カフェ・フィガロ
筑豊地方の直方(のおがた)市に「焼きスパ」というご当地グルメがある。1980年~90年代に営業していた喫茶店「夕やけ」が元祖で、地域振興のために市内の飲食店有志が復活させたそうな。
「焼きそばブログなのにスパゲティもいいの?」という声も聞こえてきそうだ。いわゆるロメスパなど炒めたスパゲティは一応焼きそばの範疇にも入るんじゃないかなと実は思っているのだが、そこまで広げると手に負えなくなりそうなので普段は控えている。ただ今回は「焼き」というのが料理名に入っていることもあり、例外的に当ブログで取り上げてみた。
前置きが長くなった。頃は8月上旬、平日の夕方。やってきたのは直方の明治町商店街。立派なアーケードだが地方の駅前の例に洩れずシャッターが下りている店が多い。目的の店、フィガロは商店街の真ん中あたりのビルの2階にあった。
階段を登って店内へ。道路に面した側が客席スペースになっていて、20人分ほどの椅子とテーブルが置かれていた。夜営業が始まったばかりの時間帯なので先客は無し。
「いらっしゃいませ」
紳士的な雰囲気のマスターに促されてカウンターに着席。壁にはカラフルな酒瓶が並んでいる。昼は喫茶店、夜はカフェバーという営業業態の店で、今はバータイムなのだ。
まずはフードメニューをチェック。スパゲティーにプレート、フライにピザ。うむ、喫茶店かつバーに相応しい品揃えだ。お好み焼きがあったりするのが微笑ましい。焼きスパ(650円)はもちろんスパゲティのカテゴリに入っている。
とりあえず「サントリー モルツ・ザ・ドラフト」樽生のジョッキ(550円)を注文。冷たくて美味い。「どちらから?」という会話から始まって、目的で来たことをマスターに伝えると「早速お作りしましょう」とのこと。厨房で調理する音が聞こえ、しばらくして白いお皿が運ばれてきた。
手前の焼きスパ。麺はもちろんスパゲティ。具は豚肉・キャベツ・玉葱。奥にはサラダが盛り付けられている。見た目はナポリタンそのものだ。
味付けはケチャップがベースだが、それだけでなく醤油や味醂を使っているのがナポリタンとの違いらしい。とは言え、食べてもあまり分からない。
粉チーズやタバスコもあとから使ってみた。うん、これやっぱりナポリタンだわ。懐かしい味わいで美味しい。サラダもポリポリ。普段の焼きそば食べ歩きではなかなか味わえないので地味に嬉しい。
焼きスパを平らげたあともギネス(600円)をお代わりして、お店の方やあとからきたお客さんとのひとときを楽しんだ。お会計は1800円。良い心持ちで直方駅に戻ったが、次の電車は30分待ちだった。もう一杯飲んでこれたなあ。
店舗情報 | TEL:0949-22-6211 住所:福岡県直方市古町17-13 コルソ101 2F 営業時間:10:00~14:00 18:00~翌2:00(夜営業は平日のみ) 定休日:第1・3・5日曜 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼きスパ 650円 |
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