茶しん
イタリアンと言えば新潟のご当地グルメとして有名だが、実は滋賀でも同じような焼きそばを提供する店がある。琵琶湖の東に位置する長浜市の「茶しん」がそれだ。
訪れたのは日曜の夕方。長浜駅から駅前通りを市役所方面へ200mほど進んだ左手に店舗があった。奥行きはそれほどでもないが、県道に沿って横長に伸びており、通常の出入り口以外にテイクアウト用のカウンターも開かれている。ドアを潜ると右手にレジがあり、最初にここで注文を済ませるようだ。
メニューは中華系の麺類や御飯物が中心で品数は多くない。腹具合と相談してイタリアン焼きそば500円とホワイト餃子(10個)400円を注文。ちなみに「長浜ラーメン」というのもあったが「みそ・しょうゆ」との但し書きを見る限り博多方面とは全く関係なさそう。
6卓あるテーブルのうち、8割ほどが先客で埋まっていた。セルフサービスのお冷やを汲んでから、厨房寄りの席に着いて待つことしばし。まずはホワイト餃子がやってきた。
ホワイト餃子は千葉県野田が発祥のB級グルメで、支店や技術連鎖店として全国に展開している。ここ茶しんは関西で唯一ホワイト餃子を供している店でもあるのだ。醤油・ラー油・酢を混ぜたタレを付け、厚くモチモチした食感の皮を噛み切ると、餡のニンニクの風味が口内に広がる。一切れ一切れはそれほど大きくなく、男性なら10個くらいは軽く食べられるだろう。
続いてやってきたのがイタリアン焼きそば。麺は細く少し柔らかめ。キャベツ・モヤシと一緒にウスターソースで炒められており、ミートソースがたっぷりと掛かっている。さらに青海苔と白ショウガの微塵切りがトッピングされていた。ウスターソースの酸味とミートソースの甘味がバランスよくマッチしている。
白ショウガはみかづきに、ミートソースはフレンドに似ているが、麺の太さやコーンの不使用、青海苔の有無など新潟のイタリアンとの相違点も目立つ。1980年代頃から提供されているそうだが、どういった経緯でメニューに加わったのか興味深い。
餃子と焼きそばを平らげるとさすがに満腹になった。食べ終えて外へ出ると、テイクアウト用カウンターで二人ほど待っている。ホワイト餃子かイタリアン焼きそばかは不明だが、日曜夜の食卓を飾る品々はきっと子供にも喜ばれることだろう。
店舗情報 | TEL:0749-62-0414 住所:滋賀県長浜市元浜町5-3 営業時間:11:00~14:00 17:00~19:00 定休日:火曜日 → ホームページ |
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主なメニュー | イタリアン焼きそば 500円 大盛 700円 ホワイト餃子 10個400円 20個800円 中華そば 350円 長浜ラーメン(みそ・しょうゆ) 500円 ちゃんぽん麺 500円 |
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