太陽軒飯店
香港5日めの夕食は、佐敦(Jordan)にある潮州料理店、太陽軒飯店へ行ってみた。潮州は広東省東部にある都市で、同じ広東でも香港や広州とは異なる独特な郷土料理が多々ある。
訪問したのは平日の19時くらい。客席フロアは一階と二階らしい。丸テーブルが並び、いくつかの卓ではグループで賑やかに食事していた。
一人と告げると入り口から一番近いテーブルを促された。すっと出されるお茶は15HKD。メニューはあらかじめ予習済みだが、一通り眺めてから注文した。
まずはビール。銘柄は「藍妹(ランムイ)」を指定。Blue Girlというドイツのブランドだ。値段は42HKDで、つまみにザーサイっぽい漬物(咸菜 18HKD)も出された。今回の旅で初めてのアルコール摂取なので、五臓六腑に滲みる。
続いて看板料理の潮州滷水(ル・シェイ)=醤油ベースの煮込み料理だ。せっかくの機会なので、思い切って滷水拼盤(178HKD)=盛り合わせをお願いしてみた。余ったら持ち帰れば良いや。
しばらくして山盛りのお皿が運ばれてきた。鵞鳥の切り身や手羽元。豚バラ・豚耳・腸詰めに玉子、厚揚げなどがどっさり盛られていて豪勢だ。それぞれ異なる食味で、どれも美味しい。ビールが進む。
そして目的の品、潮州糖醋麵(128HKD)! 具なしの麺を円形に平たく焼いて放射状に切り分け、砂糖と黒酢を食べていただく料理だ。潮州煎伊麺・黄金煎伊麺と呼ばれることもある。
本来はデザート的なポジションだが、今回は一人なので主食代わりだ。日本でも探したが提供している店は見つからず。これも香港で必ず食べてみたかった焼きそばの一つである。
実際に箸で取って初めて知ったが、焼き固められているのは表面だけで、隠れている部分は柔らかい。まずはなにも掛けずに食べてみたが、玉子などを使っているわけではなく、スターチの類で固めているようだ。
完全に具なしというわけでなく、刻んだネギが下にチラホラ隠れていた。砂糖はグラニュー糖かな。それを麺に掛けてから黒酢をかける。
食べてみると甘酸っぱくて、不思議な味だ。何切れか食べるうちに、良さがわかっていた。麺と砂糖と黒酢だけなのに乙な味で、めっちゃウメーン!
ビールも一度お代わりし、なんだかんだ滷水も全部平らげた。お会計は419HKD=約8,000円。一人で豪遊してしまったが、宿題を果たせたので大満足だ。そのうち自炊で試してみようっと。
店舗情報 | 住所: 香港佐敦吳松街130-132號地舖 営業時間: 11:30 - 00:00 定休日: なし |
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主なメニュー | 潮州糖醋麵 128HKD 滷水拼盤 178HKD |
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