炭火家おだづもっこ
高円寺に牛タンや気仙沼ホルモンなど、宮城県の郷土料理を提供している店がある。屋号は炭火家おだづもっこ。そこに何やら変わった焼きそばがあるらしい。「友達がそこでバイトしてる」という知人と一緒に行ってみた。
訪問したのは9月中旬。平日の19時半くらい。JR高円寺駅から線路沿いを中野方面に歩き、環七を渡ると目の前に看板が現れた。店内はコの字カウンターとテーブルが2卓。客は7割ほどの入りだ。ちなみに「おだづもっこ」とは宮城弁で「お調子者」のことらしい。
とりあえずカウンターに腰掛けて2人とも生ビール(480円)。ビールはサントリーモルツ。と、隣で飲んでるでかいジョッキが目に入り、2杯めはレモンサワー(420円)の超ドデカグラス(+300円)ってやつを注文してみた。
なるほど、でかい。生ビール用のジョッキがずいぶんと小さく見える。おかわりの手間が省けて、たぶん価格的にもお得なのだろうが、いかんせん手首が疲れるのが難点だな。
この日のお通しは、鶏と豆腐の煮物だった。おつまみもいろいろ注文。まずは「おごご(350円)」。柚が香る白菜漬けだ。たぶん「おこうこ」を宮城弁で発音すると「おごご」になるのだろう。
続いてはカツオのなめろう(550円)。なめろうというとアジが定番だが、カツオもあるのか。カツオの旨味に薬味と味噌で酒が進む。超ドデカグラスが軽くなってゆく。
そして気仙沼ホルモン(650円)。半世紀ほど前から気仙沼で普及しているご当地グルメで、味噌ニンニクだれに漬け込んで焼いた豚のモツをキャベツの千切りと一緒に提供する。本来はウスターソースを掛けるらしいが、酸味の効いたタレもキャベツに合う。いつか現地でも食べてみたいな。
他に焼き鳥の盛り合わせも注文した。串もり5本で550円。屋号に「炭火家」と冠しているだけあって、炭火焼きももちろん美味い。写真の3本とは別にあとから来た「丸ハツ」のプリッとした歯ごたえが特に印象的だった。
締めに目的のおだづもっこ焼きそば(680円)。この焼きそばはなんとイカの塩辛を具に使っているのだ。中細の蒸し麺とイカ塩辛をフライパンで炒めたところに、生クリームを適量注いで混ぜ合わせる。青ネギと海苔をトッピングして出来上がり。
口にするまではイカの塩辛さが尖り過ぎてるのではと予想していたのだが、生クリームがその角をまろやかにまとめあげている。和風パスタ屋の明太子スパゲティや、ニューヨークのYakitori Taishoで食べたサーモンクリーム焼きそばと似た塩梅だ。塩加減の強い食材でも、こうすれば焼きそばに使えるんだなあ。
途中から日本酒に移行して、お会計は7500円くらいだったかな。同行者の友達はバイトが休みの日だったが、たまたま客としてやって来ていて、二人で盛り上がっていた。駅から割と近い上に朝5時までやっているので、いつかまた利用させてもらおう。その時は牛タンを食べたいなあ。
店舗情報 | TEL: 03-4283-8173 住所 : 東京都杉並区高円寺北1-3-2 ロングヒル高円寺ビル 1F 営業時間: 18:00~翌5:00 定休日: 無休 → ホームページ |
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主なメニュー | おだづもっこ焼きそば 680円 気仙沼ほるもん 650円 カツオのなめろう 550円 串もり5本 550円 おごご 350円 |
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