茶房 枯山水

前回、三島の細くてゴワゴワした麺の焼きそばを紹介したが、対照的な太麺を使った焼きそばも近くにある。沼津市と三島市に挟まれた駿東郡清水町、柿田川湧水群で知られる町の喫茶店、茶房・枯山水の焼きそばがそれだ。

駿東郡清水町 茶房 枯山水

訪れたのは9月上旬の日曜日。伊豆ツーリングの帰りに寄ってみた。店舗は広い駐車場の奥にある。入り口が正面ではなく右側にあるので、ちょっと分かりづらいかも。

清水町 茶房 枯山水

フロアは何やら複雑な造りで、ボックス席が多数あり。ランチタイムだったため、店内は地元のお客さんで賑わっていた。窓から見える庭は、屋号の通りちょっと枯山水っぽい。なかなか風流である。

茶房 枯山水 店内の様子

メニューを見ると食事が充実していて、喫茶店というよりもレストラン寄りだ。サーロインステーキなど売りにしている。そのメニューの筆頭が焼きそば(690円)だった。

茶房 枯山水 メニュー

下の方に写真が載っているフレンド焼きそばに一瞬「おっ?」となったが、ミートソースを掛けたりしているわけではなく、単に焼きそば2人前だった。焼きそばとお好み焼きのセットもあるけど、食べ歩きなので焼きそば単品にしておこう。

アイスコーヒー 410円

焼きそばと一緒にアイスコーヒー(410円)も注文。伝票に「ミヤ」「IC」と書かれていたが、「ミヤ」はミックス焼きそばの略かな。この季節にしては涼しい日だったが、冷たくて美味い。

焼きそば 690円

注文から10分余りで鉄板が運ばれてきた。麺はうどん並の太さの茹で麺だ。太いとは聞いていたが、ここまでとは思わなかった。具は豚肉、小エビ、イカ、キャベツ。ハムもひと切れ入っていた。青のりや紅生姜は無し。

うどん並の太さの茹で麺

味付けはなんとケチャップ味。ソースもたぶん混ぜているのだろうが、ケチャップの甘さが全面に出ている。モチモチの太麺と相まって、まるでナポリタンだ。麺の太さや味わいは、平塚の吉香に通じるものがあるなあ。小エビやイカも素朴な美味しさで良いアクセントになっていた。

小エビやイカも素朴な美味しさ

静岡でこういう太麺は珍しい。ご飯が欲しくなる系のコッテリした味付けなのも貴重だ。先週紹介した沼津の珈琲屋ぼあもそうだったけど、全国各地の喫茶店にはまだまだ面白い焼きそばが隠れてそうだな。

ちなみにこちらも先週紹介したお好み焼・さか井と同じく、沼津ご出身のRetty社・高橋さんに教えていただいた。貴重な情報、ありがとうございました!

枯山水

店舗情報TEL: 055-972-2747
住所: 静岡県駿東郡清水町堂庭297-1
営業時間: 9:00~22:30
(レストラン:11:30~15:00 17:00~21:00)
定休日: 水曜
主なメニュー焼きそば 690円
アイスコーヒー 410円