東京シェフズキッチン 焼きそば
羽田空港の第一旅客ターミナル。その地下に東京シェフズキッチンというフードコートがある。私も最近知ったのだが、昨年の10/7、このフードコートに焼きそば専門店がオープンしたらしい。これも第4次焼きそばブームの余波だろうか。どんなお店かを確認しに行ってみた。
2月中旬、平日の10時半ごろに訪問。この日、別にどこかへ旅立つ予定があったわけではない。焼きそばを食べるだけのために羽田空港までやってきた。そんなことするのはたぶん私くらいなものだろうな、と自嘲気味に目的の店を探す。
焼きそばのブースはフードコート突き当りの一番左側にあった。スタッフは男女二人。他のブースはちゃんと屋号があるが、ここは単なる「焼きそば」だ。小さく頭に「こだわりの」が付いているだけで、一般名詞なのがちとさびしい。しかしまあ、分かりやすいと思えば良いか。シンプル・イズ・ベストってやつだ。
メニューは「ソース焼きそば(750円)」と「釜揚げシラス塩焼きそば(860円)」の2つだけ。普段なら初訪問時は基本のソースを注文するのだが、この日はあえて釜揚げシラス塩焼きそばを注文。それとメニュー下部に載っているコッペパン(200円)も付けてみた。支払を済ませると「出来上がったらお呼びします」と呼び出しブザーを渡される。セルフサービスのお冷を汲み、適当な席に腰掛けて待つ。
5分余りでブザーが振動した。焼きそばとコッペパンの乗ったトレイを受け取る。カウンターには紅生姜、青海苔、マヨネーズが置かれていた。紅生姜と青のりをトッピングして席へと戻る。
麺は中太の蒸し麺。こういうフードコートだともっと細い麺が一般的なのだが、モチモチ感のある太さで、しかもきっちり焼いてある。カリカリ感にまで気を配っているあたりに店側の本気度を感じた。
具は釜揚げしらすにざく切りキャベツ、ニラ。天辺に糸唐辛子。青海苔を掛け、紅生姜も添えてみたが、塩焼きそばはそのままで良いかも知れない。
味付けはしらす本来の旨味を活かしたシンプルな塩味。説明書きによると昆布と鰹節の出汁を効かせているそうだ。大ぶりに刻まれたキャベツや、適度に火の通ったニラの甘味も風味を増している。フードコートということで正直あまり期待していなかったのだが、これは美味いなー。
そしてコッペパン。このパンもちゃんと温めなおしてあり、表面はカリッとしている。適当な量の焼きそばを挟み、手製焼きそばパンにして食べてみた。お、結構いけるぞ。
パンを付けて自分で挟むというスタイルは野郎ラーメン中目黒店で経験済みだ。ソースなら間違いないのだろうが、意外と塩味との相性もよかった。あとから看板を読み返したら「マヨネーズを塗ったコッペパンに……」と書いてあった。あー、確かにマヨ塗った方が馴染みそうだ。
こういうフードコートに、オリジナルのちゃんとした焼きそば専門店ができるなんて、実はなかなか画期的な出来事だと思う。国内線ターミナルなので「帰国直後に日本の味を懐かしんで……」とはならないだろうが、フライトまでの時間が余ったらぜひ寄ってみてほしい。その際はどうぞコッペパンも忘れずに。
【2018.12.09追記】
11月、長崎へ遠征する直前の朝食にソース味もいただいた。こちらは定番の味。開店直後なのに自分以外にもソース焼きそばを注文する男性がいて、生ビールのあてにしていた。なるほど、それも良さそうだな。
店舗情報 | TEL: 03-5757-8868 住所: 東京都大田区羽田空港3-3-2 羽田空港第1旅客ターミナル B1F 東京シェフズキッチン 営業時間: 10:00~21:00 定休日: 無休 → ホームページ |
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主なメニュー | ソース焼きそば 750円 釜揚げシラス塩焼きそば 860円 コッペパン 200円 |
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