二代目焼きまんじゅう だるま本店
11月初旬の週末、日帰りへ群馬へ行ってきた。目的のひとつは、高崎にある二代目焼きまんじゅう だるま本店というお店。屋号の通り焼きまんじゅうが看板メニューだが、焼きそばも名物で前々から行ってみたかった宿題店だ。
よく晴れた日曜日。JR高崎駅から市内循環バス・ぐるりんの少林山線に乗り、神田医院前で下車。そこから片岡中央通りを5分余り歩いてお昼前に到着した。今回は公共交通機関を使ったが、駐車場が裏手にあり、すでに何台か停まっていた。
客席は4人がけのカウンターが2卓と、2人がけが1卓。カウンター席も5脚ほどあった。1人ということでカウンターに着席した。
入店時の先客は3人ほど。直前にもう1組いたようだ。テイクアウト注文も入っているようで、厨房からは鉄板で麺を炒める調理音がずっと聞こえてくる。人気店だなー。
メニューにはいろいろな焼きそばがならんでいる。オーソドックスなソース焼きそばだけでなく、塩焼きそば・黒焼きそば・イタリアン風など多種多様だ。
お冷やオーダーはセルフサービスだ。レジカウンターに行ってテーブル番号を伝え、焼きそばと飲み物、焼きまんじゅうを注文。焼きまんじゅうは食後にとお願いした。
飲み物の瓶コーラ(280円)はすぐに運ばれてきた。「焼きそばにはコレ！」というメニューのコピーに惹かれたのだが、冷たくてうまい。上州のからっ風で乾いた喉を潤してくれる。そこから10分ほどで焼きそばも配膳された。
数ある焼きそばの中から選んだのは、いかポッポ焼きそば(980円)だ。ソース焼きそばの上に、イカの丸焼きが一本ドーンと乗っている。ビジュアルのインパクトがすごい。
ベースの焼きそばは中太麺。具はキャベツにイカの切り身。イカとは別に青のりと紅生姜もトッピングされている。麺は蒸し麺を軽く茹でてるのか、ほどよいコシとモチモチ食感だ。
味付けはフルーティなソースを使っている。酸味と甘味のバランスがよく、焼きそば自体はオースドックだ。しかしなにより特徴的なのがイカの丸焼きである。
イカはしょうゆベースの味付けで、こんがりと香ばしく焼かれている。皮を噛み切るのに難儀するが、身はとても柔らかく、味付けもちょうどよい。イカは近年高騰し続けているので原価がかなりかかっていることだろう。
ちなみにこの焼きそばには、ナイフとフォークもついてくるのが嬉しい。イカを一口大に切り分けると、一気に食べやすくなる。添えられた七味マヨもあうし、ソース焼きそばとの相性も満点だ。
見た目のインパクトだけでなく、味もボリュームも大満足のイカ焼きそばでめっちゃウメーン！
そしてデザートの焼きまんじゅう。こちらの二代目だるまは、ニューウェーブとも呼ぶべきバリエーション豊富なアレンジで人気が高い。その中から一番人気と書かれたメープル＆バター(380円)をチョイスした。
パッと見た感じは重そうだが、食べ口が軽いのが群馬自慢の焼きまんじゅうだ。表面はカリッとクリスピーで、中はふわふわ。ほんのりと醤油が香るタレに、メープルとバターが塗り重ねられて甘さとコクが大幅にレベルアップしている。焼きそばと甲乙つけがたい美味しさで、あっという間に食べ終えた。
会計時に店主さんにもご挨拶。SNSではずっと相互フォローだったのだが、ようやく訪問が実現できて嬉しかった。
焼きまんじゅうも焼きそばも群馬が誇るコナモンだ。伝統的な味に加えてこの店のような新風が現れるのも、食文化としての奥行きであり、懐の深さなのだろう。再訪して他のメニューも試してみたいなあ。
| 店舗情報 | 住所: 群馬県高崎市八千代町1-17-8 八千代ビル 1F 営業時間: 11:00～18:00 定休日: 月曜、第2・第4日曜 → ホームページ |
|---|---|
| 主なメニュー | いかポッポ焼きそば 980円 焼きまんじゅう メープル＆バター 380円 |