大金星 総本店
「お値段以上の大衆居酒屋」というキャッチコピーで都内に10店舗を展開している居酒屋チェーン、大金星。このチェーンがかなり焼きそばに力を入れている。とある焼きそば好きのグループに誘われ、大金星本店で飲む機会があったので紹介しておこう。
大金星は2009年1月に田町にて1号店を開業し、現在は2014年にオープンした門前仲町店が総本店となっている。訪れたのは2月中旬、平日の19時ごろのこと。客席は1階と2階に分かれ、我々のグループは2階の座敷席にいた。仕事を終えて駆け付けたので、自分が最後だ。
「お待たせしてすみませーん」と頭を下げつつ、男性5人で乾杯! 生はサッポロ、瓶も赤星がある。うーん、もうそれだけで好きになりそう。ジョッキがキンキンに冷えていて、泡の外周が半分シャーベット状になっている。2月にはちょっと冷え過ぎだが、夏なら最高だろうねー。
つまみもあれこれ頼んだが、代表的なものをピックアップしておこう。まずはモツ焼き。焼きそばに次ぐ大金星の看板メニューだ。新鮮朝挽きを謳っていて、おまかせ5本で800円。単品だと1本160~200円。私が普段行く秋元屋なんかに比べると若干お高めだが、一切れが大きいので許せてしまう。焼き加減も上々だ。
煮込みは豚モツを使った白みそ仕立てのもつ煮込み(390円)と、牛すじを使った牛すじ煮込み(580円)の2種類ある。注文したのは後者。甘目の醤油仕立てでとろっとろに煮込まれている。コンニャクも良いアクセントになっていた。
円盤焼き餃子(460円)はパリパリの羽根つきタイプ。箸で崩しながら取り分け、タレに付けて頬張る。ビールに合わないわけがない。焼きむらがあるのはご愛嬌。その他、つゆだくの揚げ茄子(460円)や大人の麻婆春雨(680円)などを平らげた。
そして締めの焼きそば。こちらでは「屋台風鉄板夜鳴き焼そば」というのが正式な商品名で、面白いのがその注文方法だ。焼きそばは毎時ゼロ分、1時間置きに焼きあがる。その30分前に各テーブルへスタッフが注文を取りに来るという独特なシステムを採用している。
無印の焼きそばは390円とかなりリーズナブル。さらにもろもろトッピングした「のっけ盛」というオプションも用意されている。例えば目玉焼き盛は600円。目玉焼きで200円以上アップというと高い気がするが、実は目玉2つのトッピングなのでそこまで割高というわけではない。
「どれにしましょうか?」
「一通り頼みましょうよ」
「5人いるから喰えますよね」
「オム盛は被るから、それはチーズオム盛の方で」
「じゃ目玉焼きとチーズオム、ネギぼっかけね」
「あと普通の焼きそばも忘れずに」
結局、焼きそばを4つも注文してしまった。店員さんも苦笑いしている。5人グループとはいえ、これまで散々食べているのに皆、良く食べるなあ。人のこと言えないけど。1時間に1度きりという機会損失も心理的に作用しているのかも知れない。
30分後、まずやってきたのはノーマルの焼きそば(390円)だ。麺は太めの角麺。ソースは割と濃厚な甘目のソース。具は粗挽きの豚ひき肉にキャベツ。花鰹に青海苔がトッピングされ、脇に紅生姜が添えてある。
モッチリとした太麺にコッテリとした味付けがマッチしている。粗挽き肉やクタッとなったキャベツの食感、コクも良い。さすが看板メニューだけあって、こだわりを感じるソース焼きそばだ。つまみに良し、締めに良し。この食べ応えで390円ってのはお得だなー。
目玉焼き盛(600円)とチーズオム盛(700円)は、デフォルトでマヨネーズが格子状に掛けられている。どちらもソースに加え、卵とマヨの風味が味わいの濃厚さを増していた。ぼっかけの甘味とネギが爽やかさを活かしたネギぼっかけ盛(750円)もひと味違った美味しさだ。ただ、とりあえずはノーマルを試すのが良い気がする。基本は大事だからね。
一通り平らげてお会計。門前仲町と言えば、つい先日も鉄板バル・魂の焼きそばなる店ができたばかりだ。ソース焼きそばとアルコールの親和性はかなり高いので、今後も焼きそばを売りにした酒場が増えてくるような気がする。飲み過ぎに注意せねば。
店舗情報 | TEL: 03-5809-8129 住所: 東京都江東区門前仲町1-8-9 1F・2F 営業時間: 17:00~翌3:00(日祝 ~24:00) 定休日: 無休 → ホームページ |
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主なメニュー | 屋台風鉄板夜鳴き焼そば 390円 焼そば のっけ盛 目玉焼き盛 600円 オム盛 650円 チーズオム盛 700円 ネギぼっかけ盛 750円 |
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