丸の内食堂
美春からアップルロードを挟んですぐ近くにある丸の内食堂。この店にもカレー焼きそばがあると聞いて寄ってみた。食堂と言いながらも営業は夜のみ。やはりこのお店も地元では〆の食事で利用する人が多いようだ。
引き戸を潜ると左手に小上がりが2卓。奥が厨房になっていて、それに面したカウンターが4席と、割とこじんまりした店だ。美春同様、こちらも時間が早すぎたためか先客なし。「いらっしゃいませ」と声を掛けた店主は若いお姉さん。とりあえずカウンターに腰掛けた。
既にかなり飲んで腹もくちいので注文はビールとカレー焼きそばだけにしよう……とメニューを確認してみたがカレー焼きそばが載ってない。
「すみません、カレー焼きそばってあります?」
「はい、あります」
「(あるんだ……)じゃ、それとビールをください」
後からカレー焼きそばを紹介した記事が店の壁に貼られているのに気付いた。その記事には「本当は内緒で分かっている人だけに食べてもらいたい」との店主の言葉が書かれている。ふーむ、裏メニュー的な扱いなのか。紹介しちゃってもいいのかな……
ビールはアサヒの中瓶。お通しは大根の御新香、胡瓜とキャベツの浅漬け、イカのマヨ和え。それをチビチビ摘みながら焼きそばを待つ。ちなみに前述の記事によるとカレー焼きそばの価格は850円となっていた。
焼きそばを作っている厨房の右手からなにやら賑やかな声が聞こえてくる。同じビルにある隣のスナックと中で繋がっていて、その声が聞こえてくるらしい。人も時々出入りして店主と何か話している。経営者は同じなのかな。
「お待たせしました、カレー焼きそばです」
トッピングの目玉焼きがまず目を引く。麺は柔らかめの細麺で薄いソース味。具はニンジン、ピーマン、玉葱、豚肉。カレーは挽肉と玉葱が主体。脇に紅生姜。
目玉焼を崩して麺に絡めて食す。うん、円やかな味わいで美味しい。カレーもやや甘めなので全体的にマイルドな印象だ。
前回触れたが大曲のカレー焼きそばの発祥はデパート1Fの飲食コーナーと言われている。それと美春もこの店も挽肉主体のカレーだった。それらの特徴を考え合わせると、もしかしたら会津と同じくイタリアンやカリーナの系譜かも知れない。ま、すべては想像に過ぎないのだが、焼きそば好きとしてはルーツに興味が尽きない。
ビールで喉を潤しつつ、ささっと完食して、お会計は1650円。このお店、カレーうーめんやオープンカツなどのB級な大曲名物も食べられる。夜だけの営業で観光客は入りづらい感じのお店だが、機会があればそれらもどうぞ。
店舗情報 | TEL:0187-66-3325 住所:秋田県大仙市大曲丸の内町8 営業時間:19:00~翌2:30 定休日:日曜日 |
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主なメニュー | カレー焼きそば 850円 カレーうーめん 650円 オープンカツ 950円 |
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