茶処 真壁ちなー
沖縄本島の焼きそば特集も今週で最後となります。ソースでもケチャップでもない変り種3品をご紹介。
糸満の住宅街に茶処・真壁ちなーという店がある。古民家をそのまま利用したカフェで、本島南部の観光では定番とされているグルメスポットだ。女性観光客の評判も良いらしい。ここに変わった焼きそばがあるという。
訪れたのは1月下旬、平日の昼過ぎ。那覇空港に到着し、レンタカーを借りて直接赴いた。石垣で囲まれた狭い道路を、ナビを頼りに慣れない運転で悪戦苦闘しつつ何とか到着。赤瓦の屋根にちんまり佇むシーサーが出迎えてくれた。
引き戸を潜って人数を告げ、靴を脱いで店内へ。丁度団体客が帰ったところで運よくすんなり入れた。客席は座敷に卓袱台が8卓、廊下の突き当たりにテーブル1卓。メニューは各種チャンプルーの定食や沖縄そば、ドリンク、スイーツが中心だ。目的の品は……と、あったあった。
皿そば。括弧書きで「オリジナル海鮮あんかけそば」とある。これがこの店の名物になっているらしい。大中小とあって小が800円、中が900円、大が1100円。等差数列でないのが気になる。
「ご注文は?」
「皿そばの中(900円)と、のみものセット(300円)でシークワーサージュースを」
待つ間に屋内を少し見学。いかにも沖縄という風情の民具が多数置かれていて興味深い。仏壇(?)も独特なんだなあ。
やがて配膳された皿そば。麺は沖縄そばのそれで極太ゴワゴワ。よーく調べると焼き目も微かにあった。れっきとした焼きそばだ。餡は粘度緩め。具は豚肉・イカ・エビ・レタス・キャベツ・人参・ニラ・モヤシ・玉ねぎ、トッピングに紅生姜。カツオの旨みに胡麻油の風味が絡む。
つゆだくで熱々。独特ながらもとても美味しいあんかけ焼きそばだ。付け合せは大根と人参の膾かな。食べ終わってからコーレーグースの存在に気付いた。あー、掛けてみればよかった。ちょっと悔しい。食後は爽やかなシークワーサージュースでほっと一息。
サンゴの箸置き、琉球ガラスのタンブラー、素焼きのコースター。細部まで配慮されたお洒落な古民家カフェ。食事中も観光客がひっきりなしに訪れて来たが人気なのも頷ける。本島南部へ行く友達がいたらお勧めしようっと。
店舗情報 | TEL:098-997-3207 住所:沖縄県糸満市真壁223 営業時間:11:00頃~15:00頃 定休日:水曜日(不定休もあり) → ホームページ |
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主なメニュー | 皿そば 小800円 中900円 大1100円 そば 小400円 中500円 大600円 ちなー御膳 1800円 飲み物セット お食事+300円 |
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