無添加 焼きそば BAR チェローナ
またまた都内に新規オープンの焼きそば専門店が! 今回は別の記事の予定だったんですが、予定変更してその新店の訪問記でーす。
つい先日の5月20日、『無添加 焼きそば BAR チェローナ』という焼きそば専門店が港区の白金高輪にオープンした。そう、「シロガネーゼ」で知られる高級住宅地のエリアだ。本格的な中華料理店の焼きそばはあっても、いわゆるソース焼きそばとは縁遠い土地柄で、当ブログの焼きそばMAPでもスッポリ空白地帯になっている。
東京都内では昨年暮れから焼きそば専門店が次々とオープンしている。また港区だと昨年7月に広尾で開業した焼きそば専門店・BROWNも記憶に新しい。焼きそば好きとしては実に嬉しい傾向だ。
このチェローナ、A5ランクの黒毛和牛をお値打ち価格で食べさせる「ミート矢澤」系列の店で、昼は焼きそばオンリー、夜はタパスとお酒がメインという業態とのこと。期待が高まる。
新規オープンの知らせを受けてその週末の日曜、ランチタイムに早速訪問してみた。最寄駅は地下鉄の白金高輪駅。4番出口から麻布通りを200mあまり歩くと狭い間口の店舗がある。客席はカーブを描いたコの字カウンターで10席ほど。カウンターの形に合わせ、天板には鉄板が設えられている。
ほぼ満席で奥の方のカウンター席へ案内された。自分のあとも客足は途切れず。このエリアの日曜ランチでこの入りなら上々の滑り出しだろう。壁には焼きそばへのこだわりをまとめたポスターが貼られている。また黒板には夜営業のためのメニューがビッシリ書いてあった。
ランチタイムは焼きそばのみ。普通盛りが950円、大盛りが1050円。焼きそばにしては高めの価格設定だが、場所が場所なのと、無添加の食材にこだわっているため、どうしてもこういう値段になるのだろう。追加のトッピングを選べるが、目玉焼きはデフォルトで付いてくるということで、焼きそばの大盛りを追加トッピングなしで注文した。
ちなみに夜のメニューはこんな感じ。「ミート矢澤」系列なのできっと肉料理も間違いなく美味いんだろうなあ。機会があればそちらもいつか試してみたいなあ。
さて焼きそば。注文が入ると同時に麺を茹で始めた。タイマーのアラームを合図に麺を湯切りして、冷水で洗って締める。その麺を熱した鉄板に広げ、その脇で豚肉と目玉焼きを焼く。広げた麺は動かさず、その上にキャベツを乗せ、さらに焼きあがった豚肉も一口大に刻んで乗せる。
ときどき麺の焼き加減を確認し、じっくり充分に焼き上げたところでソースを掛けてひっくり返し、混ぜ炒め。鉄板に大きなクッキングシートを広げて焼きそばを盛りつけ。旨味粉(魚粉)・青海苔・天かす・目玉焼きをトッピングし、紅生姜ならぬ刻み甘酢生姜を脇に添えて出来上がり!
麺は中太でツルツル・シコシコ、まさにアルデンテな茹で加減。ちゃんと焼き目も付いているのが嬉しい。具の豚肉やキャベツ・玉子はもちろんのこと、鉄板に引く油から青海苔・旨味粉・天かす・甘酢生姜に至るまで、食材は全て無添加にこだわっているだけあって、それぞれが個性を主張している。特に豚肉とキャベツは一切れが大きく存在感満点。
もちろんソースもオリジナルの無添加ソース。やや甘めで後口スッキリ。リッチな麺に引けを取らない、フルーティな美味しさ。卓上にある辛味ソースは関西のドロソースを思い出させる刺激的な味わいだ。辛いだけでなくまろやかさもあり、途中で適量試してみることをオススメしたい。
両面焼きとは違うが焼き方は日田風っぽくもあり、味付けは関西風っぽくもあり。それでいて屋台の焼きそば的なジャンクさも感じられる。天かすの風味と目玉の黄身のコク、甘酢生姜の爽やかさ。かなり研究された焼きそばだなあという印象を受けた。
生麺で並盛が150g、大盛りが225gあり、ボリュームも自分的には満足できた。あぺたいとやみかさ、かぶきちやまるしょうなど、生麺を茹でて作る焼きそばは1人前を焼きあげるのにどうしても時間が掛かり、客席の回転数に限界がある。その点を勘案すると、このくらいの価格帯にも納得していただけるのではなかろうか。
クッキングシートだと食べるのに時間が掛かっても焦げ付かずに済む。その辺の気配りも白金に相応しいホスピタリティだ。目の前で出来上がっていくライブ感も楽しいし、この焼きそばなら、シロガネーゼの有閑マダムたちのお眼鏡にもきっと適うことだろう。ちなみに地名の「白金」は本当は「しろかね」と読む。濁らないのでご注意を。
店舗情報 | TEL: 03-3444-8938 住所: 東京都港区白金1-3-14 スリーエムコーポ 1F 営業時間: 11:30~15:00 17:00~23:00 定休日: 年中無休 → ホームページ |
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主なメニュー | 無添加 焼きそば 普通盛り 950円 大盛り 1050円 |
ディスカッション
コメント一覧
昨日ランチでこちらに立ち寄ってみました。無添加とのことで味気なさそうと思ってましたが、生麺からの両面焼風、ソースも麺にマッチして美味しく、あとのせ天かすもクリスピーで食感も抜群。あぺたいとや想夫恋系が好きなので大満足でした。個人的に気になる点としては、キャベツがあらかじめ焼かれてて後で合わせ焼する方法だったのですが、できれば麺と同時に焼いた方がしゃきしゃき感と焦げ味を楽しめて屋台風になるのでそちらの方が良いのではと思いました。
塩焼きそばもランチメニューにありましたので、次回はそれも試して見たいと思います。なんでもパクチートッピングがお勧めだとか。
良いお店を紹介していただきありがとうございました。
みっくさん、コメントありがとうございます。お口にあったようで良かったです。塩も美味しいですよー。