いづ美食堂
太麺の焼きそば特集も残り3軒となりました。引き続き鳥取からもう1軒。
いづ美食堂は鳥取県庁の並び、国道53号沿いにある大衆食堂だ。昭和38(1963)年創業で、この店もやはり昔からホルモンそばを提供している。
昨年5月下旬、とある日曜日の夕方にキャンプツーリングの買い出しの途中でいづ美食堂の前を通りがかると暖簾が掛かっていた。下調べでは日曜日は定休日だったはず。しかもまだ開店時間の18時より前である。
「すみません、もうやってるんですか?」
「え? あー、はい、いいですよ。どーぞ」
まだ準備中のようだが一応大丈夫らしい。明るいおばちゃん店主によると、気まぐれで日曜も営業することがあるとか。駄目元で尋ねてみたがラッキーだった。
前回のりきと同じく、この店を訪れるのは一年ぶり二度目だ。店頭の「鳥取ホルモン焼きそば」の幟は初めて見たが、店内は変わらず昭和を偲ばせるゴチャっとした私好みの雰囲気である。客席はカウンターのみで16席くらいか。確か右手に座敷もあるとかいう話だったような。
メニューは定食や丼の他にホルモン系とお好み焼。初回訪問時はおでんやホルモンそばを肴に呑んだが、今回はバイクなので酒は諦めるしかない。おでんのあぶらげが鳥取独特の三角のやつで美味しいのだが。
「なんにします?」
「ホルモンそば(600円)を」
「はいはい、鉄板にまだ火が入ってないけー、ちょと待っててね」
「はいはい、待ちます待ちます」
しばらくして基本的な下準備があらかた済んだらしく、おばちゃんが焼きそば作りに取りかかった。鉄板に油を引いて具材を炒め、麺を投入して解し、タレで味付けして、胡麻油をひと垂らし。さらにちょと炒めて出来上がり。「はいどうぞ」とホルそば独特の漬けダレを添えて出してくれた。
麺はモチモチした太麺で腰がある。具はホルモンにキャベツ、モヤシ、ニンジン。ホルモンは牛の小腸で、野菜はシャキシャキ。それぞれ異なる歯応えがあって旨い。味付けは甘辛い味噌ダレでニンニクとゴマの風味が程よく効いている。漬けダレにはマヨネーズも入っているのか、濃厚だがまろやかな味わいだ。野菜たっぷりでボリュームも十分、やはり美味しい。
「ごちそうさまでした。美味しかったです」
「ありがとうね、こちらへ来たらまた寄ってくださいね」
開店前にお邪魔したのに気持ちよく接客していただけた。外観はちょっと入りづらい雰囲気だけどアットホームな良い店だ。また常連さん達に混じって飲みたいなあ。
店舗情報 | TEL:0857-22-2839 住所:鳥取県鳥取市材木町118 営業時間:18:00~24:00 定休日:不定休 → ホームページ |
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主なメニュー | ホルモンそば 600円 おでん各種 120円 |
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