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杜記

中国本土の焼きそば特集・7週目。今週は刀削麺を使った焼きそばや山西料理の店をご紹介します。


横浜中華街の市場通りと香港路を繋ぐ狭い横道=台南小路にある四川料理店、杜記。2001年創業で名物は刀削麺。今では日本でもポピュラーになった刀削麺だが、当時はまだとても珍しかったはずだ。

中華街 刀削麺の店 杜記

余談になるが刀削麺について、日本では四川料理店が扱っていたり、「西安刀削麺」という店名が目立つため、四川省や西安=陝西省の料理と思われがちだが、もともとは山西省で生まれたらしい。

店内には刀削麺に関する薀蓄が

杜記を訪れたのはGWのとある休日。11時過ぎのまだ早い時間帯だがこの人混みにはうんざりしてしまう。見覚えのある路地に見覚えのある看板を発見。この路地、台南小路が狭すぎて店を正面から撮影できないほど。

杜記 カウンターの様子

客席はカウンター8席、テーブル2卓ほど。既に半分ほどの入りだ。ホールを担当する小姐に、カウンターの一番端へ座るよう促された。

杜記 焼きそばなどのメニューの一部

メニューは刀削麺と四川系が中心。焼きそばは牛肉炒面と五目炒面があり、どちらも刀削麺を使っている。注文したのは牛肉炒面(牛肉焼き麺・950円)。

手馴れた手つきで生地から麺を削り出す職人さん

目の前で職人が肩に担いだ生地から「シャッ、シャッ」と麺を削り出し、狙い済ましたように鍋の中へ納まっていく。リズミカルな作業は見ていても楽しい。待つこと5分ほどで配膳。

牛肉炒面(牛肉焼き麺) 950円

麺はピロピロもっちりの刀削麺。普通の中華麺に比べると食感が面白くて食べ応えもある。具は牛肉・ニラ・キャベツ・モヤシ・人参・木耳。

ピロピロもっちりの食感が刀削麺の醍醐味

味付けは醤油ベースに甜麺醤や豆板醤など。唐辛子にクミンなどの香辛料も使われているようでなかなかスパイシーな味わいだ。

角切りの牛肉も食べ応えあり

ボリュームたっぷり、熱々で刺激的で旨い。牛肉もサイコロ状で肉肉しい噛み応えだ。具も味付けも麺の個性に負けておらず、絶妙なバランスで成立している。満足満足。

接客は大陸的だがコスパは良いと思う。中華街で刀削麺を食べたいときには第一候補になるだろう。もちろん担担麺や炸醤麺など、他の刀削麺メニューも美味しそうだった。

中華第一家 杜記

店舗情報TEL:045-226-1090
住所:神奈川県横浜市中区山下町138-14
営業時間:11:30~21:30(土日祝 11:00~)
定休日:水曜日
ホームページ
主なメニュー牛肉炒面(牛肉焼き麺) 950円
什錦炒面(五目焼き麺) 950円

ランチ 700円~