シルクロード・ムラト
首都圏のウイグル料理店をもう一軒みつけた。店名はシルクロード・ムラト。場所はさいたま市桜区栄和。17kmの長さを誇る「日本一のケヤキ並木」の国道463号沿いに店を構える。
6月下旬、平日の夕方に訪問。最寄り駅は南与野駅だが、この日は北浦和駅からバスを使った。入ってすぐにカウンターと厨房があり、左手にテーブルが多数並ぶスペースがある。先客2組。席は空いていたが、厨房の様子を眺めたかったのでカウンターに着席。
とりあえず淡麗生(発泡酒・480円)と骨付きカワプ(ラムチョップ・700円)を注文。ラムチョップは辛口が良いか訊かれた。もちろん辛口で。
待つ間に発泡酒を飲んでしまったのでトルコビールの白(650円)を追加注文。獣脂が滴る熱々の肉塊に齧り付き。うーん、羊肉独特の臭みが美味い。スパイスの加減もバッチリ。
「ラマダンなのに明るいうちから飲み食いして申し訳ないなあ……」と思いつつグビグビ飲んでしまった。
続いてゴイロセイ(ラム肉と野菜の炒め物・850円)。店主が中華鍋を強火にかざして豪快に振るう。格好良い。
具材はラム肉・ピーマン・パプリカ・木耳・玉葱・キャベツなど。トマトと醤油が味付けのベースで程よい酸味も利かせてある。唐辛子やニンニク、ショウガも良い仕事をしている。美味い。
酒が進んで、シルクロードワインの白(700円)とシシカワブを2本(180円x2)を追加。このシシカワブのラム肉がとても柔らかくてビックリ。これは食べやすいなー。
そして〆に本命のウイグル式焼うどん(炒麺・750円)を注文。前回も触れたが「炒麺」と書いて「ソーメン」と発音する。
この店はきしめんのような平打ちの麺を使い、包丁ではなく手で千切って茹でたものを使っていた。「ウズップ」が千切る、「クォルマ」は炒める、などのウイグル語を店主が少し教えてくれた。麺の種類も味付けも、数え切れないほどのバリエーションがあるそうだ。ちなみに麺を千切っている若者が店主の息子のムラト君。店名の由来にもなっているイケメンである。
出来上がった品はやはり独特だ。具はラム肉・ピーマン・パプリカ・ジャガイモ・ニンニクの芽・木耳・玉葱など。味付けは醤油ベースで山椒や唐辛子などのスパイスが利かせてある。小麦粉由来のトロミが全体にコクを加えて深みのある味わいだ。
モチモチした平打ち麺と具材の歯応えと、食感のコントラストも楽しい。写真では撮影のために箸で麺を摘んでいるが、やはりこの店でもスプーンで食べた。
その後、常連さんの注文した牛の胃のピリ辛タレ和えをおすそ分けして貰ったり。香菜(パクチー)の微塵切りがたっぷり使われていて爽やかな辛さ。もうすっかり満腹だ。
2時間近く滞在してお会計は5605円。せっかく遠くまで来たのだからと、いつにも増して食べ過ぎてしまった。食事中も近所の人が気軽に顔を出していったり、地域に密着している温かい雰囲気のお店だった。また来たい。
店舗情報 | TEL:048-852-3911 住所:埼玉県さいたま市桜区栄和3-20-13 営業時間:17:00~24:00 定休日:月曜 → ホームページ |
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主なメニュー | ウイグル式 焼うどん(炒麺・ソーメン) 750円 シシカワブ(ラム肉の串焼き) 1本180円(注文は2本から) 骨付きカワプ(ラムチョップ) 700円 ゴイロセイ(ラム肉と野菜の炒め物) 850円 淡麗生(発泡酒) 480円 トルコビール(白・黒) 650円 シルクロードワイン(赤・白) 700円 |
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