遠藤焼そば店
銚子の「○○焼そば店」のもう一軒、遠藤焼そば店。ここも正確な場所が分からず難儀した。住所の周辺をあちこち探しまわった挙句、最終的に飯沼観音の駐車場で店舗を見つけた。銚子電鉄の観音駅からも歩いて来られる距離だ。
飯沼観音は正しくは飯沼山円福寺という真言宗のお寺だ。奈良時代に漁師が十一面観世音菩薩を網ですくい上げ、その後この地を訪れた弘法大師が開眼したのが始まりだという。銚子市の繁華街はここを中心に形成され、今でも地元の参拝者が後を絶たない。
遠藤焼きそば店はその飯沼観音の駐車場の一角にある。参拝客向けの食堂か茶店的な存在で、軽く休憩を取るのに良さそうなロケーションである。
前回の宮内焼そば店からの梯子で午後一時近くに入店。先客は無し。カウンター5席にテーブルx2。小上がりもあったが一部は荷物で埋まっていた。店はおばあちゃんが一人でやっているようだ。いらっしゃい、とお茶を煎れてくれた。色々とお店らしさに欠けるせいか、どうも人の家に遊びに来たような気分になる。
壁のメニューは焼そば、焼うどん、おでん、ところてんしかない。焼そばの大(400円)を注文すると、おばばは外に面した鉄板で調理し始めた。卓上には七味、コショウ、ソースに青海苔。観音様へ参拝するのだから前歯に青海苔を付けたくないという人も多かろう。客に青海苔を任せるのはその辺への気配りだろうか。
やがて焼きそば登場。麺は茹で麺か、ストレートで柔らかめ。ボリュームは十分。具はキャベツとモヤシと豚肉。肉は結構入ってるし、モヤシは頭と髭根を処理されてる。これで400円は良心的だ。味付けは濃い目でソースはかなり酸味が効いている。印象に残る味である。
焼きそばを頬張っていると常連らしきばあさんがやってきた。熊谷で39.8度という、昨日の記録的な暑さのことを方言で店主と語り合っている。そっか、この辺りは語尾に「だべ」を付けるんだな。
勘定の際、カウンターの上部に掲げられてる調理師免許を確認したら昭和36年の日付だった。もしこの店がその頃からやってたなら随分と古かろう。看板に「観音名物」とまで謳っているのは伊達じゃなさそうだ。ビールなども置いてあるので、電車で来て焼きそばやおでんで軽く飲むのも良いかも知れない。
店舗情報 | TEL:0479-24-8318 住所:千葉県銚子市馬場町171 |
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主なメニュー | 焼きそば 350円 大400円 おでん 350円 焼うどん 350円 ところてん 250円 |
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