居酒屋さいらい
広島滞在3日目の夜。明日はもう東京へ戻らねばならない。最後の夜くらいは焼きそばもお好み焼きも忘れて飲もうじゃないかとネットで店を探していたら、焼きそばが名物の「さいらい」という居酒屋を見つけてしまった。むむぅ、気になる。行くか。行こう。
広島駅近くにある飲食街、駅前横丁に着いたのは20時前のこと。2012年に訪問した大福のあるエキニシや、今はなき愛友市場などにも通じる、一種猥雑な雰囲気を醸していた。
目的の「さいらい」は、奥の方の通路両側に店を構えていた。右手の店舗は客席がカウンターのみで飲み物を作っている。向かい側の店舗はもうちょっと広そうだ。料理はこちらで行っているらしい。一人なのでカウンターのある右側へ入店。「いらっしゃいませ」と女将さん。「そちらへどうぞ」と促され、空いていた椅子に腰かけた。
とりあえずサッポロ生ビール(530円)を。それとこの店の3大名物のひとつ、ホルモンぴり辛焼き(580円)を注文。少し時間が掛かるというので漬物(250円)もお願いした。お通しはおでんと枝豆、ゴボウ煮。あっさり味で疲弊した胃が休まる。
ホルモンぴり辛焼きは熱々の鉄板で提供された。「下が焦げ付くので食べる前によく混ぜてください」とのこと。ホルモンの歯応えと焦げたタレの香ばしさが実に良い。ピリ辛というよりは甘辛な味付けで酒が進む。
お代わりは酒都・西条が誇る賀茂泉(380円)を常温で。賀茂泉から、この日に西条で行われた酒祭りの話になった。この店の女将さんとマスター、それとたまたま隣の席に座っていた二人連れのお客さんも行っていたそうだ。会場が酔っ払いだらけで、大層な賑わいだったとのこと。トイレの行列をどうにかしてほしいという意見に落ち着いた。
さらに焼きそば(530円)とウーロンハイ(420円)を注文。焼きそばもこの店の3大名物のひとつ。昭和41年以来の人気メニューらしい。麺は中細の茹で麺を使用。具は豚肉・キャベツ・細もやし・揚げ玉。トッピングに青ネギ・白ネギ・刻み海苔。ごつごつした質感の赤いお皿も印象的だ。
ソースはオタフクではなさそう。甘過ぎず、酸っぱ過ぎず、バランスの良いタイプを使っていて、油脂のコクで食べさせるような味付けである。ツマミによし、締めによし。野菜多めでなかなかボリュームもあり。名物と謳うだけある、とても美味しい焼きそばだった。
日曜夜のTV番組「いってQ」で、内村が大車輪を成功させたのを確認して店を出た。お会計は3290円。広島駅近くで日曜の夜もやっている貴重な居酒屋さん。機会があればまた寄らせてもらおう。そのときは3大名物の残りひとつ、すじ煮込み(380円)だな……
この夜は猿猴川の川面を撫でる風が思いのほか冷たかった。こないだまで暑いくらいに感じていたのに、もう冬が近いんだな。せっかくの酔いが醒めないよう、ホテルまで急ぎ足で戻った。
店舗情報 | TEL: 082-262-2516 住所: 広島県広島市南区猿猴橋町5-16 営業時間: 17:00~24:00 定休日: 無休 → ホームページ |
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主なメニュー | 焼きそば 530円 ホルモンぴり辛焼き 580円 すじ煮込み 380円 漬物 250円 サッポロ生ビール 530円 賀茂泉 380円 ウーロンハイ 420円 |
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