辰巳軒

西武池袋線、石神井公園駅に辰巳軒という大衆的な中華屋さんがある。正確に言うと中華と洋食の店、か。飲兵衛好みのつまみが手頃な値段で提供され、昼から飲める店として地元では重宝されているらしい。

石神井公園 辰己軒

辰巳軒を訪問したのは3月初旬、平日の夜、19時半くらい。石神井公園駅から南に伸びる商店街の信号を左折。100mも行かない右手に目的の店があった。

店内には4人掛けテーブルが7席並び、そのうち4席が埋まっていた。テレビを眺めながら飲んでいる一人客もいる。

辰己軒 メニュー

ホール担当の女性に促され、手近な席に着席し、メニューを確認。焼きそばは「ソース焼ソバ」「五目ソース焼ソバ」「カタイ焼ソバ」の三種類だ。カタ焼きそばはあるのに、柔らかい麺のあんかけ焼きそばはない。福来軒綿徳など、昔ながらの中華屋さんに時折ある傾向だ。

ビールにはえびせんが付いてくる

注文したのは瓶ビール(550円)、餃子3個(250円)、そしてカタイ焼ソバ(750円)。すぐにキリンラガーの大瓶が運ばれてきた。かっぱえびせんが嬉しい。

壁のセットや盛り合わせメニュー

壁には魅力的なセットメニューが貼られている。洋食と中華をないまぜにした、いー感じのおつまみ盛り合わせもある。夫婦で来て、それをつまみに飲んでいるお客さんもいた。

カタイ焼ソバと餃子

注文から15分ほどで焼きそばと餃子が配膳された。どちらも特徴的なビジュアルだ。

カタイ焼ソバ 750円

餡の具は豚肉、チャーシュー、蒲鉾、ナルト、筍、椎茸、キャベツ、ピーマン、人参など。豚肉は脂身のついたとこを細切りにしてある。そこに錦糸玉子、グリンピースがトッピングされ、練からしが皿の端に添えてある。

サクサク軽い口当たりの揚げ麺

麺は中太を堆く盛り付けてある。カリカリでサクサク、とても香ばしい。普通の麺をただ揚げただけだと、こういう軽い口当たりにはならないはず。他の麺類より加水率を高めているんじゃないかと思う。餡は水分が少なめで、味付けはしょっぱ目。錦糸玉子が甘いので、トータルでバランスが取れるのかな。

餃子は不思議な仕上がり

餃子はニラ中心の野菜餡。何もつけずにそのまま食べると、野菜の甘みが味わえる。あげ焼きにしたのを、水分多めで蒸してるのか、不思議な仕上がりだ。沼津の中央亭っぽさを感じる。

焼きそばと餃子をつまみにビールを飲み終え、お会計は1550円。創業年を訊いたら、昭和14年という。今時貴重な戦前からの老舗だ。食べたいメニューがありすぎるので、ぜひ再訪したい。