ほんま門
野方駅北原商店街の北端近くに「ほんま門」というたこ焼き屋がある。開業は確か2006年くらいだったと思う。たこ焼き以外にも大阪風のコナモン全般を提供していて、店内でそれをつまみに飲むこともできる。地元民なら誰もが知っているリーズナブルな店だ。
私も開店当初からときどき通っている。こないだの冬からずっと長期休業でどうなることかと心配だったが、この6月に無事に営業再開して、ホッとしたところだ。ちなみに最近改めて調べたら、母体はなんと包装資材の会社らしい。今さら知って驚いた。
8月に入ってから土曜の夜に軽く一人飲みで訪れてみた。リーズナブルと書いたが、本当に価格が安い。たこ焼きは一人前(1舟・6個)で200円(税込210円)。お好み焼きの豚玉が390円(税込424円)。焼きそばが450円(税込486円)。食べ物だけじゃなく飲み物も安い。キンキンに冷えたジョッキで提供されるアサヒ・スーパードライの生は390円。サワー・酎ハイは290円から。
私としては安さばかりを強調したくないのだが、「味だけやなく値段も大阪のほんまモンでっせ」という意気込みを感じる店なのだ。席数が限られているためいつも混んでる。まあ、この価格なら仕方あるまい。
で、肝心のたこ焼きだ。店頭で常に焼いていて、持ち帰りの客がひっきりなしに訪れる。ひと玉が手ごろなサイズで、外はフワッと、中はトロトロの完全なる大阪スタイル。もちろんひと玉ごとにタコもちゃんと入っている。焼きたてを一口で頬張って火傷したことも何度かある。今回はソース味を注文したが、醤油やポン酢、ネギマヨなど味のバリエーションが豊富なのも嬉しい。
開業時はこのたこ焼きが一人前なんと150円だった。その後段階的に値上がりして今は200円だが、それでも安すぎる。知り合いの飲食店主が野方に出店する際に、地域の価格帯調査でこの店を知ってショックを受けたと言っていた。そりゃそうだ、普通なら倍は取ってもおかしくないもんなー。
2杯目にウーロンハイ(290円)。それとオムそば(550円)を注文。麺を鉄板に乗せ、蓋を被せてじっくり焼く。しばらくして麺をほぐす。その傍らで野菜も水を少量加えて蓋をかぶせる。スライスした豚バラ肉を焼き、一口大に切り分け。混ぜ炒めて焼きそば用のソースで味付ける。
完成した焼きそばを鉄板に盛り付けてから、薄く玉子を焼き上げて焼きそばを覆う。マヨネーズとソースを格子状にトッピングして出来上がり。卓上に置かれた魚粉と青海苔を、お好みで振り掛けてみた。
麺は太麺。一時期、細麺に代わってしまったが、大阪の焼きそばならやはりもっちり太麺と濃厚ソースが王道だろう。シャキシャキの野菜とフンワリした玉子焼きで美味しさ倍増。普通のソース焼きそばが450円なのも安いが、100円増しでオムそばにできるのも実にお得だ。
この日はサクッとこれで切り上げた。お会計は税込み価格を足し上げて1538円。ちなみにお好み焼きもみじん切りのキャベツをたっぷり使い、時間を掛けてじっくり分厚く焼き上げた、いかにも大阪という品だ。ほんまもんの大阪風コナモンで飲みたいなーって時にぜひ利用してほしい。
店舗情報 | TEL: 03-3223-0254 住所: 東京都中野区野方6-18-13 |
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主なメニュー | ソース焼きそば 450円 塩焼きそば 450円 キムチ焼きそば 550円 オムそば 550円 たこ焼き 200円~ お好み焼き 390円~ 生ビール 390円 サワー・酎ハイ 290円~ |
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