つけめん処みつば

「はーい、お待ちどうさまー! どーぞー!」

今日もおばちゃんの元気な声が響く野方の中華屋さん、みつば。学生時代からかれこれ30年くらい通っている店だ。当初は「ラーメン太郎」という屋号だった。今の屋号に変わったのは、いつごろだったろう。

野方 つけめん処 みつば

野方駅前にある交番の脇のときわ通りを真っ直ぐ進むと、狭い路地になる。みつばはその路地に看板を掲げている。ファサードは「つけめん処みつば」だが、電飾看板は「めん処みつば」。どちらが正式な屋号かなんて、きっと些細なことだ。

つけめん処 みつば 店内の様子

店の造りはずっと変わらず。右手が厨房になっていて、それを囲むL字カウンターがあり、テーブルは無し。セルフサービスのお冷を汲んで、テレビを見やすい席に腰掛けよう。

つけめん処 みつば メニュー

メニューは麺類と定食が中心だ。ラーメンは450円という安さ。麺に餃子2個が付いたセットはプラス150円。この日は焼きそば(750円)と餃子2個セット(+150円)をお願いした。屋号には「つけめん」を名乗っているのに、なぜかここでつけ麺を食べた記憶がない。

つけめん処 みつば メニュー

寡黙なご主人が中華鍋を振るうその横で、おばちゃんが餃子を焼き器にセットする。30年、毎日続けられてきた光景だ。息の合ったタイミングで焼きそばと餃子が出来上がる。おばちゃんがいつもの元気な声で差し出してくれる。

焼き餃子2個 150円

この店で特筆すべきは、この焼き餃子だ。見ての通り、実に素晴らしい狐色の焼き面。パリッ、モチッっとした皮の中には、肉主体の餡がパンパンに詰まっている。一粒が大きく、箸で持ち上げるとずっしり重い。

肉主体の餡が詰まってる

餡の味付けがしっかりしているので、まずはそのまま食べてみて欲しい。肉饅頭と呼びたくなる食べ応えを感じるはずだ。セットの2個でも満足度充分。以前、単品6個をお願いしたら、餃子だけでほぼ満腹になってしまった。

焼きそば 750円

そして焼きそば。茹で上げたあとに流水で締めた中細の中華麺。短冊に切り揃えられた豚肉。甘くなるまでしっかり炒められたキャベツ、タマネギ、モヤシ、人参、ニラ。油脂と塩気のほどよいバランス。過不足のない中華焼きそばがここにある。

餃子が美味しい店は焼きそばも美味い

餃子が美味しい店は焼きそばも美味い。タンメンとも正の相関がある。この経験則は、東京餃子通信の塚田編集長とも意見が一致している。もちろん、このみつばも例外ではない。餃子が売りの店がひしめく野方の隠れた実力派。ご近所で未訪問の方は一度お試しあれ。あのおばちゃんの陽気な声が出迎えてくれることだろう。