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チャイニーズバール Yun Yun

前回紹介した長田タンク筋を出て、その足で向かったのは元町中華街、通称・南京町。夏休みシーズンということもあって、以前来たときよりもごった返している。特に中国人観光客の姿が目立った。わざわざ日本まで来て中華料理を食べる感覚が良く分からない。まあ、どこへ行っても焼きそばばかりの俺に言われたくはないだろうけど。

神戸市 元町中華街 長安門

元町中華街の目的は焼ビーフンでおなじみの食品メーカー・ケンミンが直営している「チャイニーズバール Yun Yun(ユンユン)」という店だ。もともとは「米粉専家 Yun Yun」というビーフン専門店だったが、その後少しスタイルを変え、今ではビーフンと小籠包を中心に営業している。

8月の南京町の暑いこと

8月上旬、平日の昼過ぎ。元町中華街の東の玄関・長安門を潜り、カキ氷やソフトクリームに心惹かれる日差しの中、人ごみを進む。さっき飲んだグラス一杯分のビールは、そのうち汗になって蒸発してしまった。

元町中華街 チャイニーズバール Yun Yun

よそと同じく、Yun Yunでも店頭で行きかう客に声を掛けている。それに釣られるようにビーフンを売っている屋台を覗いてみた。この店は基本的に持ち帰りの店なのだが、店頭には立ち食いのテーブルが置かれ、店内にもイートインスペースがあり、そこへ持ち込んで食べることができるのだ。

ビーフン専門の屋台です

ケンミン食品の焼ビーフンは東日本での知名度こそ低いが、インパクトのあるCMのお蔭か、西日本では超メジャーな存在だ。業務用も取り扱っていて、日本におけるライスヌードルのシェアはケンミンが9割近くを占めるそうだ。一般に流通している袋麺の焼ビーフンは、一般的なインスタント麺に比べればだいぶヘルシーなので、個人的には東日本にも広まって定着して欲しいと願っている。

Yun Yun ビーフンメニュー

さて。こちらのメニューは焼ビーフンと汁ビーフンが数種類。持ち帰りなので全て一品400円という安さである。ビーフンと小籠包のセットや、ビーフンとビールのセットもあったが、食べ歩きなので今回は単品にしておいた。

「すんません、福建焼ビーフン(400円)をひとつ」
「はーい、少々お待ちくださいねー」

コインと引き換えにスチロール製の容器に入ったビーフンを受け取る。クーラーの効いた店内を覗いてみたが、残念ながら満席だ。仕方なく外の立食いテーブルで食べることにした。食べる前から汗だくでツラい。

福建焼ビーフン 400円

麺はもちろん極細ビーフン。具は薄い豚肉、キャベツ、もやし、ニラ。うっすら塩ベースにほんの少し醤油を加えたごくシンプルな味付けだ。モサモサした食感ともども、これぞ焼きビーフンという味わいである。ボリュームは軽め。

ケンミンの焼ビーフンは東日本にも広まるべき

半分ほど食べ進めたあたりで、あまりのシンプルさに少し味を変えたくなった。テーブルに小籠包用のタレがあったので少し掛けてみる。醤油と酢が効いたタレで輪郭のはっきりした味になって、これも美味しい。この味変はオススメしたい。

焼小籠包のタレを少し垂らしても美味しい

ささっと食べ終えて、汗を拭き拭き人ごみの中へ戻った。元町中華街といえば小籠包が名物として有名だが、ケンミン本社のお膝元でもある。この焼ビーフンもファンが増えますように。イーアルサンスー、焼ビーフン♪

ユンユン

店舗情報TEL:078-392-2200
住所:兵庫県神戸市中央区元町通1-2-2
営業時間:11:30~19:30
定休日:不定休
ホームページ
主なメニュー福建焼ビーフン 400円
ピリ辛焼ビーフン 400円

台湾風角煮白湯ビーフン 400円
牛すじ煮込白湯ビーフン 400円
冷やし汁なし坦々めん 400円
ビーフンL+生ビールセット 600円

上海生煎饅頭 3個310円/6個620円
水餃子 300円