菊忠製麺分店
焼きラーメンやつゆ・スープ入り系をテーマにお送りしております。が、今週はちょっと脱線。前回の流れで福島のお店、それと「つゆだく」とまでは行かないけど「しっとり」系な焼きそばをご紹介します。
さて、昨年末に決行した18切符での日帰り会津焼きそば旅。前回の食堂いとうから出た後は喜多方を一時間ほど探索した。喜多方駅へ行き違いでやってきた神田鯉風先生と挨拶を交わして私はUターン。磐越西線から郡山で東北本線へと乗り換えて中通り地方を南下し、JR白河駅で下車した。
喜多方の知名度には及ばないが白河もラーメンの町として知られている。喜多方と同様、多加水の平打ち縮れ麺と醤油ベースのスープが特徴だが、加水率やダシの濃さなどに違いがあるようだ。その差を分かるほど敏感な舌は持っていないのだが、5年前に西郷村・いまの家で食べた白河ラーメンはバランスの取れたあっさり味で美味しい品だった。
その白河でラーメンだけでなく焼きそばも出しているのが今回紹介する菊忠製麺分店。鯉風先生のブログでその存在を知ったのだが、この店に限ってはラーメンより焼きそばが評判らしい。時刻は16時少し前。駅の裏手へと地下道で移動し、脇に佇む白河小峰城を横目に歩くこと約10分。菊忠製麺分店へ到着した。
四角く飾り気のない殺風景な外観である。店内はゆったりした造りでテーブル2卓、小上がり3卓。先客なし。左手の厨房から店主が「いらっしゃい」と声を掛ける。
メニューはラーメン類とヤキソバ、ギョーザ、チャーハンなど。カラシラーメンというのも特徴的な品で興味をそそられるが、ここは当然ヤキソバ(600円)を注文。
セルフサービスのお冷を汲み、多数置かれている鬼平犯科帳のコミックを読んで待つ。厨房からは店主が中華鍋をガシガシ振るうリズミカルな音が聞こえてきた。5分ほどで出来上がり。
麺は中太・縮れ気味で柔らかめ。ボリュームあり。具はキャベツ・モヤシ・ピーマンと、この肉は刻んだチャーシューかな? 紅生姜が脇にトッピングされている。
炒めている最中に千切れるのか、麺がとても短い。味付けは濃いソース味でかなりスパイシーだ。刺激的で特徴的な味だ。喉が乾いて食後にお冷をお代わりしたが、この濃さがきっと癖になるのだろう。
ラーメン・小峰城・だるまなど、地味に名物の多い白河。そうそう、ご当地ヒーロー・ダルライザーも忘れちゃダメね。白河ラーメンに少し飽きた向きにはこのヤキソバも是非どうぞ。
食後は白河の町を少しぶらぶらして再び車中の人に。普通電車を乗り継ぎ、赤羽駅で下車して軽く一人呑み。バスで自宅へ帰り着いたのは21時半頃のことだった。はー、草臥れた。
店舗情報 | TEL:0248-23-3664 住所:福島県白河市会津町34-33 営業時間:11:00~19:00 定休日:火曜日 |
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主なメニュー | ヤキソバ 600円 大 750円 ラーメン 600円 大 750円 カラシラーメン 750円 大 900円 カラシタンメン 800円 大 950円 |
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