生麺 やきそば専門店 らな

名古屋市街中心部の広小路沿い、堀川の西にある生麺やきそば専門店、らな。今年の2月1日にオープンしたばかりの注目店だ。もともとは鉄板焼屋だったが、ランチの焼きそばが人気だったため、生麺で勝負してみようと始めたらしい。

名古屋市 名駅南 生麺焼きそば専門店 らな

3月中旬、平日の11時半に訪問。最寄りは地下鉄伏見駅だが名古屋駅からも近く、徒歩で来れる距離だ。オフィス街の真っただ中に位置する店舗は、鉄板バルらしい落ち着いたシックな造り。白金高輪のBARチェローナと似た雰囲気を醸している。

生麺焼きそば専門店 らな 店内の様子

客席はカウンターのみ11席で、私が口開けだった。実はこの前日にCBCテレビのロケでうかがったばかり。店長の宮原さんを始め、店員の皆さんにご挨拶して着席した。

生麺焼きそば専門店 らな メニュー

さてメニュー。専門店なのでもちろん焼きそばがメインだが、バリエーションが多くて目移りしてしまう。この日は最もベーシックなソース焼きそば(780円)を注文。ランチタイムはご飯お代わり無料という太っ腹なサービスがあるが、食べ歩きということで今回は遠慮しておいた。

茹で上げた生麺をさっと焼き上げます

屋号の通り、こちらの店は生麺を使用している。製麺所と相談して厳選した太麺を熱湯で5分茹でて水で締める。茹で上げた麺をキャベツ、豚肉スライスと混ぜ炒め、ソースで味付け。皿に盛り付け、軽く火を通したネギの細切り、イカ天かす、目玉焼きをトッピングして出来上がり。

ソース焼きそば 780円

味付けは甘味と酸味をバランス良くブレンドしたオリジナルソース。それをモチモチの太麺がしっかり受け止めている。キャベツと豚肉も存在感を保ちつつも主張しすぎず。魚粉の旨味とザラッとした舌触り、カリッとした揚げ玉も良いアクセントになっている。麺とソースをじっくり味わえる、まさに鉄板メニュー。期待以上の完成度に唸ってしまった。

ちなみにソース味だけでノーマル、焦がし、特製と3種あり、ソースもそれぞれ別々に用意されている。このソース焼きそばは鉄板焼屋時代の焼きそばとほぼ同じ味だそうだが、他の二つも味わってみたいなあ。

ところでこの前日の番組収録では五島牛ビーフカレー焼きそば(880円)もいただいた。麺は同じく生麺を使用。茹でた麺と玉ねぎ、ピーマンを炒めただけで、なんと味付けなし。カレーを掛け、目玉焼きを乗せてできあがり。

ディレクターさん「塩崎さん、写真撮っていいですよ」

わお、マジっすか。なんて緩くて素晴らしいロケなんだ。ありがたくパシャリとな。

五島牛ビーフカレー焼きそば 880円

麺の素焼きはそのまま食べても小麦の風味が楽しめる。貴重な五島牛を使ったビーフカレーはかなりのハイレベル。それを素焼きにした麺に合わせるというのが斬新なスタイルだ。もともと鉄板焼屋の頃に客のリクエストで作ったという。新しいカレーの食べ方として大いにあり。ランチだとご飯も付くので、カレーとご飯で締めくくるのも面白そうだ。

つけ焼きそば 800円

そしてもう一品、つけ焼きそば(800円)。これがまた驚きの美味しさだった。焼きそばの味付けは鶏油(チーユ)を思わせるコクのある塩ダレで極薄く。つけ汁もごくあっさりな鶏がらスープだ。柚子皮のピールで柑橘系の爽やかな香りをつけてある。そして麺をつゆにつけて食べたときの調和が素晴らしい。

海南鶏飯を思わせる完成度

鶏肉は照り焼きで、軽く火を通したネギにも合う。これまでつけ焼きそばというスタイルは何軒か食べてきたが、塩風味の焼きそばにあっさりスープというのは予想だにせず。麺・スープ・具、その全体が鶏の旨味でまとまっていて、海南鶏飯やカオマンガイを思い出させる逸品だった。なお、つけ焼きそばはランチではやっておらず、夜だけなのでご注意を。

ロケで収録した内容は今週末の3/25(土)の9:25~11:45、CBCテレビ「花咲かタイムズ」で放送予定です! 東海地方の方は是非ご覧ください。お楽しみに! 詳しくはこちら

夜はバルとしてステーキなどの鉄板焼きも楽しめるし、ほかの焼きそばも興味深々だし。今度は夜にゆっくり訪れたいなー。宮原店長、店員の皆さん、ありがとうございました! また必ず寄らせていただきまーす!

やきそば専門店 らな

店舗情報TEL: 052-433-2239(お問い合わせ専用番号)
住所: 愛知県名古屋市中村区名駅南1-2-13
営業時間: 11:30~14:00 17:00~24:00
定休日: 日曜日
ホームページ
主なメニューソース焼きそば 780円
特製ソース焼きそば 950円
つけ焼きそば 800円
台湾まぜ焼きそば 800円
五島牛ビーフカレー焼きそば 880円
海鮮塩焼きそば 950円
オムそば 880円
甘辛絶品焼きそば 900円