Sukky Yakisobateria

2019年4月29日

日本ではほとんど知られていないが、ブラジルには焼きそばが普及している。それもYakisobaあるいはYakissobaという名前が定着している。中にはYakisobateria(焼きそばテリア)という専門店もある。実はいま、GWを利用して実際にブラジルを訪問している最中だ。現地からブラジルの焼きそばがどんな品か、レポートしていこう。

サンパウロ郊外 Sukky Yakissobateria

まずはブラジル・サンパウロのSukky Yakisobateriaというお店。市街地中心部から20kmほど離れた、郊外の大型スーパーに併設されている。Yakisobaを屋号に冠する店はここだけでなく数多くある。例えばTrip Adviserで検索すると山のように見つかる。

Sukky Yakissobateria 店内の様子

Sukky Yakisobateriaの店舗はこじんまりしていて、キャパ20人くらい。綺麗に掃除され、部屋の隅には鉢植えの竹が飾られている。壁の掲示によれば2012年の開業らしい。

Sukky Yakissobateria 壁の掲示

注文カウンターには日系か中国系か、アジア人の女性が立っていた。メニューを見ると焼きそば以外にいろいろ売ってる。怪しげなポルトガル語でYakisoba de Carne(牛肉焼きそば/R$34.50)とガラナ(R$4.5)を注文。支払いはクレジットカード。1レアル30円弱で、合計1133円だった。ブラジルの物価はインフレ気味のため、あまり安さを感じない。

Sukky Yakissobateria メニュー

窓際のテーブルに腰掛けてガラナで喉を潤す。30度くらいある日だったので、冷たい飲み物が嬉しい。開店直後で先客はいなかったが、持ち帰り客がちらほらやってくる。調理にかなり時間が掛かるため、あらかじめ注文をして、買い物が済んでから取りに来るようだ。

ガラナが美味い

注文から15分ほど掛かって、大きな皿が乗ったトレイが運ばれてきた。中華風のあんかけ風。これがブラジルのYakisobaだ。ん? 配膳した女性が何か言ってる。

「○△□☆、ピメンタ、#$%&?」

ポルトガル語は分からないが、ピメンタは聞き取れた。唐辛子系の調味料だろう。それはぜひ欲しい。

「はい、お願いします(Sim, Por-favor)」
「&%$(にっこり)」

Yakisoba de Carne R$34.50

麺は平打ちの小麦粉麺。ところどころ焼き付けられて、パリッとクリスピーな部分もあるが、基本的には柔らかい。そこに餡が掛かっている。というか、食べる前から麺にも一部絡んでいる。

平打ちの小麦粉麺、ところどころクリスピー

具はCarneを指定したのでまず牛肉。その他、ブロッコリー、紫キャベツ、キャベツ、モヤシ、玉ねぎ、人参。白菜っぽい菜っ葉。彩りがカラフルだ。

カラフルな具材

中華風なので味付けに醤油を使っているとは思うが、あまり主張してこない。ブラジル人の知り合いから味が濃いという事前情報があったけど、むしろ薄めに感じた。また、日本の一般的なあんかけ焼きそばはスープを加えた上でとろみを付けるが、ここのは水分が少ない。食材から出た水分だけでとろみをつけているっぽい。

ピメンタは酸っぱ辛い

ピメンタと呼んで渡された調味料は酸っぱ辛い。ラー油に見えたが違いそう。汗がさらに吹き出てくる。そして案の定、量が多い。北海道、浜チャンポン三八飯店のボリュームを想起させる。しかし何とか食べきった。

たぶん日本の一般的な町中華で提供されるあんかけ焼きそばの方が日本人の口には合うだろう。しかし、現地の人に取ってはこれが焼きそば。念願が適って満足だ。次回さらにブラジルの焼きそばを掘り下げていこう。

グァラピランガ湖公園

食後は腹ごなしにダム湖のグァラピランガ湖公園(Represa de Guarapiranga)まで2kmあまり歩いた。延べ竿でウキ釣りをのんびり楽しむ人たち。地球の正反対でも似たようなことをやっている人がいて、嬉しくなるね。