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すき家 仙川店

牛丼チェーンのすき家で、9月9日から「お好み牛玉丼 広島Mix」という期間限定商品が販売開始された。かつて販売した「お好み牛玉丼」に焼きそば+αを加えたものらしい。どんな品なのか興味が沸いたので、開始日に早速食べに行ってみた。

すき家 仙川店

向かったのは京王線仙川駅近くのすき家仙川店。お昼時だが店内は割と空いていた。牛丼チェーンはいくつかあるが、すき家を利用するのは久しぶりだ。これまで近所にあったことがなく、日常的に利用する機会がなかった。

すき家 仙川店 店内の様子

厨房から突き出た形のU字型カウンターがフロアに鎮座している。右にテーブルもある。その一番奥、厨房寄りに着席。新型コロナ対策でカウンターはアクリル板で仕切られていた。注文方法は食券制ではなく、店員さんに口頭で伝える吉野家方式だ。

すき家 仙川店 期間限定メニュー

レギュラーメニューとは別に期間限定メニューが置かれていて、それを指差しながら「広島Mixの並(680円)、ください」とお願いした。なお、公式サイトによると、並で1,067kcalあるらしい。

お好み牛玉丼 広島Mix 並 680円

しばらくしてもろもろが載ったトレイが運ばれてきた。丼本体に生卵。青海苔と鰹節。卵黄分離器。すき家というと、この卵黄分離器のイメージが強い。分離した白身はどうなるのだろう? 棄てるのは勿体ないので、味噌汁に入れたくなる貧乏性な私。今日は味噌汁、頼んでないけど。

すき家といえば卵黄分離器

注文した品、「広島Mix」は「お好み牛玉丼」がベースになっている。すき家のサイトによると、「お好み牛玉丼」は『ダイスカットしたキャベツに、「お好みソース」とすき家特製からしマヨをかけたお好み焼き風牛丼』とのこと。「広島Mix」はそこに焼きそば、キムチ、フライドオニオンを足したものだ。

お好み牛玉丼 広島Mix 完成形

丼の中央を少し凹ませてから鰹節と青海苔を散らし、卵黄を乗せる。せっかくなので紅生姜も添えてみた。黄身を崩しつつ、混ぜるようにして食べてみる。……ふむ、味が重なり過ぎてよくわからん。牛丼、キムチ、ソース、マヨ、紅生姜がそれぞれ主張してくる。バラバラでまとまりがない。

食材それぞれの主張が強く、まとまりがない

「冒険した商品だなー」と食べ進めるうちに、箸だと食べにくいことに気付いた。木のスプーンに持ち替えて掻き込むと、心なしかまとまりを感じる。広島駅の西側の繁華街、エキニシを思わせるごちゃごちゃ感が、むしろ心地よい。「広島のお好み焼きの味を再現した商品」というが、”すき家”で”お好み”だから、好き勝手やって問題ないのだ。つべこべ言わずに、この遊び心を楽しむの正解なのだろう。

スプーンで掻き込むのが正解

ところで、すき家が焼きそばを使うのはこの商品が初めてではない。私は未食なのだが、2013年にクレヨンしんちゃんとコラボした「やきそば牛丼」を出している。

また、当ブログの読者はもちろんご存知だろうが、ブラジルのすき家ではYakissobaを提供している。大手牛丼チェーンで焼きそばを活用しているのは、すき家くらいじゃなかろうか。

すき家から少し離れて、俯瞰した視点での感想も書いておこう。

これは私の個人的な印象に過ぎないかも知れないが、ソース焼きそばを活用した商品が最近増えているように思う。まず、かつやで6月下旬から販売された全力大人飯。チキンカツカレーやチキンカツ丼に唐揚げと焼きそばを乗せた品だ。

かつや 全力大人飯 メニュー

チキンカレーの方を実際食べてみたが、かなりのボリュームで満足感が高かった。SNSでは「大人のお子様ランチ」と呼んでいる人も見かけた。

かつや 全力大人飯 チキンカツカレー

もう一つがファミリーマートの期間限定「焼そばロール」。通常の「焼きそばドッグ」が282kcalなのに対して、559kcalとほぼ2倍の熱量だ。もちろん食べ応え満点で、ずっしり重い。

ファミリーマート 焼そばロール

すき家の広島Mixも含め、いずれもソース焼きそばはボリュームを増すのに使われていて、焼きそば自体は「味にこだわった」的な品ではない。お弁当の端っこに焼きそばが盛られていることがあるが、その延長のような使われ方だ。しかし、こういった受容のされ方もソース焼きそばという存在の面白さだと思う。

ずっしり重い、ファミマ焼そばロール

主役を邪魔せずに全体を底上げする名脇役。今後、バイプレーヤーとしてのソース焼きそばは、さらに活躍の場を広げていく予感がする。

店舗情報住所: 東京都調布市仙川町1-11-13 1F
営業時間: 24時間営業
定休日: 年中無休
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主なメニューお好み牛玉丼広島Mix 並 680円