喜楽
※残念ながら2016年4月ごろに閉店されたようです……
西武拝島線の小川駅西口から徒歩一分の距離にある昔ながらの大衆中華食堂、喜楽。ここにも太麺の焼きそばがある。
訪れたのは昨年10月下旬、日曜のお昼時。看板も暖簾も赤色で、遠目にもよく目立つ。店内は10人掛けや8人掛けなど変則的な大きさのテーブルが配置されている。キャパは全体で30人ちょいといったところか。ランチタイムでかなり混雑していた。ホール担当の女性スタッフに「空いてる席へどうぞ」と促されて、手近なテーブルに着席。
メニューは単品から麺類、御飯物と全て手頃な価格である。ランチメニューもあって客の多くはそれを注文していた。チャーハンなどボリュームがなかなか凄い。
「お決まりですか?」
「焼餃子(250円)と瓶ビール(500円)、それとヤキソバ(500円)を」
「ビールはアサヒとキリンがありますが」
「じゃ、キリンで」
すぐにクラシックラガーの大瓶とおつまみのメンマが運ばれて来た。生ビールも置いてあったがこういう店だとつい瓶ビールを選んでしまう。しかも大瓶で500円は嬉しい。しばらくして餃子も運ばれて来た。
小ぶりだが7個で250円と割安感溢れる品だ。皮は薄めの羽根付きで片面はパリパリ、もう片面はデロデロでメリハリがある。餡は野菜主体でニンニクの風味が利いていた。
餃子をパクパク、ビールをグビグビ。あらかた平らげた頃にメインディッシュの焼きそばが登場。期待した通りのビジュアルだ。
麺はうどんのような太麺で断面は丸い。タンメンを注文した客が隣に居たが、そちらは中細麺だったのでこれは焼きそば専用なのだろう。具はキャベツにモヤシ、人参、ニラ、木耳、豚挽き肉。ボリュームはチャーハンなどのメニューに比べれば軽めだが、それなりにはある。
味付けは、具と麺をラードで炒めて鳥ガラスープと醤油、化調でと言ったところか。野菜炒めに太い茹で麺を入れたものと考えて良いだろう。以前も書いたがこのタイプの焼きそばは餃子が人気の店に多く、恐らくは満州帰還組がルーツなのではないかと推測している。
焼きそばも平らげてお会計は1250円。餃子は生の持ち帰りも売られていて、ラーメンやヤキソバもお土産に出来るようだ。麻婆豆腐が人気という噂なので今度はそれを食べてみたい。
店舗情報 | TEL:042-341-2011 住所:東京都小平市小川西町4丁目13-14 営業時間:11:00~22:00 定休日:木曜日 |
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主なメニュー | ヤキソバ 500円 焼餃子 250円 瓶ビール 500円 |
ディスカッション
コメント一覧
突然すみません。「喜楽」を検索していたらこちらに辿り着きました。
管理人様は多くのお店をご存知と思い、お尋ねいたします。
関東圏で喜楽と似た味の焼きそばと餃子をご存知ないでしょうか?もしご存知でしたら教えていただけないでしょうか?
かれこれ20年以上食べてきた思い出の味なのですが、店主の体調不良で急遽閉店となり、それ以来ずっと同じような味を探してきましたが、未だ巡り会えておりません。一度だけ店主以外の男の店員さんがいましたが、短期間でしたし、暖簾分けしたという話も当時聞いてことはありません。
不躾なお願いとは存じますが、お願いできないでしょうか。
コメントありがとうございます。
むむー。難しい質問ですね。
三多摩地域の町中華をじっくり探せば見つかる可能性がありそうに思いますが、
あの麺の太さは他所で見かけないですね……
お役に立てず、すみません。
早速ご返信頂きありがとうございます。
なにしろヘ閉店急だっだので…いつでも食べられると思って当たり前のように食べていましたが、ある日突然機会がなくなってしまうこともあるんだな…としみじみ思いました。
これからも楽しく拝見させて頂きたいと思います!
横から失礼致します。
30年前まで至近に住んでいました。ここの肉丼は自分のソウルフードです。
そんな自分がここの焼きそばを食べたくなった時に行くのが新宿の石の家です(こちらのブログでも記事があります https://yakitan.info/archives/ishinoie )
厳密な系統は違うのかもしれませんが、太麺、醤油味、オイリーさ、と自分的には共通項が多いと思っています。
機会がありましたら。