鶴橋風月 本店
お好み焼の巨大チェーンも侮れません。有名どころの「鶴橋風月」「ぼてぢゅう」「千房」、それぞれの本店でお好み焼と焼きそばを食べてみました。まずは焼きそばに定評のある鶴橋風月から。
鶴橋に本店を構えるお好み焼の有名チェーン・鶴橋風月は、焼きそばが美味しいことでも知られている。太いオリジナルのたまご麺で作る焼きそばは他所に無い味わいでファンも多い。
その鶴橋風月の本店を訪れたのは4月中旬、土曜日の20時半過ぎ。鶴橋駅を降り、入り組んだ飲み屋街を歩く。コリアンタウンとは聞いていたが本当に焼肉店が多い。そんな焼肉店のひとつを曲がった路地に風月の入り口を見つけた。入ろうとしたが「あいにく満席で。しばらくお待ちください」と店員さんに止められた。人気のほどが伺える。
「すんません、もうすぐ空きますんで」
「いえいえ、こっちこそ一人ですんません」
「いや、気にしないでください。お一人様もほんと多いんで」
聞けば近所のおばちゃんや地方から来た人が一人でフラリと訪れるらしい。そういうことなら遠慮することも無いな。
10分あまり経って空いた席へと案内された。とりあえず生ビール(中)とキムチ。それから豚玉のお好み焼(680円)を注文。
この店では、お好み焼も焼きそばもスタッフが目の前で全て調理してくれる。種をよーく混ぜ合わせて鉄板に敷き、形を整えてからこの段階で花鰹を載せる。「このままでお待ちください」と去っていった。
その後時間を置いてやってきて、焼け具合を確かめておもむろにひっくり返し、さらに放置。焼け具合も再び確認した後、「マヨネーズは載せても大丈夫ですか?」と質問した上で、ソースとマヨを塗り塗りして完成。
焼いている最中にも小麦と玉子とラードの香りが食欲を刺激して大変だった。それがまずかろうはずがない。ふんわりと仕上がった生地が大量の千切りキャベツを纏め上げ、なんとも円やかな味わいである。
そして生ビールを何度かお代わりした後、〆に焼きそば(650円)を注文。
「この台で焼いてもよろしいですか?」
「ええ勿論」
どう調理するのか興味深々だったので願ったりかなったりだ。
まず鉄板にラード(脂身)を引いて豚ばら肉とイカの切り身を焼く。焼き目がつくようしばらく放置。そこに例のたまご麺を投入。たまご麺は事前に茹でられ湯気を立てていた。下味を付けて軽く混ぜ炒め、それを少し横に置く。
空いたスペースに今度はざく切りのキャベツを載せ、さらにその上に先ほどの麺+豚+イカを載せた。そのまましばらく放置して、焼け具合をチェックしてからソースをダバダバっと掛け、混ぜ炒めて出来上がり。
焼きそばの材料の構成は前述の通り。味付けのソースはやや甘め程度で、大阪と聞いてイメージされるコテコテな味では無かった。そして感じたのは麺の美味しさ。やはり焼きそばは麺を味わうための料理なんだなあと感じた。
ビールx3、ウーロンハイ、キムチ、豚玉お好み焼、焼きそばで3520円。ひとりにしては随分と呑んでしまった。
「どちらからですか?」
「東京です」
「遠くからありがとうございます、東京にも店舗があるんで、よろしゅう!」
チェーン店に対しては色々先入観もあって敬遠しがちだが、本店に来て良かった。東京の支店もいつか行ってみよう。
店舗情報 | TEL:06-6771-7938 住所:大阪府大阪市天王寺区下味原町2-18 営業時間:11:00~23:00 定休日:正月 → ホームページ |
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主なメニュー | お好み焼 豚玉680円~ 焼きそば 普通盛り 650円~ とんぺい焼 480円 |
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