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日の出製麺所

2017年5月21日

神奈川の焼きそば特集の最後に超個性的な3つの焼きそばをご紹介。まずはこちら。


厚木市の郊外に店を構えるラーメン屋、日の出製麺所。メインメニューを4種に絞り、そのどれもが人気だという。東京ラーメン、味噌ラーメン、餃子、そして「そば焼き」。そば焼き? 何それ、食べに行かなきゃ。

厚木市 日の出製麺所

訪れたのは4月中旬の平日。正午前という時間帯で外に五人の順番待ちという人気ぶり。店の前を通る4車線の県道は、慢性的な厚木の渋滞を避ける大型車がひっきりなしに往来している。創業は2004年8月で割と最近だが、店名と同じく店舗も意識的なレトロ趣味だ。内装・外装とも郷愁を誘うホーロー看板を多用している。

10分ほど待って店内へ。客席は厨房に面したカウンターが10席ほどで右手一番奥に案内された。左手にもテーブル席があるようだ。

日の出製麺所 メニュー

メニューは前述の通り基本は四種類だが他に炒飯や餃子定食もあった。こういう業態のラーメン屋にしてはかなり良心的な価格設定だ。

この店が平塚の「味の味噌一」という行列店の流れを汲むということもあって、4つのメニューの中では味噌ラーメンが一番人気らしい。ただ周りの様子では透明感のある鶏がら醤油スープに細麺の東京ラーメン、一個一個が大ぶりの餃子、そして件のそば焼きも万遍無く注文されていて、どれも美味しそうだった。

とりあえず大・並・小の三サイズある中から、そば焼きの並(550円)を注文。なお、そば焼きという呼び方は神戸市長田区辺りを思い出させるが、この店とは関係無さそう。

「お待たせしました、そば焼きです」

しばらく待って、付け合せのスープのお椀と皿をカウンター越しに渡された。皿には生キャベツの千切りが山盛りになってる。

そば焼 並 550円

この大量の千切りキャベツがこの店のそば焼き最大の特徴だ。キャベツにはたっぷりマヨネーズが掛けられ、温泉玉子がトッピングされている。こいつをやっつけて、その下に埋もれている麺を発掘しなければならない。

大量の千切りキャベツの下にソース味の平打ち縮れ麺

キャベツの山から掘り出されたのは自家製の縮れた中細平打ち麺。モヤシ、挽肉、ホウレン草の具と炒められ、ソースで味付けされている。脇には紅生姜が添えられ、キャベツが無ければ割とオーソドックスなソース焼きそばである。出された際はそのボリュームに怯んだが麺そのものの量はほどほどだ。麺もソースも美味しく、キャベツ山盛りも面白い試みである。

付け合せのスープはラーメンにも使われている品だろう。挽肉、ホウレン草に刻み葱が浮いてすっきりした風味でこれも美味い。

店のWEBサイトではピリ辛と謳っていて実際コショウも沢山使われているが、ソース自体は甘めで、キャベツのマヨネーズと絡んで全体的にマイルドな印象の味わいだった。ただ食べ終わる頃には全てマヨネーズ味になってしまうのが少し残念な点。後から来た客が「そば焼き大、マヨ抜きで」と注文していたが、なるほど、その手もありだな。

日の出製麺所

店舗情報TEL:046-229-5183
住所:神奈川県厚木市長沼408-1
営業時間:11:30~15:00、18:00~21:00
定休日:水曜日
ホームページ
主なメニュー東京ラーメン 小550円 並650円 大700円
味噌ラーメン 小550円 並650円 大700円
そば焼 小450円 並550円 大600円
餃子 300円
御飯 小100円 並200円 大200円