸しているそうだ。移動販売は持ち帰りが主体で、茹で麺より蒸し麺の方が味が保つ。しかも、蒸した方が東京の嗜好に合っている。その流れでこの店でもそれを踏襲し、茹で麺と蒸し麺の間を狙った処理を加えているとのこと。なるほど、納得。ちなみに麺の量は1人前200g。なかなかボリューミーだ。

半熟の黄身を潰してモチモチ麺に絡める

半熟の黄身を潰してモチモチ麺に絡めれば、甘目のソースと相まってさらに味わい深くなる。東京でこれだけ美味しい横手やきそばが食べられるってのは嬉しいなー。東京から秋田まで行くのはかなりハードルが高いけど、ここなら都民も手軽に本場の味を味わえるだろう。

ウーロンハイをもう一杯お代わりして、お会計は2310円。オープンして数か月だがすでに常連さんも付いていて、酒場としても楽しい空間だった。「都内で横手やきそばが食べられる店って、どこですか?」と質問される度に、「うーん」と困ってきたけど、ようやく自信を持ってオススメできる店ができた。また寄らせていただこうっと。

大衆鉄板食堂 栄屋

ブロぐるめ! 食べ歩きポータル←足跡代わりにクリックしていただけると
  更新に張り合いが出ます。

店舗情報TEL: 03-6909-3515
住所: 東京都板橋区大谷口上町37-13
営業時間: 11:00~15:00 17:00~23:00
定休日: 日曜・祝日
ホームページ
主なメニュー横手焼きそば 550円

豚マヨ焼きそば 650円
エビマヨ焼きそば 650円
豚キムチ焼きそば 700円
ホルモン焼きそば 650円
オムそば 600円
This entry was posted in 板橋区 and tagged , , , , , . Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*