ミッキー飯店
東京の中野坂上に、ミッキー飯店という大衆中華料理店がある。創業は昭和44年。配信オリジナル版『孤独のグルメ』にも登場した人気店で、先日は雑誌『Hanako』で小石原はるかさんとクック井上。さんも紹介していた。
このミッキー飯店、ランチタイムしか営業しておらず、しかも木曜と日曜が定休日なので、なかなかハードルが高めである。私が訪問したのは4月上旬、土曜の正午前のこと。
地下鉄丸ノ内線中野坂上駅から10分ほど歩いて、お店にたどり着いた。客席はカウンター4席とテーブル2卓。入店時点でほぼ満席だった。運良くカウンターが1つだけ空いていたので、そこへ着席。
カウンターに腰掛けて頭上のメニューを眺めると、屋号の「ミッキー」を関した品々が、ずらっと並んでいた。「創業昭和四十四年の味」「レバーと豚肉と野菜のピリ辛あんかけ」を謳っている。
左の方には他にも中華系メニューが並んでいた。焼きそばもあるが、全てかた焼きそばで柔らかいのはない。注文したのはミッキーカタ焼きそば(780円)。この店の名物、ミッキーシリーズの一つだ。
同品の調理の様子は、カタ焼きそば研究科のmaruosaさんが動画を公開してくださっている。出来上がりを待ちながら音を頼りに調理手順を追ってみたのだが、メインの食材を炒めたあと、スープを注いで蓋をして、かなりじっくり煮込んでる点が印象的だった。
やがてドーンと盛られた大きな皿と、中華スープの入った小ぶりの椀が渡された。カリカリに揚げられたストレート麺に、オリジナルの餡がたっぷり掛かっている。この餡がミッキーシリーズの特徴なのだ。こちらのレシピが参考になる。
まず目に飛び込むのは大きなレバーと、大量のキャベツだ。レバーは一切れを食べるのに、三口くらい掛かりそうな大きさで、とても食べ応えがある。
餡にはレバーのほか、豚肉・人参・筍・ニラ・玉ねぎなどが使われている。スライスされた椎茸も入っているらしい。麺は水分で柔らかくなりやすいタイプだ。餡の直下のは引き出して啜れるほど、しなやかになっていた。
食べてみると、豆板醤と醤油を主体にした味付けで、なかなか辛い。激熱で口の中を火傷してしまったけど、強烈なインパクトの味わいでめっちゃウメーン! これは癖になるなー。
カウンターの置いてある調味料の酢を回し掛けると、辛さが少しまろやかになり、これも美味しかった。付け合せのスープも王道の大衆中華味。55年も愛されてきただけあって、どれも間違いない旨さだ。
食べ終えた頃には汗だくになってお会計。店を出ると、ひんやりした風が心地よかった。ミッキーシリーズも良いけど、次回はニンニクチャーハンや餃子も食べてみたいなあ。
店舗情報 | 住所: 東京都中野区本町2-17-4 営業時間 : 11:15 - 14:15 定休日: 木・日 |
---|---|
主なメニュー | ミッキーカタ焼きそば 780円 ミッキーライス 780円 ミッキーラーメン 780円 |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません