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新珍味

2016年12月18日

前回紹介した烏江亭と同じく、ターローメンを看板メニューに掲げる店が池袋西口にある。店名は新珍味。こちらも北京料理を標榜しているが、焼きそばも烏江亭に似ているのだろうか?

池袋西口 新珍味

訪れたのは6月下旬、平日の午後9時近く。新珍味の店舗は賑やかな歓楽街の角地にある。客引きの呼び声と中国語が飛び交う池袋のネオン街に「北京餃子」「ターローメン」の看板が光っていた。

「北京餃子」「ターローメン」の看板

店内は大衆的な中華料理店ぽい雰囲気だ。1階はカウンターのみで8席くらい。2階では宴会でもやっているのだろう、大きな笑い声が時折聞こえてくる。お一人様なので自動的にカウンターに着席。

新珍味 麺類メニュー

メニューはもちろん中華料理系がメイン。ターローメンは「北京大滷麺」という漢字表記が当てられていた。北京料理の「大滷麺」は他に「大鹵麺」「大魯麺」「打滷麺」「打鹵麺」「打魯麺」とも表記される。日本だと「ダールー麺」「ダル麺」と書く店もある。いずれもトロミのある餡を掛けた麺料理だが、中国本土だとスープがないあんかけ麺の場合もある。百度(Baidu)で検索した限りだが、現地では「打卤面」という表記が多そうだった。

新珍味 カウンターの様子

閑話休題、自分の目当てはターローメンじゃなくて炒麺(焼きそば・790円)だった。注文して厨房での調理の様子を眺める。中華鍋で具を炒め、水分を鍋に残して炒めた具材をお玉に救う。その汁に茹で上げた麺を投入。馴染ませて片栗粉でトロミをつけ、皿に盛り、お玉に分けておいた具材を乗せて出来上がり。

炒麺(焼きそば) 790円

麺は中細の中華麺。茹で加減はかなり軟らかめだ。具は豚肉、白菜、人参、小松菜、モヤシ、木耳、筍。上の具を取っ払うと、見た目は烏江亭の焼きそばにかなり近い。

麺の茹で加減はかなり軟らかめ

ただし食感や味わいは烏江亭とはやはり異なる。烏江亭のドロっとした粘り気に比べて、こちらは片栗粉なのでもっちゃりした感じ。味付けは旨味主体でやや醤油風味。潰したニンニク粒が入っていて、かなり強烈なアクセントになっている。

もっちゃりした粘り気の麺なのです

具ではなく麺の方にトロミを付けた変わった焼きそば。注文していきなりこれが出たらビックリするだろうなあ。こちらでもまだターローメンを食べていないのだが、近いうちに味見に行かねば。

新珍味

店舗情報TEL:03-3985-0734
住所:東京都豊島区西池袋1-23-4
営業時間:11:30~14:30 17:00~23:30
定休日:日曜日
主なメニュー炒麺(焼きそば) 790円

北京大滷麺(特製ターロー麺) 950円
     (半ターロー麺) 650円