サイフォン (東京都江戸川区)

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タイの焼きそば特集の2週目は、パッタイとは異なる太さのライスヌードルを使った焼きそばをご紹介します。麺だけでなく味付けも全く違うんですよ。


小岩のタイ料理店、サイフォン。前々回に紹介したバーン・タムのタムさんがかつて在籍した店のひとつで、某口コミサイトのタイ料理部門で全国1位という超人気店だ。料理も当然タイ・イサーンがメイン。しかしなんというか、そういう謳い文句が霞んでしまうほどの個性的な店である。

小岩 タイ料理 サイフォン

訪問したのは3月下旬、日曜の夜9時過ぎ。屋号の「サイフォン」はタイ語で「雨筋」を意味するそうだが、たまたまこの日も雨だった。JR小岩駅から5分ほど歩いて到着。派手な外装の店舗だが、中の様子が全く分からない。とりあえず入ってみる。

サイフォン 店内の様子

入ってびっくり、内装は完全にキャバクラ、いやキャバレーのそれ。フロアは広く、大小のボックス席が10卓ほど配置されている。天井からはミラーボールが吊るされ、ステージには大きなカラオケ用のモニターとドラムセットが置かれていた。人気店なのだが、日曜の夜のこの時間でしかも雨。さすがに先客は7~8人のグループ1組と、カップル1組だけだった。

シンハービール 700円

着席して、とりあえずシンハービール(700円)とヤム・タクライ(レモングラスのサラダ/1200円)を注文。すぐに運ばれてきたビールをぐっと煽る。隣席のグループは多国籍な女性たちで、カラオケを始めたがっているが「9時半からだからもう少し待って」と店員さんに断られていた。なるほど、もうすぐ始まるってことか。そっかそっか。

ヤム・タクライ(レモングラスのサラダ) 1200円

ヤム・タクライ(ยำตะไคร้)はタイ東北部・イサーン地方で普及している料理だ。「ヤム(ยำ)」が「和える」、「タクライ(ตะไคร้)」は「レモングラス」で、レモングラスのサラダのこと。レモングラスは長ネギに似た形状のハーブだが、かなり繊維が硬くそのままだと食べづらい。サラダ(ヤム)にする場合はその繊維を断ち切るよう、みじん切りにする。

レモングラスのみじん切りのサラダです

サイフォンのヤム・タクライは、たっぷりのレモングラスと赤玉ねぎ、挽肉、エビ・イカ・ホタテのシーフードを和えたもので、パクチーがトッピングされていた。酢っぱめの味付けで唐辛子も利かせてある。レモングラスの爽やかな風味も相まって、甘酸っぱ辛く美味しい。いかにもイサーン的な品だ。シーフードも大ぶりで良い。

サイフォン メニューの一部

ヤム・タクライがだいぶ減ったころに、瓶ビール(アサヒ)と本日の目的の品=パッシーユ(1200円)を注文した。パッシーユ(ผัดซีอิ๊ว/Pad See-ew)はタイ王国の焼きそばの一つで、ここのメニューでは「パット・シィーユー」「醤油味焼きそば」と表記されていた。

パット・シィーユー(醤油味焼きそば) 1200円

パッシーユとパッタイとの一番の違いは使っている米麺にある。パッタイは先週紹介した通り、センレック(เส้นเล็ก)という2~3ミリほどの太さの平たいライスヌードル(クイッティオ/ก๋วยเตี๋ยว)を使っているが、パッシーユはさらに幅広い、きしめんに似たライスヌードル=センヤイ(เส้นใหญ่)を使う。食感もきしめんに似てモチモチしている。

麺は幅広のセンヤイを使用

具は鶏肉、玉子、白菜、小松菜が使われていた。さらに味付けもかなり違う。パッシーユの「シーユ(ซีอิ๊ว)」はタイ語で「醤油」のこと。当然味付けは大豆を原料とするシーユーカオ(ซีอิ๊วขาว/タイの醤油)やシーユーダム(ซีอิ้วดำ/黒醤油=ダークソイソース)がベースとなる。この店では「ナムマンホイ(น้ำมันหอย)」≒オイスターソースも加えてあるのか、塩気に旨味と甘味が加わっている。唐辛子は使われておらず辛味は無し。あっさりしていて焼きうどんぽい味わいだ。鶏肉と玉子だから親子焼きうどんとも呼べる。

鶏肉と玉子を使った親子焼きうどん的な品

見た目も味も、香港や広州などで食べられている干炒河粉や、マレーシアのチャー・クェイティアオととてもよく似ていて、パッタイ以上に中華料理の影響が色濃いという印象を受けた。恐らくパッタイよりも日本人には馴染みのある味わいだろう。最近は置いているタイ料理店も増えているし、エスニックが苦手だけどタイ料理店に来てしまった、という方にオススメしたい。

夜9時半以降はカラオケ解禁

食べているうちに9時半を過ぎ、フロアの照明が落とされた。間をおかずに隣のグループによる日本語、英語(フィリピン人もいる)、タイ語、韓国語が入り乱れる国際的なカラオケ大会が始まり、ステージの周りで踊りだした。タイ人らしき女の子がおいでおいでしているけど、照れくさくて遠慮してしまった。なんだこのカオスな空間は。これが明け方まで続くのか。

料理の味以上に店の雰囲気に飲まれつつお会計。3800円。客はカラオケに夢中でシェフは厨房から出て一休みしていた。人の良さそうな笑顔だ。それにしても面白い空間だなー。今度は遠慮せず、ステージまで行って一緒に踊ってみようかなと思う。

サイフォン

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店舗情報TEL: 03-5668-7131
住所: 東京都江戸川区南小岩8-10-2 交友ビル 1F
営業時間: 17:30~翌朝5:00
定休日: 無休
主なメニューパット・シィーユー(醤油味焼きそば) 1200円
ヤム・タクライ(レモングラスのサラダ) 1200円
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