やきそば専門店ばんばん
焼きそば専門店の新店ラッシュは、神戸からさらに西にも及んでいる。例えば加古川市の郊外で今年8月にオープンした「やきそば専門店ばんばん」。こちらの記事で存在と経緯を知り、先週末の関西遠征の際に足を延ばしてみた。
やきそば専門店ばんばんは、JR山陽本線・東加古川駅と山陽電鉄・別府(べふ)駅の間の県道沿いにある。道路を挟んだ向かいがスーパーのマルナカで、隣は散髪屋さん。派手目の看板があるので分かりやすい。店頭には、「当面ランチ営業のみになります」との張り紙があったので、訪問の際はご注意を。
店舗はこじんまりした造りで、客席はカウンター6席にテーブル2卓。母娘らしき女性二人で切り盛りしており、先客は3人。地元の顔なじみらしく、テレビの時代劇を見ながら、女将さんと談笑していた。とりあえずカウンターに着席。
専門店なので、メニューはもちろん焼きそばばかり。豚焼きそばが390円とめちゃ安い。焼きそばにご飯と味噌汁をつけた定食が売れ筋のようだが、食べ歩きだから単品にしとくか。
「お決まりですか?」
「油かす焼きそば(490円)を」
「定食にします?」
「いえ、単品で」
腰掛けた席は鉄板前だったが、立てかけられたメニューが目隠しになって調理の詳細は分からず。生麺を茹でるスタイルでないが、炒める際に水を指しているのは見えた。
しばらくして焼きそばが出来上がり。まずは一口、ズズッとな。むむっ! これは……っ!?
「すみません! やっぱ定食で!」
味付けは甘めのソースで、予想以上にこってりした味わいだ。リコメンドを断ったことを心中で反省しつつ、前言を撤回し、ご飯と味噌汁を召喚。こっちの焼きそばはオカズ指数が高過ぎる。
麺は中太。蒸し麺かも知れないが、もっちりしていて茹で麺寄りの食味だ。この価格なのにクォリティ高い麺だなあ。具は油かすとキャベツ。油かすは2種類使っているとカウンターメニューに書いてあった。なるほど、よく味わうと硬いカリカリのを砕いた油かすと、柔らかいプリプリの油かすの2タイプが入っている。こういう油かすの使い方はさすが専門店だなー。
卓上から削り粉、青海苔、紅生姜も足してみた。ソースには、ばらソースのような独特のフルーティーな風味もあり。コクがあって、ご飯によく合う焼きそばだ。関東の人間に食べさせて、感想を聞いてみたい。
お会計は定食で600円とリーズナブルな価格設定。生麺を使った本格派を謳う専門店が増えている中、肩肘張らずに食べられるこういうお店も良いものだ。家庭的な雰囲気の地元密着店。末永く続いて欲しいなー。
ところでこの地域はため池がとても多い。こちらのお店の裏手にも三ツ池というため池がある。一面の蓮はなかなかの壮観だった。訪問の際はちょっと寄り道してみては?
店舗情報 | TEL: 080-4015-1238 住所: 兵庫県加古川市平岡町一色 650-1 営業時間: 11:00~14:30(当面は昼のみ) 定休日: 月曜+不定休 → ホームページ |
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主なメニュー | 豚焼きそば 390円 定食 500円 油かす焼きそば 490円 定食 600円 ぼっかけ焼きそば 550円 定食 650円 |
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