焼きそば専門店 りょう
新橋・広島焼HIDE坊の記事で触れた某ソースメーカー焼きそば部のOHさん。あれが縁で、氏とはちょくちょく焼きそば店の情報交換をするようになった。もちろん氏にとって焼きそば食べ歩きも仕事の一環でもあるのだが、その範疇を大きく超えてあれこれ調べ、地道に食べ歩いておられる。実に貴重な焼きそば仲間だ。
そのOHさんが浜松町で10月11日に新規オープンした焼きそば専門店の情報を知らせてくださった。屋号は「りょう」で、母体は自由が丘にある「良」というお好み焼き店とのこと。宣伝は一切なされておらず、たまたまネットで目にした情報でもオープン日は不明。しかし諦めずに無駄足覚悟で訪れたのがたまたま開店日だったとか。その熱意には頭が下がる。というわけでOHさんに感謝しつつ私も訪問してみた。
訪れたのはオープンから4日目の10月14日、金曜の11時過ぎ。仕事の都合で知らされた日から数日経ってしまった。階段の登り口にメニューが貼られていた。品揃えや定休日、営業時間を軽く確かめてから、狭い狭い階段を3階へ登る。手すりがぐらついてちょっと怖い。
「いらっしゃいませ」と3人のスタッフがお出迎え。店舗は奥に長く、客席はカウンターのみで10席ほど。昼営業の開始直後のはずだが、既に先客が1人いた。
注文は食券制で入り口近くに券売機がある。焼きそばはベジ・豚・イカ・スペの4種があり、大盛りは無料。羽田モノレールや東京タワーで外国人も多いのか、ボタンには英語表記も付されている。ざっと眺めてから、スペ焼きそばの大盛り(950円)のボタンを押した。
「お好きな席へどうぞ」
奥の方=窓際に鉄板があるようなので、なるべくそこに近い位置に着席。仕切りが目隠しになって調理の様子は見えないが、生麺を茹で上げて鉄板で炒めている。その仕切りには、この店の焼きそばの特徴や食べ方の案内が載っていた。ふむふむなるほどと読んでみたり。
カウンターには無料トッピングとして、青海苔・粉節・唐辛子、そしてイカ天=天かすが置かれている。これにも英語表記が付いていた。カリカリのイカ天トッピングはみかさの影響なのかなー、なんて考えつつ待つこと10分ほどで出来上がり。注文を受けてから麺を茹で、さらに鉄板で炒めるため、このスタイルはどうしても提供までに時間が掛かってしまうんだよね。
麺は太麺。自家製麺ではないが、全粒粉を使った特注麺らしい。具は豚肉・エビ・キャベツ・モヤシ。トッピングに目玉焼き、九条ネギ、みじん切りの紅生姜。青海苔・粉節・イカ天も適量乗せてみた。
麺は断面が丸く、細めのうどんくらい太さがある。芯をほんの少し残したアルデンテな茹で加減で、もっちりした噛み応え。リッチな食感ってやつだ。焦げが少し多いが、それも焼きそばならではの味わいだろう。
ソースは「甘め+スパイシーに仕上げました」という特製ソース。甘過ぎず辛過ぎず、バランスよし。最後に掛けられている白コショウが結構効いてて、それがなかなかスパイシーだった。麺の表面がテカっていて、ややコッテリ気味でもある。
豚肉もエビも程よく焼きめが付いていて香ばしい。九条ネギも好みだ。そして目玉焼きの黄身の硬さもばっちり半熟トロットロ。紅生姜がみじん切りなので、最終的に混ぜて食べることになる。個人的には細長い紅生姜の方が好みなのだが、これはこれでいける。大盛り無料で、具沢山。なかなか食べ応えがあった。
正午が近づくと客も増えてきた。一言ご挨拶をと思っていたが、忙しくなってきたのでまたの機会にしよう。「ごちそうさまー」と店の方に告げて店を出る。
焼きそば専門店の新店が最近急増中だが、港区は特に凄い。昨年7月にオープンした広尾のBROWN、今年5月は白金高輪にBARチェローナ、9月に六本木・千日前やきそばで、10月にここ。少し前までは港区に焼きそば専門店なんて一件も無かったのに、いまや食べる方も追いつくのがやっとで、個人的に嬉しい悲鳴を上げている。
願わくば、この焼きそばがこの土地に根付いてくれますよう。生玉子につけるすき焼き風もチラシで提案されていたので、今度はそいつも試してみたい。また来ようっと。
店舗情報 | 住所: 東京都港区浜松町2-2-9 佐藤ビル 3階 営業時間: 11:00~20:00(麺切れ終了あり) 定休日: 日曜日 |
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主なメニュー | ベジ焼きそば 600円 豚焼きそば 700円 えび焼きそば 800円 スぺ焼きそば 950円 麺大盛り(1.5倍) 無料 麺特盛り(2倍) 150円 |
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