餃子荘ムロ
高田馬場の餃子荘ムロ。昭和29年(1954年)創業、餃子の名店として知られる老舗の飲み屋だ。5種の餃子のほか、チャップスイや五目焼きそばなど中華系の酒肴が充実している。
昨年の8月上旬、平日の19時過ぎに訪問。店舗は高田馬場駅の戸山口から徒歩数分。きたな美味い店でも紹介されたほどなので、何と言うか歴史を感じる建物だ。縦書きの看板だと「ムロ」が「台」に見えてしまう点がちょっと面白い。
店内は奥に細長く、左手が厨房、右手がカウンター席になっている。二階もあり、大人数だとそちらへ案内されるようだ。食べ物はなるべく追加のないように、という特殊なルールの注文方法なのでご注意を。
まずはビール(400円)とノーマルな餃子(650円)からスタート。ビールは小瓶のザ・プレミアム・モルツ。白髪葱に味噌ダレを乗せたのがお通しで出された。
餃子は注文が入ると主人か女将さんが目の前で作ってくれる。小さな麺棒を手馴れた手付きで転がして皮を伸ばし、リズミカルに餡を包んでゆく。
綺麗なキツネ色に焼き上がった餃子は見るからに旨そうだ。皮のサクッとした歯応えの後に、肉・野菜の旨味と八角など香辛料の風味で口の中が満たされる。小さめの粒が7個で650円というのはちょっと高いが、外せない一品だ。
ビールが無くなったので次はホースネック(400円)というカクテルを貰った。正しくは『ホーセズ・ネック』と呼ぶそうで、ウイスキーをジンジャエールで割ってレモンを添えたものらしい。口当たりが良く、良すぎて怖い。ついでに隣のお客さんが飲んでいた二鍋頭というのをお猪口に半分だけ味見にくれた。アルコール度数56度の白酒だ。さすがにきつい。
続いての肴はチャップスイ(700円)。以前、少し触れたがチャップスイ(チャプスイ)はアメリカ生まれの中華料理だ。日本では店によって随分とスタイルが異なり、ここムロでは脂っ濃い肉野菜炒め風の料理が出てくる。酸味が結構効いていて、干し椎茸が特に美味しく感じた。
最後にホースネックのお代わり。それと五目焼きそば(900円)。焼きそばが出る前に酢と辛子の入った小皿が出されるので先に溶いておこう。長野のあんかけ焼きそばに付き物のカラシ酢を思い出しても良い。
麺は細く縮れ茹で麺で柔らかめ。具はニラ、モヤシ、木耳、玉子、そしてカニの身が入っていた。カニ蒲鉾ではなくちゃんとカニが使われている。ボリュームはほどほど。なんとも珍しい独特の五目焼きそばだ。
味付けは塩味ベース。やや脂っ濃いがよいつまみになる。カニの存在感が大きく、900円という値段も納得せざるを得ない。カラシ酢を掛けるとさっぱりした味わいになるけど、無くても良さげな気はする。ま、その辺は好みでね。
1時間弱の滞在でお会計は3450円。乗り換えなしで帰りは楽だったが、帰宅して即バタンキュー。ホースネックと二鍋頭にやられたようだ。修行が足りぬなあ。
店舗情報 | TEL:03-3209-1856 住所:東京都新宿区高田馬場1-33-2 営業時間:17:00~23:00 定休日:日曜(祝日は要問い合わせ) → ホームページ |
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主なメニュー | 五目焼きそば 900円 餃子 ふつう 650円 にんにく 700円 チーズ 700円 カレー 650円 紅 650円 チャップスイ 700円 モルツビール(小瓶) 400円 ホースネック 400円 |
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