陳麻家 大崎センタービル店
先週のとある平日のこと。ランチを食べにJR大崎駅のすぐ北に位置する大崎センタービルを訪れた。目黒川のほとりには桜が咲き誇り、春の陽気に誘われたのだろう、花見がてら散歩する人々で賑わっている。
外と同じく、ビル内もやや混雑気味だった。ピークタイムは過ぎているはずだが、2階にある目的の店の店頭には行列ができている。わざわざ並ぶのも億劫なので他の店にしようと周りを見渡してみると、とある中華屋の看板が目に留まった。
店は陳麻家の大崎センタービル店。ご飯に麻婆豆腐を掛けた「陳麻飯」を売りにする中華チェーンで、五反田駅の東口にある1号店を1度訪れたことがある。
店の中を覗いてみるとフロアにはテーブルが多数並び、天井から提灯が下がっている。空席もあった。よし、ここにしよう。
ランチメニューは担々麺と陳麻飯のセットを推しているが、私の目的は店頭の看板で宣伝されていた「焼・担々麺」だ。「担々麺を焼くと旨くなる」というコピーが気に入った。
「ご注文は?」
「焼・担々麺(800円)とミニ陳麻飯(250円)をください」
店員さんに訊いたところ、「焼・担々麺」はこの店だけのオリジナルメニューで、4月一杯の期間限定商品とのこと。調理に手間が掛かるのだろう、注文も13時以降に限られている。実際、注文から配膳までに10分近く掛かった。
焼・担々麺は中華鍋で焼き目を付け、さらに熱々の鉄板に盛り付けてある。麺の周りは豚骨スープと芝麻醤・マー油をベースにしたタレで囲まれ、挽肉を味付けした肉味噌とゴマ、刻みネギがトッピングされていた。
カリッと焼き上げられた麺に熱々のタレと肉味噌を絡めて頬張る。香ばしいゴマの風味が口の中に広がり、そのあとから肉味噌の旨味と辛さが追いかけてきた。
焦げた麺が鉄板に張り付いてやや食べにくいが、焦げた風味もまた一興。熱々で、辛旨で、日本で一般的な汁あり担々麺や、麻辣を売りにする本格的な四川風の汁なし担々麺とも異なる面白い味わいだ。「お好みでお掛けください」と渡されたラー油や四川山椒も合う。
白飯を麻婆豆腐で覆った陳麻飯も安定の美味しさ。シンプルながら看板メニューだけのことはある。ちなみに陳麻家は今全国で60店ほどあり、ルーツは同じだが、オーナーはバラバラ。陳麻飯一つとっても、店ごとに味付けが違うそうだ。
お会計は1050円。担々焼きそばはこれまで何度か食べたことがあるが、こういうつゆだく気味のスタイルは初めてだ。たまたま見つけてラッキーだった。前述した通り、提供は4月一杯らしい。スパイシーな焼きそばが好みの方はお早めにどうぞ。
店舗情報 | TEL: 03-6421-7881 住所: 東京都品川区大崎1-5-1 大崎センタービル 2F 営業時間: 11:00~16:00 17:00~23:15 (土・祝日 11:00~15:00) 定休日: 日曜日 → ホームページ |
---|---|
主なメニュー | 焼・担々麺 800円 ミニ陳麻飯 250円 |
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません