高田屋
先日紹介した小石屋の角を曲がり真っ直ぐ南下すると、左手に高田屋という小さなお好み焼き屋が現れる。いろは公園の真正面にあるこの店も横須賀独特のソース後掛け焼きそばを供している店だ。
12:15入店。カウンター6席のみ。先客が一人居たが私と同じく一見さんのようで、後掛けソースの説明を受けていた。BGMに演歌が流れ、壁には演歌歌手のポスターが所狭しと張られている。そのほかにもいろんなグッズでゴチャゴチャとして賑やかな店だ。この明るいおばちゃん店主の趣味に違いない。
メニューに記載されているのは焼きそばとお好み焼きのみ。具材と量で値段が変わるようだ。焼きそばの一番下に載っていた高田屋スペシャルというのは肉とイカ、そして目玉焼きがトッピングされたものらしい。ふむふむ、ではその高田屋スペシャルの並500円をオーダー。お冷やはセルフなのか確認したところ、「あー、ごめんなさいね、今出すでね」と冷蔵庫から冷水筒を出してくれた。
そのうち一人常連さんがやってきた。子供会が岐阜へマス釣りに行ったが雨は大丈夫か、などと焼き台の女将さんと喋ってる。その間にも持ち帰り注文の電話が架かってきて忙しそうだ。
しばらく待って白いお皿に盛られた焼きそばが登場。当然だが、やはり全体的に見た目が白っぽい。
麺は縮れ麺で中細。蒸し麺を湯通ししたのか柔らかめだが焦げ目はしっかり付けられてる。具はイカと鶏肉とキャベツ、それと玉ねぎ少々。紅生姜は要不要を確認した上でトッピングしてくれた。後掛けソースは小石屋と全く同じく、静岡県浜北市の明治屋醤油株式会社謹製「Takane」のロゴ入り高峰ソースである。素朴な味わいでなかなか美味い。
この店で特筆すべき点はボリュームだろう。小石屋に比べても量が多く、食べ歩きのせいもあるが食後に苦しくなるほどだった。これで並なのだから、大・特大だとえらいことになりそうだ。それにしても500円は安い。
店に入る直前から雨が降り始め、高野屋で焼きそばを待つ間に本降りになったが、食べ終えて出る頃には止んでいた。夏の雨は馬の背を分けるというが、この日は随分極端な通り雨だった。
横須賀には後掛けでないタイプの焼きそばもあるし、「まるか」という人気のラーメン屋(本当は蕎麦屋だけど)もある。また史跡も多く、旧街道沿いの町並みは古い面影が残っていて情緒もたっぷりだ。神奈川の横須賀も良いけど、静岡の横須賀もなかなか良い旅行先だと思う。機会があったら一度訪れてみて欲しい、と故郷を宣伝して締める。
店舗情報 | TEL:0537-48-2332 住所:静岡県掛川市横須賀1454-13 営業時間:10:00~翌2:00 定休日:水曜日 |
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主なメニュー | 焼きそば 肉(またはイカ)、ミックス 並1 400円 並2 450円 大1 500円 大2 550円 特大1 600円 特大2 650円 特大大 700円 高田屋スペシャル 並 500円 大 550円 特大 650円 お好み焼き イカ入り、肉入り 400円 ミックス 450円 550円 |
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