SAND
明けましておめでとうございます。2017年も焼きそば名店探訪録をどうぞよろしくお願いいたします。さて、今週は飲み屋さんの焼きそばを3連発! お屠蘇片手にお読みくださいませ。
家のすぐ近くにSANDという行きつけの店がある。タパスをメインにした多国籍料理を楽しめる、スタイリッシュかつ気安い飲み屋さんだ。カフェバーか、それともバルか、ジャンルの説明が難しい。
場所は野方駅から見て南側の環七沿い。カウンターが6席ほどとテーブル・ボックス一つずつのこじんまりした店で、秘密の隠れ家的なロフト席もある。常連さんには映画好きが多く、店内のモニターで流れている昔の作品や、封切された新作などを話題に毎夜ワイワイやっている。
そしてこちらが店長の貝塚さん。常連からは「貝さん」と呼ばれている。「貝さーん、写真撮らせて―」とお願いしたら、なんか渋い顔を作ってくれた。どーも、お世話になっております。あまり誉めるのもなんだが、こう見えて研究熱心で多才な方なのだ。
レギュラーメニューでは、SANDの屋号にちなんでか、かつサンドやさばサンドの評判が良い。厚めの揚げたてカツをオリジナルのソースに浸したかつサンドは、つまみにも締めにもいける。グリルしたサバをバケットに挟んだ、さばサンドも旨い。あと、4つほどのタパスを盛り付けたお通しのプレートも楽しみのひとつだ。
さて、そろそろ本題の焼きそばの話をせねば。今回紹介するのは最近日替わりメニューに定番として載るようになったパクチー焼きそば(550円)だ。私の焼きそば食べたいオーラが効いたのだろうか、わざわざ新メニューを開発してくれたらしい。ありがたやありがたや。
麺は市販の焼きそば用蒸し麺を使用。一緒に炒めてある具は豚肉のみ。そしてトッピングにパクチーどっさり。脇に串切りのレモンが添えてある。ステンレスのお皿も含めて、東南アジアの屋台で出てきそうなビジュアルだ。
味付けは刻みニンニクとバターに黒コショウ、そしてシーズニングソースが使われている。シーズニングソースは「ソープーカオ」とも呼ばれるタイ産の調味料だ。ちょっと味見させてもらったが、エスニック風味の麺つゆ的な味わいだった。
そのシーズニングソースにバターと豚肉の濃厚さ、パクチーの香りが混然一体となって、後を引く美味しさの焼きそばに仕上がっている。もちろん酒にピッタリ。レモンを絞って、さっぱりさせても旨い。シンプルに見えて奥深い焼きそばである。
お昼はランチもやっているので、お近くの方はぜひ一度、いえ三度(サンド)はお寄りを。いつものことながら馴染みの店を紹介するのはなんとなく照れ臭いが、楽しい店ですよー。
店舗情報 | TEL: 03-6318-0861 住所: 東京都中野区野方5-25-1 ツインビル1F 営業時間: 12:00~15:00 18:00~12:00 定休日: 日曜日・第1月曜日 |
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主なメニュー | パクチーやきそば 550円 サバサンド 600円 ナポリタン 700円 サッポロ黒ラベル 生 420円 ハウスワイン(赤・白) 400円 |
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