九分九厘ざんまい屋
関西特集、2週目は大阪市内、キタの店を3軒ご紹介~。
阪急梅田駅のすぐ南、JRのガード下にある梅田一番街。とても短い食堂街なのだが、そこに九分九厘ざんまい屋というお好み焼き店がある。2009年に発行されたdancyu『ソース焼きそばの本』で紹介されている店で、ずっと来てみたかったのだが、ようやく訪問することができた。
九分九厘ざんまい屋を訪れたのは8月末。Zepp Osaka Baysideで開催されたBABYMETALのライブへお誘いした知り合いのシナリオライター・花村宗冶さんとの打ち上げだ。彼は大阪の枚方出身で自分と同い年。最近だとラジオドラマの脚本などを手掛けている。
ライブが終わって、まずは乾杯。自分は生ビール、花村氏は下戸なのでウーロン茶。喉が空っからに乾いていたので、一気に飲み干してしまった。
さて、注文。お好み焼店なのでコナモンがメインだが、牛すじ煮込みや鉄板焼、串もの・揚げ物・サラダなど品ぞろえは豊富だ。私は豚焼きそば、花村氏はねぎおこを指定。それとイカ焼き。結局、コナモン勢ぞろいとなった。
まず出てきたのは豚焼きそば(800円)。麺は自家製麺の中太麺。具は豚肉スライスとざく切りキャベツ。脇に微塵切りの紅生姜。卓上から削り粉と青海苔も掛けてみた。
ソースは甘さ控えめのバランスタイプ。麺にモチモチしたコシがあり、良く絡む。オーソドックスな大阪風焼きそばの見本のような品で、文句なく美味い。たまらんなあ。
ちなみに帰りしなに厨房を覗いたら厨房には熱湯が煮立った釜があり、テボがいくつも刺さっていた。なるほど、ここで生麺を湯がいてから炒めるのだな。
続いてイカ焼き(500円)。小麦粉の生地にイカの切り身を混ぜ、平べったく焼いたコナモンで、阪神百貨店地下の名物としても有名だ。ソースに加え、デフォルトでマヨが掛かっている。イカの風味とソース・マヨの濃厚な味わい。ペタンコなコナモンも美味い。
そして私は初めて食べるねぎおこ(1030円)。お好み焼きの豚玉に目玉焼きとスジコン、青ネギをどさっとトッピングした品だ。このスジコンがめっちゃ美味い。甘じょっぱさと歯応えとが、厚焼きフワフワのお好みに合う。
この店は店独自のオリジナルソースに加え、レアなソースを取り揃えているのも嬉しい。生田の「ヘルメス」、尼崎の「ワンダフル」、長田の「ばら」。このソースの品揃えを見て、花村氏が「この店、東京にもある」と言い出した。訊けば「めっせ熊」というお好み焼き店が東京駅にあり、そこでねぎおこを食べ、これらのソースも置いていたという。
「でも店の屋号が全く違うし、勘違いかなあ……」
そう首をひねっていたが、その場でスマホで調べたらどちらも熊五郎グループという会社の店だった。というか、どうやら梅田一番街に入っている飲食店が全てそのグループみたいだ。なるほど、ラーメン屋が母体のグループだから生麺関連のノウハウも確立されているのかも知れないな。
お互いに何度か飲み物をお代わりしたり、つまみを追加したり。お会計は5480円。大阪最後の夜にコナモンを堪能できた。やっぱ複数人だと色々と食べられて楽しいなあ。一緒に来てもらって大正解だった。花村さん、ありがとうございました! 同グループの東京の「めっせ熊」も行ってみたいなー。
店舗情報 | TEL: 06-6314-2023 住所: 大阪府大阪市北区角田町9-36 梅田一番街 営業時間: 11:00~24:00 定休日: 無休 → ホームページ |
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主なメニュー | 豚焼そば 800円 いか焼そば 900円 牛すじコン焼そば 980円 海老アスパラ焼そば 1000円 ミックス焼そば 1280円 シーフード焼そば 1380円 キムラ君の焼きそば 1050円 ホルモン焼きそば 930円 油かす入り +250円 オムそば +200円 ねぎおこ 1030円 |
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